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『2015 有機&プリンテッドエレクトロニクスの将来展望』まとまる(2015/4/28発表 第15043号)
フレキシブル化が進む有機&プリンテッドエレクトロニクス製品、部材などの世界市場を調査
- ■2030年市場予測
- ■有機エレクトロニクス製品−有機ELデバイスがけん引:2014年比5.5倍の4兆2,484億円
■プリンテッドエレクトロニクス応用製品−タッチセンサーが好調:同46.6%増の3兆8,921億円
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、注目の次世代エレクトロニクスである「有機エレクトロニクス」「プリンテッドエレクトロニクス」の関連製品、部材、装置の市場規模、長期予測、用途動向、メーカー動向、技術開発動向などと共に、「フレキシブルエレクトロニクス」の動向を調査し、その結果を報告書『2015 有機&プリンテッドエレクトロニクスの将来展望』にまとめた。
- ■調査の背景
- 電界発光、光電変換、半導体機能などの特徴がある機能性有機材料を用いた有機エレクトロニクスは、特性に応じてさまざまな用途で展開されている。また薄型、軽量、柔軟性を特徴とし、基板上に塗布・印刷することによって素子形成が可能であるため、プリンテッドエレクトロニクスの適用が期待される。プリンテッドエレクトロニクスは印刷、塗布技術を生産プロセスの一部または全てに用いて電子回路を形成したエレクトロニクス製品を指し、「設備投資の費用削減」「大面積・薄型シートデバイスの実現」「材料ロス減少によるコスト削減」「低コストかつ多品種小ロットでの生産」「フレキシブルデバイス製造」などのメリットがある。
- ■有機エレクトロニクス製品市場
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2014年 2030年予測 2014年比 全体市場 7,678億円 4兆2,484億円 5.5倍 有機ELデバイス 7,676億円 4兆1,630億円 5.4倍
※有機ELデバイスは大型AMOLED、中小型AMOLED、PMOLED、有機EL照明の4品目を対象とした - 2015年から2020年はスマートフォンなどに採用される中小型AMOLEDが堅調に拡大すると予測される。また2015年以降TV、サイネージ、ノートPC、タブレット端末向けに採用される大型AMOLEDの市場が立ち上がり、全体市場をけん引するとみられる。有機ELディスプレイのほか、塗布プロセス化の進む有機EL照明が2030年まで高成長を維持するとみられる。
- ■プリンテッドエレクトロニクス応用製品市場
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2014年 2030年予測 2014年比 2兆6,542億円 3兆8,921億円 146.6%
印刷プロセスにより製造されるセンサーデバイスは2014年から2020年にかけて非常に高い成長が予想される。フレキシブルデバイスへの電源供給を狙いとした折り曲げが可能なフレキシブル電池の市場が2020年代に大きく拡大すると考えられる。タッチセンサーはスマートフォンなどモバイル端末で堅調に拡大するとみられ、車載向けも採用が拡大することから長期的な成長が期待できる。フレキシブルプリント配線板も主用途であるスマートフォンやタブレット端末の市場と連動し、成長が続くとみられる。 - ■有機&プリンテッドエレクトロニクス関連材料の世界市場
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2014年 2030年予測 2014年比 有機エレクトロニクス用部材 643億円 6,467億円 10.1倍 基板 159億円 2,611億円 16.4倍 導電・絶縁材料 250億円 955億円 3.8倍
基板は2014年市場の大半をガラス基板が占める。今後フレキシブルAMOLED向けに耐熱性に優れたPIフィルム需要が高まるとみられ、大型AMOLED、有機EL照明向けにフレキシブルガラス基板が拡大するとみられる。PETフィルムはPIフィルムやPENフィルムと比べ安価であることからバリア性や耐熱性の要求が比較的低い用途を中心に採用されるとみられる。
導電・絶縁材料ではタッチパネル向け導電性メタルペーストが2014年の市場の大半を占める。導電性ナノインク、導電性高分子、CNT、絶縁性インクはプリンテッド化に適した配線・絶縁材料としてこれから2030年にかけて大きく成長するとみられる。
内容の詳細につきましては『2015 有機&プリンテッドエレクトロニクスの将来展望』をご覧ください。
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- 富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)