◆市場調査レポート:2024年03月18日発刊

2024 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査

エレクトロニクス製品のメーカー別・国別生産状況、地域別需要動向を一望できる完全データブック
−はじめに−
  • 2023年は、日本においては5月にCOVID-19(新型コロナ感染症)の感染法上分類が5類に引き下げられ、中国ではいわゆる「ゼロコロナ政策」が1月に終了するなど、本格的に「アフターコロナ」社会へと移行が進んだ年となった。
  • その結果、2022年から徐々に進行していた外出時間の増加や、それによる「モノ消費」から「コト消費」へのトレンドの変化がより一層顕著となった。その影響は製品ごとに異なるものの、おおむねエレクトロニクス製品への需要を引き下げる結果となった。加えて2023年は、エネルギー価格上昇などを背景とした世界的なインフレの進行や、米国や中国での不動産市場の低迷なども消費者の購買意欲を削ぐ要因となった。
  • 供給面や物流面に目を移せば、2021年頃より継続していた半導体をはじめとした部材不足や国際的な物流の混乱は2022年より徐々に収束に向かい、部材不足に関しては2023年にはほぼ解消したとみられる。また、中国の「ゼロコロナ政策」が終了したことも生産の安定化に寄与した。
  • 全体的に供給面が安定化した一方で、上記のように需要がプラスからマイナスに転じたことや、流通在庫が積み上がっていたことから、2023年のエレクトロニクス製品生産は全体的に低迷した。特に、COVID-19感染拡大期に需要が急拡大した情報通信機器やプリンター関連、サーバー関連などの落ち込みが大きかった。
  • 一方で、2022年まで継続した部材不足により回復が遅れていた自動車市場は堅調な生産拡大となった。また、生成AIサービスの拡大により需要が急増したAIサーバー、およびカーボンニュートラルに向けた各国政府の後押しを受けた次世代自動車は、前年比で大幅な生産数量増加となった。
  • 全体的なエレクトロニクス製品市場の回復は、流通在庫の消化が進み、買い替え需要の回復が予想される2024年以降とみられる。しかし、インフレの継続や米中デカップリング、終結兆しのないロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の混乱などの不透明要因が多数存在し、将来の動向を見通すことが難しい市場となっている。
  • 本市場調査資料では、これらエレクトロニクス市場の現状と将来展望を明示することを目的とした。関係各位が今後の事業戦略を立案・展開されるにあたり、本市場調査資料を役立てていただくことを切に望む。
−調査目的−
  • 注目されるエレクトロニクス製品を対象に、ワールドワイドの観点から日系メーカー、外資系メーカーの地域別生産実績を調査分析することによって、関連した事業戦略策定のための基礎データを提供することを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査セグメント 品目数 対象品目
A. AV機器 8品目 TV、コンパクトDSC、デジタル一眼カメラ、据置型/ポータブルゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ、ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン、カムコーダースマートグラス
B. 白物家電 5品目 ルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、空気清浄機
C. 情報通信機器 8品目 スマートフォン、タブレット、ノートPC、スマートスピーカー、スマートウォッチ/ヘルスケアバンド、フィーチャーフォンデスクトップPCWi-Fiルーター
D. OA機器/産業機器 5品目 複写機/複合機、ページプリンター、インクジェットプリンター、ドローン、監視カメラ
E. 自動車/車載電装機器 5品目 自動車、次世代自動車、カーオーディオ、カーナビゲーションシステム、ヘッドアップディスプレイ
F. 二輪車 3品目 自動二輪車(内燃)、自動二輪車(電動)、電動アシスト自転車
G. インフラ関連機器 5品目 サーバー、データセンター用スイッチ機器基地局用アンテナRRH/RUBBU
H. ユニット製品・部品 7品目 小型カメラモジュール車載カメラモジュール光ピックアップ光トランシーバーLPWAモジュールHDDSSD
合計 46品目
上記下線品目は2ページ(Bフォーマット)、その他は6ページ(Aフォーマット)でアウトプットした。
調査対象企業
AV機器、白物家電、情報通信機器、OA機器/産業機器、自動車/車載電装機器、二輪車、インフラ関連機器、ユニット製品・部品に関わる日系および外資系メーカー
調査対象地域
日本、中国、アジア(台湾、韓国、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、インド、パキスタン含むその他)、北米、中南米(メキシコ、ブラジル、その他)、欧州(ロシア含む東欧、西欧)、その他(アフリカ、オセアニア、中近東、トルコ、その他)
−調査項目−
製品別市場分析
Aフォーマット
1. 製品概要
2. 地域別生産実績と予測(2022年実績〜2029年予測)
3. メーカー別地域別生産量(2023年実績)
4. メーカー動向
1) 生産メーカーシェア(2023年実績/2024年見込)
2) ブランドメーカーシェア(2023年実績/2024年見込)
3) 概況
5. セグメント別動向(2022年実績〜2029年予測)
6. 市場回復時期に関する考察
7. 仕向け地動向と予測(2022年実績〜2029年予測)
Bフォーマット
1. 製品概要
2. 市場規模推移と予測(2022年実績〜2029年予測)
3. ブランドメーカーシェア(2023年実績/2024年見込)
