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『2020 先端/注目半導体関連市場の現状と将来展望』まとまる(2020/9/8発表 第20096号)
DRAM、NAND、TOFセンサーなどの半導体デバイスの世界市場を調査
- ■2025年世界市場予測(2019年比)
- ■調査結果の概要
■半導体デバイス16品目 43兆470億円(88.9%増) AIの普及などで半導体デバイスの活用が進み市場拡大- ■注目市場
■DRAM 13兆円(94.0%増) データセンターによるサーバー増強が進み、需要増加
■TOFセンサー 3,143億円 (3.2倍) スマートフォンやスマートグラスで搭載が進み、市場拡大
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は、リモートワークの推進によるデータ通信量の増加や、AIの普及などに伴い活用が進むとみられる半導体デバイスの市場を調査した。その結果を「2020 先端/注目半導体関連市場の現状と将来展望」にまとめた。
この調査では、半導体デバイス16品目をはじめ、半導体パッケージ4品目、半導体関連材料11品目、半導体製造関連装置5品目、副資材3品目、アプリケーション5品目の市場を調査・分析し、将来を展望した。
- ■調査結果の概要
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■半導体デバイス16品目の世界市場
2020年見込 2019年比 2025年予測 2019年比 26兆678億円 114.4% 43兆470億円 188.9%
品目別にみると、DRAMの市場規模が最も大きく、次いでNAND、モバイル機器用APと続く。DRAMやNANDは、データセンターの投資が好調であることから継続的に伸長していくとみられる。スマートフォンやスマートグラスなどに搭載されるモバイル機器用APは、5G通信のサービス開始に伴い5G対応スマートフォンの需要が高まっていることや、スマートウォッチやスマートグラスなどへ用途が広がっていることから、2021年以降市場は堅調に拡大していくと予想される。 - ■注目市場
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■DRAM
2020年見込 2019年比 2025年予測 2019年比 8兆円 119.4% 13兆円 194.0%
2020年の市場は、8兆円(2019年比19.4%増)が見込まれる。CPUの開発遅延などによって投資が緩やかであったデータセンターにおいて、リモートワークの普及によるデータ通信量の増加や代替CPUの開発で投資が活発化し、サーバーの増強が進んでいることから需要は高まっている。データセンターの投資が今後も進み、CPUの高性能化に伴い1チップ当たりのDRAM搭載量が増えることから、市場は拡大し2025年には13兆円(2019年比94.0%増)と予測される。 -
■TOFセンサー
2020年見込 2019年比 2025年予測 2019年比 1,055億円 106.4% 3,143億円 3.2倍
2020年の市場は、1,055億円(2019年比6.4%増)が見込まれる。5G通信や画像認識技術の進展に伴いARの普及に向けた動きが進んでいる。TOFセンサーは、ARの普及のために欠かせないセンサーであり需要は増加している。スマートフォンで搭載が進むとみられるが、中長期的にはスマートグラスでの搭載も期待されており、2025年には3,143億円(2019年比3.2倍)と予測される。 -
■NAND
2020年見込 2019年比 2025年予測 2019年比 6兆8,000億円 134.9% 15兆5,000億円 3.1倍
2020年の市場は、6兆8,000億円(2019年比34.9%増)が見込まれる。2018年以降、メーカー各社の過剰な在庫が適正化したことや低調だったデータセンターの投資が活発化していることなどにより、需要は増加している。一方、モバイル機器向けはスマートフォン市場の飽和に伴い減少している。今後は、データセンターの投資が引き続き進むことから需要は増加するとみられ、2025年には15兆5,000億円(2019年比3.1倍)と予測される。 -
■イメージセンサー
2020年見込 2019年比 2025年予測 2019年比 1兆9,680億円 103.0% 2兆6,460億円 138.5%
2020年の市場は、1兆9,680億円(2019年比3.0%増)が見込まれる。スマートフォンのカメラは一眼カメラの性能に追いつくための技術開発が活発化している。一つのセンサーでは高性能化が難しいためカメラの複眼化が進んでいる。ハイエンド製品では3眼が標準になっているが、搭載個数がスマートフォンの商品力に直結するため、さらなる多眼化が進み、イメージセンサーの需要は増加するとみられる。自動車では、ADAS/自動運転に関する技術開発が活発化しており、カメラの搭載個数が増加している。今後は、スマートフォンや自動車向けで画素数の増加とセンサーサイズの大型化が進むとみられ、市場は拡大し2025年には2兆6,460億円(2019年比38.5%増)が予測される。 -
■自動車用SoC・FPGA
2020年見込 2019年比 2025年予測 2019年比 2,030億円 87.8% 4,659億円 2.0倍
2020年の市場は2,030億円(2019年比12.2%減)が見込まれる。新型コロナウイルス感染症の影響で自動車市場が低迷していることから縮小する。しかし、今後は自動運転レベルの向上に伴い、自動車1台当たりの搭載個数も増加する。特に、レベル3やレベル4に対応した車両では、LIDARや自動運転制御用ECUの搭載が本格化することから、需要は増加し2025年には4,659億円(2019年比2.0倍)が予測される。
内容の詳細につきましては『2020 先端/注目半導体関連市場の現状と将来展望』をご覧ください。
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- 富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3664-5697(窓口:富士経済グループ広報部)