◆マルチクライアント調査レポート:2003年05月30日発刊

21世紀ミリ波技術に関する調査

応用システムの開発動向と関連キーデバイス&コンポーネンツの需要予測
−調査の背景−
  • 30GHz以上のミリ波帯に対応するデバイス技術は何年も前に要素技術が確立し、コスト問題を含めて、その気になれば、いつでも生産可能と言われて来た筈なのに、何故か、いつになってもミリ波デバイスのマーケットが立ち上がらないし、今後の市場拡大の見通しもハッキリしない。

  • その理由はミリ波のアプリケーションが立ち上がらないから…という声をしばしば耳にする。しかし一方でそれとは全く正反対な声も耳にする。MMICは歩どまりが10%以下で、パッケージングや結線技術などの要素技術も十分には確立されていないし、特に40GHz以上の領域はMMICではとても無理とする考え方もある。HEMTやGANダイオードなどディスクリート半導体やNRDガイドモジュールが注目される所以である。

  • どちらの考え方が正しいかは別にして、事実、ミリ波技術は全般的に言って、まだ商用化レベルまでに立ち上がっていない。自動車のミリ波レーダーがようやく立ち上がったが、これとて、まだ数は少ない。それ以外で、絶対ミリ波でなければならないアプリケーションも特定出来ていない。デバイスやコンポーネンツメーカーのカタログに記載されているのはマイクロ波や準ミリ波の製品だけで、取扱い高を問いただすと、実際は殆どないか、あっても大半は試作や研究開発向けのカスタム品である。一方、企業の研究所内のミリ波技術者も現在は研究テーマを変えてしまっていたり、大学の研究員になった人も多い。かつて、まぶしいくらいに輝いていた多数の技術論文も今は埃をかぶっているのだろうか。

  • いったいミリ波はどこへ行ってしまったのか? そしてどこへ行こうとしているのか。しかしながら、一方で、独立行政法人通信総合研究所のように、積極的にミリ波関連技術を研究開発している機関もある。現在はともかく、将来の展望が如何にもありそうである。

  • 本レポートはミリ波技術、光技術との関係も捉えながら、21世紀のミリ波関連マーケットの展望を導き出すつもりである。市場の実態を調査分析し、アプリケーション機器を探索し、それに使用されるデバイス&コンポーネンツの需要を予測するが、デバイス&コンポーネンツ、アプリケーション機器の大半が現在開発途上にあるだけに、本レポートの諸データ、諸情報が貴社企業戦略立案のヒントになるなら幸いである。

−調査目的−
  • ミリ波技術(30GHz〜300GHz)に関連するデバイス&コンポーネンツと応用機器の市場を調査・分析・予測することによって、関連企業各位の事業戦略立案に役立つ基礎データを提供することを目的とする。

−調査対象と範囲−
1)ミリ波デバイスMMIC、HEMT、HBTなど7品目
2)ミリ波コンポーネンツアイソレータ、NRDガイドなど5品目
3)ミリ波応用システム車載ミリ波レーダーなど10数品目
4)上記1)〜3)に関連する民間企業ならびに研究機関、政府・官公庁etc
40〜50社
5)その他 

−目次−
()内は掲載ページ
I. 調査結果の要約(1)

1. ミリ波技術ならびに市場の現状と特徴(2)

2. 主要企業のミリ波製品取扱い状況(4)

3. ミリ波マーケットの問題点(5)

4. ミリ波応用装置の実用化時期(6)

5. ミリ波関連マーケットの将来(7)

6. ミリ波技術の潜在需要(8)

7. ミリ波技術の事業化への提言(9)

II. 市場分析(ミリ波デバイス&コンポーネンツ)(10)

1. ミリ波技術の歴史(11)

2. ミリ波帯の定義(12)

3. ミリ波デバイス&コンポーネンツと関連企業一覧(13)

4. 現状での課題と問題点(14)

5. ミリ波デバイスの研究開発動向(15)
1)パッシブデバイス(15)
2)アクティブデバイス(17)

6. 主要企業、研究機関、大学の取組み状況と見解(19)

7. 将来のマーケット(57)

III. 光・ミリ波融合技術(58)

1. 概況(59)

2. システム技術(60)
1)大容量光通システム(60)
2)光・ミリ波融合システム(63)

3. デバイス技術(64)
1)トランスミッター(64)
2)光増幅(64)
3)受光器(65)

IV. 市場分析(ミリ波応用機器)(66)

1. ミリ波応用システムの市場経緯(67)

2. 実用化しているミリ波応用システム(69)
1)既に実用化しているシステム(69)
2)ミリ波車載レーダー(70)

3. 実用化が期待されるミリ波応用システムの研究開発動向(99)
A. 大容量ミリ波加入者系無線アクセスシステム(FWA)(99)
B. 車間・路車間通信(102)
C. 衛星放送ミリ波帯縦系配線システム(105)
D. 高速航空衛星通信(106)
E. 超高速無線アクセスシステム(107)
F. ミリ波ヘテロダイン通信システム(109)
G. 光ファイバーミリ波無線(111)
H. 無線LAN(113)
I. 60GHz帯ワイヤレスIEEE1394(無線ホームリンク)(114)

4. 今後実用化が期待されるミリ波のシステムの販売予測(115)

5. 主要企業、研究機関、大学の取組み状況(117)

V. 海外情報・関連資料 他(127)

1. 海外情報(128)

2. ミリ波関連論文リスト(133)
()内は掲載ページ
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
21世紀ミリ波技術に関する調査

頒価
550,000円(税抜 500,000円)

発刊日
2003年05月30日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
139ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 営業企画部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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