4. セグメント別動向(2022年実績〜2029年予測)
5. 市場回復時期に関する考察
−目次−
I. 総合分析(1)
1. ワールドワイドエレクトロニクス全体市場概況(3)
2. ワールドワイド製品分野別市場規模推移(4)
1) AV機器(4)
2) 白物家電(6)
3) 情報通信機器(7)
4) OA機器/産業機器(9)
5) 自動車/車載電装機器(10)
6) 二輪車(12)
7) インフラ関連機器(13)
8) ユニット製品・部品(14)
3. 製品別地域別生産動向(2023年実績)(16)
1) AV機器(16)
2) 白物家電(18)
3) 情報通信機器(20)
4) OA機器/産業機器(22)
5) 自動車/車載電装機器(24)
6) 二輪車(26)
7) インフラ関連機器(28)
4. 製品別仕向け地動向(2023年実績)(30)
1) AV機器(30)
2) 白物家電(32)
3) 情報通信機器(34)
4) OA機器/産業機器(36)
5) 自動車/車載電装機器(38)
6) 二輪車(40)
7) インフラ関連機器(42)
5. 主要セット機器のブランドメーカー生産委託状況(2023年実績)(44)
1) A.1 TV(44)
2) A.2 コンパクトDSC(45)
3) A.4 据置型/ポータブルゲーム機(46)
4) A.5 ヘッドマウントディスプレイ(47)
5) C.1 スマートフォン(48)
6) C.2 タブレット(49)
7) C.3 ノートPC(50)
8) C.4 スマートスピーカー(51)
9) C.5 スマートウォッチ/ヘルスケアバンド(52)
10) D.1 複写機/複合機(53)
11) D.2 ページプリンター(54)
12) D.3 インクジェットプリンター(55)
13) G.1 サーバー(56)
6. 主要EMSの動向(57)
1) Compal(57)
2) Foxconn(59)
3) Inventec(61)
4) Pegatron(63)
5) Quanta(65)
6) Wistron(67)
7. エレクトロニクス機器におけるアジア拠点動向(69)
1) AV機器(69)
2) 白物家電(71)
3) 情報通信機器(73)
4) OA機器/産業機器(75)
5) 自動車/車載電装機器(77)
6) 二輪車(78)
7) インフラ関連機器(79)
8. 各製品の市場推移要因による分類(80)
1) 定義(80)
2) パターン別動向(80)
II. 製品別市場分析(91)
A. AV機器(93)
A.1 TV(95)
A.2 コンパクトDSC(101)
A.3 デジタル一眼カメラ(107)
A.4 据置型/ポータブルゲーム機(113)
A.5 ヘッドマウントディスプレイ(119)
A.6 ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン(125)
A.7 カムコーダー(131)
A.8 スマートグラス(133)
B. 白物家電(135)
B.1 ルームエアコン(137)
B.2 冷蔵庫(143)
B.3 洗濯機(149)
B.4 掃除機(155)
B.5 空気清浄機(161)
C. 情報通信機器(167)
C.1 スマートフォン(169)
C.2 タブレット(175)
C.3 ノートPC(181)
C.4 スマートスピーカー(187)
C.5 スマートウォッチ/ヘルスケアバンド(193)
C.6 フィーチャーフォン(199)
C.7 デスクトップPC(201)
C.8 Wi-Fiルーター(203)
D. OA機器/産業機器(205)
D.1 複写機/複合機(207)
D.2 ページプリンター(213)
D.3 インクジェットプリンター(219)
D.4 ドローン(225)
D.5 監視カメラ(231)
E. 自動車/車載電装機器(237)
E.1 自動車(239)
E.2 次世代自動車(245)
E.3 カーオーディオ(251)
E.4 カーナビゲーションシステム(257)
E.5 ヘッドアップディスプレイ(263)
F. 二輪車(269)
F.1 自動二輪車(内燃)(271)
F.2 自動二輪車(電動)(277)
F.3 電動アシスト自転車(283)
G. インフラ関連機器(285)
G.1 サーバー(287)
G.2 データセンター用スイッチ機器(293)
G.3 基地局用アンテナ(295)
G.4 RRH/RU(297)
G.5 BBU(299)
H. ユニット製品・部品(301)
H.1 小型カメラモジュール(303)
H.2 車載カメラモジュール(305)
H.3 光ピックアップ(307)
H.4 光トランシーバー(309)
H.5 LPWAモジュール(311)
H.6 HDD(313)
H.7 SSD(315)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2024 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査

総額
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2024年03月18日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
316ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-8351-0030-2

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データ版(集計編)は、書籍と同じデータ(PDFデータ)を収録したCD-ROM(印刷不可)と製品別/地域別/メーカー別生産量(2023年)、地域別需要動向/生産動向と予測(2022〜2029年)をピボットテーブルでデータベース化し、収録したものとなります。
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