◆市場調査レポート:2005年06月10日発刊

2005 高機能・高付加価値モジュール総調査

重要性の増す標準プラットフォームの構築/モジュールビジネスの行方
−調査の背景−
  • 我々がここに取り上げた、セット品5分野15製品に限定した用途で使用される25品目のモジュールによって構成される市場は2004年には2兆円を越える規模の市場を織り成している。現在は世界市場への展開と、競争激化の時代であり、一刻も早く、かつ安く製品を開発し市場に投入することが求められている。このような時代に製品開発期間を短縮し、開発コストを削減することを可能とするモジュールが巨大市場として開花することはいわば必然である。

  • モジュール市場の傾向は2つのパターンに大別される。そのモジュールを使用するセットメーカーにとって開発リソースを振り向けてでも技術的な囲い込みの必要な分野に関しては、カスタム色の極めて強い市場が形成される。一方で、コスト的な圧縮が目的となるモジュールの場合にはより汎用的で安く調達できることが最重要視される市場が形成されるのである。

  • また、一つの流れとしてモジュールの共有化の推進が活発に行なわれつつある。これはいわばプラットフォームとでも言うべき製品開発の土台をモジュールとして予め組み上げておき、そのうえに各機種にあった作りこみをしていくことでモジュール部分の開発の手間を省こうとするものである。同時に、モジュールを大量生産することよって生産コストの引き下げを図ろうとするものでもある。近年のデジタル家電のように製品寿命が短命化している製品の開発に有利であり、最近の開発トレンドの一つとなっている。

  • 2004年までのモジュール市場の拡大は我々の予想を超えた規模に及んでいた。しかし、携帯電話をはじめ、すでに普及率が飽和点を迎えているといわれる製品が徐々に多くなってきているなかで、今後モジュール市場がどれだけ拡大していけるのかは疑問である。セット品の市場が落ち込めばそのセット品向けの製品市場も落ち込むのが道理である以上、変化こそが生き残りの方法となる。そこで本レポートでは次に来る技術、製品構成、マーケットトレンドを探ることに重点を置いた分析を行なっている。今後も市場で成長していくにはどうすればいいのか?新規に参入していくにはどの技術を押さえればいいのか?ぜひ本レポートから読み取っていただきたいと思う。


−調査目的−
  • 本調査資料では世界市場を舞台に繰り広げられる厳しい競争を勝ち抜いていくうえで欠かすことのできない、製品開発期間の短縮や低コスト化に対して大きな役割を担っているモジュール製品の市場動向を明らかにする。関連部材、組み立て技術、セット品の各方面から調査・分析することで、次世代のニーズに対応する製品へとステップアップしていくための指標を提供することを目的としている。


−調査対象製品−
1. アプリケーション

5分野15品目

2. モジュール製品

テレビ関連モジュール7品目
携帯電話関連モジュール7品目
カーエレクトロニクス関連モジュール6品目
ポータブルストレージ機器関連モジュール3品目
カメラ関連モジュール2品目
 合計 25品目

−目次−
I. 総括編(1)

1. モジュール市場(3)
1)セット機器市場推移(4)
2)モジュール市場推移(数量)(6)
3)モジュール市場推移(金額)(8)

2. 各アプリケーションのモジュール化動向(10)
2.1. テレビ開発におけるモジュール化戦略(10)
1)テレビセットの開発背景(10)
2)モジュール化による生産効率の改善(11)
3)モジュール調達動向(12)
4)モジュール採用と差別化(14)

2.2. 携帯電話端末のモジュールによる高機能化の実現(16)
1)携帯電話とモジュール(16)
2)モジュールによる高機能化(17)
3)携帯電話端末におけるモジュール化の循環(21)

2.3. 車載ネットワークとモジュール採用(22)
1)車載ネットワーク(22)
2)車載ネットワークとソリューション(23)
3)モジュールの方向性(23)
4)各車載モジュールにおける課題(25)
5)車載ネットワークに関するモジュール化の動向(27)

II. 集計編(29)

1. テレビ関連モジュール(31)
1)市場規模推移(31)
2)外部調達・内製比率(33)
3)価格動向(2004年)(34)
4)構成部材(35)
5)事業戦略(37)

2. 携帯電話関連モジュール(40)
1)市場規模推移(40)
2)外部調達・内製比率(42)
3)価格動向(2004年)(43)
4)構成部材(44)
5)事業戦略(46)

3. カーエレクトロニクス関連モジュール(51)
1)市場規模推移(51)
2)外部調達・内製比率(53)
3)価格動向(2004年)(54)
4)構成部材(55)
5)事業戦略(57)

4. ポータブルストレージ機器・カメラ関連モジュール(59)
1)市場規模推移(59)
2)外部調達・内製比率(61)
3)価格動向(2004年)(62)
4)構成部材(63)
5)事業戦略(65)

III. 品目編(67)

1. テレビ(CRT・LCD・PDP・リアプロ)(69)
1.1. 大型TFT用ドライバICモジュール(74)
1.2. PDP用ドライバICモジュール(79)
1.3. LEDバックライトモジュール(84)
1.4. リアプロジェクションテレビ用光学モジュール(89)
1.5. 映像処理モジュール(94)
1.6. デジタルチューナ(地デジ・サテライト)(99)
1.7. PLC(Power Line Communication)(104)

2. 携帯電話(111)
2.1. フロントエンドモジュール(116)
2.2. TVチューナモジュール(121)
2.3. Bluetoothモジュール(126)
2.4. 無線LANモジュール(131)
2.5. 携帯電話用ディスプレイモジュール(136)
2.6. カメラモジュール(141)
2.7. 携帯電話用二次電池(146)

3. カーエレクトロニクス(カーナビ・カーオーディオ)(153)
3.1. GPS(158)
3.2. ETC(163)
3.3. 車載カメラ(168)
3.4. ミリ波レーダ(173)
3.5. Multimedia LAN(MOST・D2B・IDB-1394)(178)
3.6. VICS(183)

4. ポータブルストレージ機器(ノートPC・デジタルオーディオ)(191)
4.1. 光ピックアップ(196)
4.2. 小型HDD用衝撃検知モジュール(201)
4.3. 燃料電池(206)

5. カメラ(DSC・DVC)(213)
5.1. 光学ズームユニット(218)
5.2. 手ぶれ補正ユニット(223)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2005 高機能・高付加価値モジュール総調査

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2005年06月10日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
226ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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