◆マルチクライアント調査レポート:2007年11月30日発刊

BTCスペシャルレポートVol. 3 仮想化市場の全貌

サーバ、ストレージ別仮想化市場の現状と将来展望
−調査の背景−
  • 企業情報システムは、1990年代に始まったオープン系システムの市場浸透などの要因から、IT資産とりわけPCサーバの分散、氾濫が加速度的に進んでおり、これらIT資産の運用効率向上や管理コストの削減は、今日企業ITにとって喫緊の課題となっている。
  • このような課題の解決策の一つとして、統合運用管理製品の普及が急速に進んでいる。他方、当調査企画において調査対象とした仮想化技術は、IT活用の合理化および高効率化に対する“仮想化”からのアプローチと言える。その基本的なコンセプトは極めて明快であり、IT資産の利用効率向上に対して高い効果が見込まれるに止まらず、システム開発や運用保守などへの応用も期待されている。
  • 物理的に存在する1台のサーバを複数の“仮想サーバ”として扱うサーバ仮想化技術は、今日仮想化市場の中で主流な技術であるばかりか、企業ITにかかる新規技術として最も注目される技術分野の一つである。サーバ統合を目的とした仮想化市場は、オープン系サーバ市場全体から見た普及率は未だ低いものの、当該技術分野で高いスキルを蓄積したベンダが十分に育っていない現状から、需要が供給を上回る状況さえ生じている。
  • 当該市場は形成され始めてから比較的日が浅いが、既に市場を席巻するVMware社が寡占状態を構築している。市場そのものは順調に拡大しているものの、ユーザー、ベンダともに選択肢が限られる状況からやや停滞感が漂っていたが、近年同社の有力な対抗勢力としてオープンソース・ソフトウェアのXenが市場での位置づけを高めつつあり、活性化の兆しを見せている。更に2008年にはサーバOSを始めとする多くの市場分野を席巻する世界最大のソフトウェア・ベンダMicrosoftが本格的に市場参入すると見られることから、当該市場の有望性に対する期待が一層高まっている状況にある。
  • 当調査企画においては、サーバ、ストレージの両カテゴリを対象とした仮想化技術および関連市場について調査を行った。各カテゴリ別に技術概要および市場浸透のトレンドを把握するとともに、仮想化に関連する製品を開発・販売するテクノロジ・ベンダならびに当該仮想化製品を活用したソリューション事業を展開するソリューション・プロバイダ各社の事業戦略を調査し、もって今後2010年に至る仮想化市場の将来像について分析・展望することに主眼を置いた。
  • 当レポートは三部により構成する。調査総括である「第1部」では、「第2部」以降の各論を整理し、そのエッセンスをキーワードを用いて完結に把握できるように構成した。また「第2部 市場分析」では、市場における主な参入事業者の分類と各々の事業の狙いや市場構造などの基本的情報から、国内市場規模推移、さらに今後の展望に至る広範な内容について詳細な分析を実施した。また「第3部 事業戦略研究」は、インタビュー調査を実施した対象企業16社のケーススタディーである。
  • 当レポートが、当該市場において事業を展開するベンダ、プロバイダ各社、あるいは当該技術の導入を検討する顧客企業各々のご担当者に対して有益な情報をご提供できれば幸甚である。
−調査目的−
  • 「仮想化」は極めて広範な概念、技術の総称である。当調査企画においては現在企業ITにおける新たな技術分野として主にサーバ仮想化技術にフォーカスし、一部ストレージ仮想化技術を踏まえた市場動向について調査を実施した。仮想化技術ベンダおよびソリューション・プロバイダ16社へのインタビューなどを通じて、仮想化技術への取り組みならびに今後の方針等を聴取し、それら情報を多角的に分析することで、現状把握ならびに将来を展望することを目的とした。
−調査対象−
1. 調査対象市場カテゴリ
(1) サーバ仮想化・統合
(2) ストレージの仮想化・統合
2. 対象製品カテゴリ
(1) 仮想化関連ソフト
ミドルウェアならびに仮想化機能を搭載または対応した基本ソフト、管理ツール、自動化ツールその他ソフトウェア製品
(2) 仮想化機能を搭載したハードウェア製品
サーバ、ストレージ装置、SANスイッチ/SANルータ、ストレージ・ディレクター 他
3. 調査対象企業
(1) 仮想化技術ベンダ(兼ハードウェア・メーカー)
(2) ソリューション・プロバイダ
−目次−
はじめに(1)
調査設計(3)
第1部 調査総括(11)
第2部 市場分析(17)
第1章 仮想化関連ビジネスを取り巻く市場環境(19)
1.1 仮想化に対するニーズ拡大をもたらす3つの要因(19)
1.2 コモディティ化の急速な進展とビジネスモデル(20)
第2章 仮想化関連市場構造(21)
2.1 供給者の構造(21)
2.2 需要構造(24)
第3章 主要サーバ仮想化製品の概要・特徴(27)
3.1 サーバ仮想化技術による分類(27)
3.2 主要サーバ仮想化製品の概要(29)
第4章 市場規模推移(国内市場)(33)
4.1 全体市場(33)
4.2 カテゴリ別市場(34)
4.3 仮想化ソフト市場(38)
第5章 主要参入企業におけるアライアンス締結状況(41)
第6章 市場拡大に向けた課題(43)
6.1 製品戦略(43)
第7章 仮想化関連技術開発動向(45)
第8章 市場拡大要因・阻害要因(47)
8.1 市場拡大要因(47)
8.2 市場阻害要因(48)
第9章 主な導入/成功事例(51)
第10章 将来展望(55)
10.1 製品技術動向(55)
10.2 ベンダ動向(56)
10.3 ユーザー動向(56)
第11章 主要製品/サービス一覧(59)
第3部 事業戦略研究(63)
−16社・共通項目−
1 フェイスシート(65)
2 事業の位置付け(65)
3 製品/サービスの概要/特徴(65)
4 事業規模推移(67)
5 事業推進体制(68)
6 マーケティング戦略(69)
7 技術開発動向(70)
8 今後の事業の方向性(70)
9 市場の将来性に対する見解(71)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
BTCスペシャルレポートVol. 3 仮想化市場の全貌

頒価
660,000円(税抜 600,000円)

発刊日
2007年11月30日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
147ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 ビジネス・テクノロジー・オフィス(BTO)
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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