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『2023 次世代カーテクノロジーの本命予測』まとまる(2023/9/15発表 第23102号)
注目の自動車搭載技術の世界市場を調査 ADAS/自動運転、ロボットタクシー、e-fuelなどに注目
- ■2045年市場予測(2022年比)
- ■運転支援機能搭載車(ADAS/自動運転) 1億1,843万台(2.1倍)
自動運転が大きく伸びる。ADASは新興国などの需要が中心- ■ロボットタクシー 545万台
中国や欧州で先行して伸長。国・エリアの規制に合わせて普及が進む
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋 TEL:03-3241-3490 社長:田中 一志)は、100年に一度の変革期に直面しているといわれる自動車業界において、自動運転や移動性、環境対策、電動化技術などのキーワードに対応し、今後必要不可欠となり重要性が増すとみられる注目技術の市場やその方向性について調査した。その結果を「2023 次世代カーテクノロジーの本命予測」にまとめた。
この調査では、現在の自動運転や環境対応に欠かせない自動車搭載技術43品目、実用化に向けて取り組まれている次世代技術8品目、次世代車両づくり技術5品目の市場について現状を調査し、将来を予想することで、自動車関連技術の最先端動向を整理した。
- ■注目市場
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■運転支援機能搭載車(ADAS/自動運転)
2023年見込 2022年比 2045年予測 2022年比 ADAS 6,347万台 110.0% 8,463万台 146.6% 自動運転 10万台 2.5倍 3,380万台 845.0倍 合計 6,357万台 110.1% 1億1,843万台 2.1倍
ADASは、AEBの搭載義務化が後押しし、堅調な伸びがみられる。また、機能拡張が進んでいることからシステム単価が上昇している。2030年前後からは欧州や北米、日本では縮小するとみられるが、2040年頃までは新興国の需要により市場拡大が予想される。以降、需要は減少し、2045年の市場は8,463万台が予測される。
自動運転は、複数の大手自動車メーカーが本格参入を開始していることから、2023年は高い伸びが予想される。ステレオカメラや3眼カメラ、LIDAR、高演算ECUなど高価なデバイスが複数必要となるため、システム価格は高額となる。現状、特にLIDARは高価なため採用に慎重なメーカーもみられるが、低価格製品の開発が活発化しており、徐々に搭載が増えると予想される。エリア別では欧州や北米が先行するが、中国は自動運転専用のモデル地区設置などが積極的に行われており、2045年には最も搭載率の高いエリアになるとみられる。 -
■ロボットタクシー
2023年見込 2022年比 2045年予測 2022年比 僅少 − 545万台 −
2023年の市場は、米国での限定的なサービスや中国で実証実験地域の拡大などが進められていることから、セーフティドライバー付き商用サービスや実証実験向けで数百台程度が見込まれる。今後、世界各地でセーフティドライバーなしの本格サービスを視野に入れた検証が重ねられ、まずは欧州や中国、北米などで、国・エリアの規制範囲内で商用サービスが開始されるとみられる。
今後、欧州では、ゼロエミッションを実現するための積極的な展開が期待される。中国では、各都市の地元当局の許可を受けた限定的なロボットタクシーの走行が認められており、販売台数は増加し始めている。日本でも2023年4月に改正された道路交通法により、自動運転レベル4搭載車の公道走行が可能となったことから、2025年以降の本格展開が期待される。 -
■e-fuelエンジン搭載車
2023年見込 2022年比 2045年予測 2022年比 − − 2,374万台 −
カーボンニュートラルを進めるためにはe-fuelの使用が選択肢として有力である。欧州では2035年以降、エンジン車にはe-fuelのみが使用できるなどの規制が示され、今後はe-fuel燃料使用を前提としたエンジンの搭載率が高まるとみられる。2045年にはエンジンの半数がe-fuel燃料対応となると予想される。
エンジン搭載車を完全に無くすことは、雇用やユーザーニーズ、自動車関連業界の構造などから、当面は困難であるため、大手自動車メーカーなどは課題への対応を理由にe-fuelおよび、対応エンジンの開発に注力するとみられる。 - ■センシング技術
2023年見込 2022年比 2045年予測 2022年比 1兆5,219億円 122.4% 3兆3,633億円 2.7倍
2035年以降、センシングカメラ、長距離・短中距離レーダーは90%以上の生産車両に搭載されるとみられる。LIDARは価格面が課題であるが、自動運転のキーデバイスであるため、2045年の新車搭載率は30%に近づくと予想される。
内容の詳細につきましては『2023 次世代カーテクノロジーの本命予測』をご覧ください。
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