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『車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2018(下巻)』まとまる(2018/4/13発表 第18035号)
ECUの世界市場を2025年まで予測
- ■2019年に10兆円突破、2025年は15兆円に迫る規模に
- ■数量ベースでは年平均成長率(2016-2025)8.3%で、規模は倍増
- ■システム単位での提案が可能な上位メーカーが優位に
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、自動車の電装システムの普及により搭載数が増え、高処理能力が必要な高価格品の需要などにより拡大しているECU(Electronic Control Unit)の世界市場を調査した。その結果を「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2018 《下巻:ECU関連デバイス編》」にまとめた。
この調査では、車載電装システムの制御を司るECU6品目とそれらを構成するデバイス28品目の世界市場を調査・分析した。なお、「同 《上巻:システム/デバイス編》」では車載電装システム市場についての調査・分析結果をまとめており、3月15日にリリースしている。
- ■調査結果の概要
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■ECUの世界市場
2017年の市場は、8兆9,135億円、23.9億個が見込まれる。
最も高いウェイトを占めるのがボディ系ECUである。単価は低いものの、数量ベースで半数近くを占めることから、金額ベースでも3割以上を占め、2兆9,019億円が見込まれる。
一方、走行安全系ECUや情報通信系ECUは信号処理を行うICが搭載されることから単価が高く、数量ベースではともに1割強であるものの、金額ベースでは走行安全系ECUが2兆509億円、情報通信系ECUが1兆8,585億円と、それぞれ2割以上を占めるとみられる。
今後の伸び率が高いのは、HV/PHV/EV/FCV系ECUとスマートセンサー/アクチュエーターである。HV/PHV/EV/FCV系ECUは環境対応車の生産台数拡大による関連システムの需要が増加していくことで、スマートセンサー/アクチュエーターはECU搭載場所確保の観点からセンサーなどに処理機能を持たせ機電一体化が進んでいくことで拡大していくとみられる。
自動車一台当たりのECUの搭載数量の増加や、高処理能力が必要な高価格ECUの販売増加により、2025年は2016年比78.2%増の14兆5,498億円が予測される。なお、数量ベースでは同2.0倍の44.4億個が予測される。 -
■メーカー動向
ECU市場は上位5社のメーカーで50%近くのシェアを占めている(数量べ−ス)。
上位5社のECUメーカーはそれぞれが自動車のほとんどのECUを取り扱っているため、システム単位での提案が可能であり、かつADASやHV/EVといった需要の増加が想定される分野にも強いことから、今後より地位を強固にしていくとみられる。また、単純な制御を行うECUは価格競争が強まるとみられるが、価格競争においても生産能力が高い上位ECUメーカーが優位になると想定される。
一方で、ボディ系ECUに関しては、モーターやアクチュエーターとの機電一体化が進むとみられるため、モーター技術を保有するECUメーカーがシェアを拡大させていく可能性が高い。 -
■自動車1台当たりのECU搭載数
車種によって搭載数に差はあるものの、自動車一台当たりのECUの平均搭載数は2017年で24.5個が見込まれる。エリア別では、日本やEUで平均搭載数が30個を超え、NAFTAは28.4個、中国やその他の地域は20個を下回る。
ADAS搭載が進み車載カメラやレーダーセンサーなどのスマートセンサーが増加することで、今後も各エリアで搭載数は増加していき、2025年には日本、EU、NAFTAは40個を超え、中国は36.1個、その他の地域も30個を上回るとみられ、平均搭載数は38.1個まで上昇すると予測される。 - ■搭載箇所別ECU平均搭載数 ※四捨五入しているため、合計が一致しない。
2017年見込 2025年予測 エンジンルーム 2.3個 3.6個 ダッシュボード 9.1個 11.7個 インパネ/センタークラスター 1.9個 2.7個 機電一体 6.2個 12.0個 その他 5.0個 8.2個 合計 24.5個 38.1個
2025年にはダッシュボードへの搭載は11.7個が予測されるのに対し、機電一体が12.0個、その他が8.2個と自動車の各所に分散して搭載されていくとみられる。 -
■ECU構成デバイスの世界市場
その他に含まれるワイヤハーネスと車載コネクターが、ECU構成デバイス市場の半数以上を占めている(2017年見込 ワイヤハーネス:5.6兆円/車載コネクター:3.3兆円)。
その他を除くと比率が高いのは半導体であり、ECUでの信号処理の高度化や制御数の増加によって半導体の重要性が増している。これにともないノイズ処理などの回路部品も増 加していくため、半導体と回路部品が大きく拡大すると予想される。
ECUの需要増加によって順調な拡大が予想され、市場は2025年に2016年比32.1%増の18兆1,010億円が予測される。
内容の詳細につきましては『車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2018(下巻)』をご覧ください。
- ■報道関係のお問い合わせは
- 富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)