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2004年10月に名古屋にて「第11回ITS世界会議」が開かれた。この会議は、ITS専門家中心から脱皮した市民参加の会議となり、市民レベルでのITS認知度が向上し、ITSのセカンドステージの幕開けの場となった。
ここ10年ほどで“走る”、“止まる”、“曲がる”といったクルマの基本性能は、普通に走る限りもはやなんら不満がないところまで完成した。更に、広さ、乗り心地、ユーティリティといったそれ以外の性能も、十分なところまで来ている。
しかしながらクルマに乗っていて不満が残る点がある。それは車内でインターネットがつながらないことである。机の前に座っていれば分かる様々な情報が、ハンドルの前に座ったとたん、ブラックアウトしてしまう。ETCもやっと利用率が20%を超え普及の兆しが見えてきたが、ガソリンスタンドやドライブスルーなどではまだ使用できない。更に車の事故は日常茶飯事ゆえ、安全面はもっともっと充実して欲しい要望がある。
これらの解決の答えが今後のITSの開発のテーマに隠されている。つまり、走りとユーティリティの面で完成したクルマを、環境に優しく情報ネットワークにつながった事故を起こさないネクストジェネレーションへと進化させることが、ITSセカンドステージの技術・研究開発課題と言える。
このようなテーマのもとITSセカンドステージが進むにつれて、ITS関連のシステムやサービスが多様に展開されていくことが想定される。当然そこにサービスを受けるための機器や通信技術、システムを構成するデバイスやセンシング技術などが必要となってくる。今回の調査レポートではITSセカンドステージをロードマップという形で予測して、車両側の関連デバイス、インフラ、サービス別に、各々の関連性を捉え、通信技術や想定されるコンテンツ、キーテクノロジーの将来予測を行うことをポイントとして調査を行った。
関連企業・キーマンからのインタビュー、社内データを基に富士キメラ総研が提言するロードマップを作成いたしましたので、本調査が今後のITS事業の参考資料として、関係各位の皆様にご活用頂けるものと確信しております。
尚、本資料作成にあたり、ご協力いただきました各位に厚く御礼申し上げます。
今回の調査レポートでは車と社会とのつながりをテーマとして、車両側の関連デバイス、インフラ、サービス別に、各々の関連性を捉え、通信技術や想定されるコンテンツ、キーテクノロジーの将来予測を行うことを目的とした。
関連企業・キーマンからのインタビュー、社内データを基に富士キメラ総研が提言するロードマップを作成した。