プレスリリースPress Releases
『2019 センサーデバイス/ビッグデータ・IoT市場調査総覧(上巻)』まとまる(2019/3/19発表 第19020号)
IoT環境の実現に向け、センサーの小型化、省電力化、ネットワーク対応が進むセンサーの世界市場を調査
- ■2022年度予測
- ■センサーの世界市場 7兆7,009億円、971億ユニット
さまざまな分野で認識、計測、自動化需要が高まり、市場は拡大- ■RFID市場 4,090億円(2017年度比2.3倍)
流通・小売向けへの需要が急速に増加し、特にアパレル業界向けを中心に伸長
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、FA/PA、電子機器、自動車、社会インフラ、医療/ヘルスケアなどさまざまな分野において需要が増加しているセンサーの世界市場を調査した。
その結果を「2019 センサーデバイス/ビッグデータ・IoT市場調査総覧 上巻:センサーデバイス編」にまとめた。
この調査では光・電磁波センサー9品目、音波・磁気センサー2品目、機械的・物理的センサー6品目、熱的・時間空間雰囲気センサー11品目、生体/バイオセンサー4品目、その他2品目について市場の現状を調査し、将来を展望した。なお、「下巻:IoT市場編」では国内を中心にIoT市場を調査する。
- ■ 調査結果の概要
-
■センサーの世界市場
センサー市場は認識、計測、自動化などのニーズを受けて、さまざまな分野で伸びている。半導体/電子部品、自動車業界では好調な設備投資により計測、制御関連センサーの需要が増加しているほか、環境規制対応や安全対応の強化が求められる環境対応車用途、高機能化、多機能化によってさまざまなセンサーの搭載が進むスマートフォン/ウェアラブルデバイス用途などがけん引し、市場拡大を続けている。また、世界的にIoTの実装が本格化しており、環境整備に向けてセンサーの小型化、省電力化、ネットワーク対応などの機能強化が求められている。 - ■注目市場
-
■RFID(Radio Frequency Identification)
RFIDは電波などを利用した無線通信によって、非接触で情報のやり取りを行う技術の総称である。RFIDシステムは情報媒体となる「RFタグ」とタグの情報の読み書きを行う「リーダー・ライター」によって構成される。ここではRFタグに埋め込まれる「RFIDインレイ」を対象とする。
RFIDは低価格化によって、主に流通・小売向けが急速に増加し、伸長している。RFIDの採用により商品の検品、在庫管理、棚卸、販売(セルフレジ)などの店舗業務の多くを効率化することが可能となる。現状ではアパレル業界向けが中心であり、ユニクロやZARAなどの大手アパレルメーカーが採用している。今後はドラッグストアやスーパーマーケット、スポーツ用品店などさまざまな小売店において活用が進むとみられる。また、スマートフォンで値札などについているタグを読み取ることで関連商品やおすすめ情報、クーポンの獲得が可能なため、プロモーションで活用するケースも増加しており、さらに活用が広がると予想される。 -
■TOFセンサー
2018年度見込 2017年度比 2022年度予測 2017年度比 199億円 136.3% 652億円 4.5倍
2018年度はDirect TOFが市場の大半を占めている。スマートフォンにおける近接センサーやオートフォーカス用途が主で、Appleなどに採用されたことで市場は大幅な拡大が見込まれる。Phase TOFは3D顔認証やAR、車載用途での採用に向けた開発が進んでいる。 -
■超音波センサー
2018年度見込 2017年度比 2022年度予測 2017年度比 638億円 116.2% 1,020億円 185.8%
内容の詳細につきましては『2019 センサーデバイス/ビッグデータ・IoT市場調査総覧(上巻)』をご覧ください。
- ■報道関係のお問い合わせは
- 富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)