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『2022 自動運転・AIカー市場の将来展望』まとまる(2022/8/3発表 第22085号)
自動運転車の世界市場を調査
- ■レベル別自動運転車の世界市場(生産台数ベース)2045年予測
- ■レベル3車両 2,847万台
高級車が先行し、大衆車は2025年以降- ■レベル4/5車両 2,051万台
ロボタクシーや無人バスなどの商用車が先行し、乗用車は2030年以降に市場形成- ■注目市場(金額ベース)2045年予測
- ■LIDAR 3兆5,375億円
自動運転レベル3以上で複数搭載が必須なため需要増加- ■DMS 9,349億円
2026年までは欧米での搭載義務化で増加、以降はDMS ECUの統合が進み、伸びは緩やかに
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋 TEL:03-3241-3490 社長:田中 一志)は、レベル3車両が普及段階に入りつつあり、レベル4/5車両の一部実用化が進んでいる自動運転車の世界市場について調査した。その結果を「2022 自動運転・AIカー市場の将来展望」にまとめた。
この調査では、自動運転車市場をレベル別、地域別に捉えるとともに、自動運転を実現するためのAI技術や自動運転に必要な自動運転制御製品6品目、コックピット関連製品7品目、セーフティ関連製品12品目の市場を把握し、自動運転・AIカー市場の将来を予想した。
- ■調査結果の概要
- ■自動運転レベル2以上車両の世界市場(生産台数ベース)
2022年見込 2030年予測 2045年予測 レベル2 3,608万台 6,176万台 6,166万台 レベル3 3万台 580万台 2,847万台 レベル4/5 9万台 433万台 2,051万台
レベル3では本田技研工業が「LEGEND」を2021年にリース限定での市販を始め、以降そのほかでもレベル3の車両の発売がみられる。レベル3の自動運転システムは、高価なセンシングデバイスを多く採用しているため、高級車から搭載が進み、大衆車には2025年以降になるとみられる。また、レベル3以上は、運転主体が部分的に自動運転システムになるため、法規制や事故時の責任問題などクリアすべき課題があり、これらの課題がクリアとなってくる2030年以降、普及段階に入ると予想される。
レベル4はロボタクシーや無人バスといった商用車で先行しており、2022年は米国と中国でそれらの車両によるサービスが堅調に増加している。レベル4の乗用車発売を計画する中国メーカーも出てきているが、本格的な市場拡大は2030年以降になると予想される。
レベル5の実現には、車両側の技術向上だけでなく、インフラの整備や自動運転に対する社会的な受容性の向上など、さまざまな要素が関わってくるため、市場の形成には時間を要するとみられる。 -
■自動運転レベル3以上車両のエリア別市場(生産台数ベース)
2022年見込 2030年予測 2045年予測 日本 僅少 97万台 377万台 欧州 2万台 306万台 1,294万台 北米 5万台 278万台 1,042万台 中国 4万台 237万台 1,411万台 その他 1万台 95万台 774万台 - ■注目市場
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■LIDAR
2022年見込 2030年予測 2045年予測 129億円 9,548億円 3兆5,375億円
2021年から中国各省でLIDARを採用した自動運転システムを搭載するロボタクシーによるサービスが始まっており、新興EVメーカーもLIDARを搭載した車両を発売するなど、2022年には市場は中国を中心に129億円が見込まれる。
レベル3では、自動運転システム主体の制御を実現するためにLIDARとダイナミックマップを組み合わせて搭載する必要があり、特にレベル4/5では、自動運転システムを2重、3重にして、一つの系統に不具合があっても最低限の安全性が保てるようにすることが必須であることから、市場は大幅に拡大すると予想される。 -
■DMS(Driver Monitoring System)
2022年見込 2030年予測 2045年予測 664億円 5,857億円 9,349億円
欧州では2024年にDMSの搭載が義務化されるほか、北米でも2026年までに搭載が推奨されることから、市場は拡大するとみられる。一方で、2026年頃からDMS ECUがADASや自動運転系ドメインコントローラーやビークルコンピューターに統合が進み、市場の伸びは緩やかになると予想される。
内容の詳細につきましては『2022 自動運転・AIカー市場の将来展望』をご覧ください。
- ■報道関係のお問い合わせは
- 富士キメラ総研広報担当 Tel. 03-3241-3473(窓口:富士経済グループ本社 広報部)