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- 2024 コミュニケーション関連マーケティング調査総覧 (刊行:2024年10月10日)
−調査の背景− |
- 日本は世界最先端のワイヤレスブロードバンド(WBB)環境構築を目指しており、様々な無線通信サービスが提供されている。注目されていた2.5GHz帯を利用した広帯域移動無線アクセス(BWA)システムは2007年12月に移動通信向けの免許取得事業者としてワイヤレスブロードバンド企画(現UQコミュニケーションズ)、ウィルコムの2社に決定し、2009年7月にUQコミュニケーションズが全国展開のWiMAXサービスを開始した。LTE(3.9G)サービスは既に世界では商用サービスが開始されており、日本でもNTTドコモが2010年12月にサービスを開始する予定となっている。
- WBBサービスは今後もサービスの発展が見込まれるが、一方で競争の激しさも垣間見られる。ウィルコムはBWAシステムである「XGP」も展開していたが、音声/データともに競合サービスへの乗換により、加入者が純減傾向となっており、2010年2月に会社更生手続開始の申立を行うことを発表した。ソフトバンググループが事業再建に向けた支援を行う方向で調整が進められており、業界再編にも影響を及ぼす可能性がある。
- 携帯電話サービス市場は成長が鈍化しており、各キャリアはデータ系サービスへのシフトを加速している。動画等のリッチコンテンツの提供が進むと同時に2段階定額制のスタート料金の低価格化等を実施し、エントリー層の需要を取り込む戦略である。また、主にPC向けを対象としたデータ通信サービスにおいても既存チャネルを活用した積極的な販促や、イー・モバイルの「Pocket WiFi」のような新たな利用シーンを訴求することで、データ市場は拡大の見通しである。
- アプリケーションサービスはキャリアの公式サイト/一般サイトで提供されているモバイルコンテンツサービスが中心であるが、アップルの「App Store」のような独自アプリケーションサービスも展開されており、日本でも多くの企業が参入している。今後、スマートフォン市場の拡大と共に成長が見込まれる分野である。
- アプリケーションは通信インフラ、端末とセットで利用され、その利用シーンは様々である。各サービス、端末が一見競合となるケースでも、“起動時間”や“視認性”、“UI”といった要素において併用されている。今後、ラインアップ拡大が期待される電子書籍端末においても、“携帯電話=片手操作“という利便性があることから併用されていき、アプリケーション利用は広がっていくと考えられる。
- 本調査レポートでは、通信インフラサービス事業者、アプリケーションサービス事業者、インフラ関連機器ベンダ、モバイル端末ベンダ、ミドルウェアベンダ等へのヒアリングにより、ワイヤレスブロードバンド市場及び関連技術・標準化動向について調査分析し、関連事業戦略のためのマーケティングデータを提供することを目的とした。
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−調査目的− |
- 本調査レポートでは、通信インフラサービス事業者、アプリケーションサービス事業者、インフラ関連機器ベンダ、モバイル端末ベンダ、ミドルウェアベンダ等へのヒアリングにより、ワイヤレスブロードバンド市場及び関連技術・標準化動向について調査分析し、関連事業戦略のためのマーケティングデータを提供することを目的とした。
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−調査対象サービス/製品市場− |
1. 通信インフラサービス/アプリケーションサービス市場 | 6サービス |
2. インフラ関連機器市場 | 5品目 |
3. モバイル端末市場 | 10品目 |
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−目次− |
- I. 総括編
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1. ワイヤレスBB市場の現状及び方向性(3)
2. ワイヤレスBBアプリケーションの展望(5)
3. カテゴリ別市場動向(11)
4. MVNO/移動体通信モジュール市場(M2M)の展望(20)
5. モバイル端末の通信モジュール搭載動向(26)
6. スマートフォンソリューション動向(30)
7. 参入プレイヤー一覧/戦略(33)
8. 周波数割り当て/標準化動向(38)
9. 海外市場の動向(48)
10. ワイヤレスBB関連市場規模推移(2008年度実績〜2014年度予測)(50)
- II. 市場編
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A. 通信インフラサービス/アプリケーションサービス市場
(1) 携帯電話サービス(62)
(2) PHSサービス(74)
(3) WiMAXサービス(82)
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(4) 公衆無線LANサービス(88)
(5) MVNOサービス(95)
(6) アプリケーションサービス(100)
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B. インフラ関連機器市場
(1) 携帯電話基地局(104)
(2) PHS基地局(109)
(3) WiMAX基地局/端末(113)
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(4) 無線LAN機器(120)
(5) Wi-Fiモバイルルータ(130)
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C. モバイル端末市場
(1) 携帯電話端末(136)
(2) PHS端末(146)
(3) スマートフォン(154)
(4) ノートPC(161)
(5) MID(168)
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(6) 電子書籍端末(173)
(7) デジタルメディアプレーヤー(178)
(8) 携帯型ゲーム機(184)
(9) デジタルスチルカメラ(189)
(10) カーナビゲーションシステム(196)
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- III. 企業編
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A. 通信インフラサービス事業者
(1) NTTドコモ(208)
(2) KDDI(209)
(3) ソフトバンクモバイル(210)
(4) イー・モバイル(211)
(5) ウィルコム(212)
(6) UQコミュニケーションズ(213)
(7) NTTコミュニケーションズ(214)
(8) 東日本電信電話(215)
(9) 西日本電信電話(216)
(10) NTTブロードバンドプラットフォーム(217)
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(11) ライブドア(218)
(12) トリプレットゲート(219)
(13) ワイヤ・アンド・ワイヤレス(220)
(14) 理経(221)
(15) アイパスジャパン(222)
(16) ニフティ(223)
(17) NECビッグローブ(224)
(18) ソネットエンタテインメント(225)
(19) 日本通信(226)
(20) ケイ・オプティコム(227)
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B. アプリケーション/ミドルウェアベンダ
(1) アイ・エス・ビー(230)
(2) ACCESS(231)
(3) インクリメント・ピー(232)
(4) エムティーアイ(233)
(5) グリー(234)
(6) ジー・モード(235)
(7) jig.jp(236)
(8) セルシス(237)
(9) ディー・エヌ・エー(238)
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(10) ドワンゴ(239)
(11) ナノ・メディア(240)
(12) 日本エンタープライズ(241)
(13) ハドソン(242)
(14) マイクロソフト(243)
(15) マピオン(244)
(16) ミクシィ(245)
(17) モンタビスタ ソフトウェア ジャパン(246)
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C. インフラ関連機器/モバイル端末ベンダ
(1) 日本電気(248)
(2) 日本エリクソン(249)
(3) ノキアシーメンスネットワークス(250)
(4) 富士通ネットワークソリューションズ(251)
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(5) 伊藤忠テクノソリューションズ(252)
(6) NECパーソナルプロダクツ(253)
(7) キヤノン(254)
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