◆市場調査レポート:2010年10月06日発刊

2010年版 機能性塗料・コーティングの現状と将来展望

特殊機能付与、環境対応を開発キーワードに市場展開が進む機能性塗料・コーティング市場分析
−調査の背景−
  • 塗料は被塗物の美装や保護などを主な目的としており、被塗物に付与される機能(性能)は化学的機能や物理・機械的機能、電気・電子機能、光学的機能と非常に多岐に亘り、被塗物の高機能化、付加価値化に寄与している。
  • 応用用途となる被塗物には、自動車、電気機器・家電製品、建築・土木資材、その他日用雑貨等、あらゆる領域に及んでおり、塗料はこれら最終製品の高品質化、高機能化に大きく貢献している。また、塗膜に独自の性能を付与し、被塗物に塗布することで、塗装前には使用不可であった用途・部位で使用可能になるなど、被塗物の応用領域拡大の一役を担っている。
  • 但し、塗装業界を取巻く環境は厳しさを増しており、2008年の景気後退の影響から、塗料需要は大きく落込みを示した。2010年以降は回復基調に戻してはいるものの、大半の塗料では、ピーク時の市場規模を取り戻すまでには至っていない。
  • 自動車、電気・電子等エンドユーザーの海外生産シフトに伴い、国内塗料需要は成熟の様相をみせており、今後の大幅な需要拡大は見込みにくい状況である。一方で、中国、東南アジアを主体とする新興国地域では旺盛な需要が続いており、今後も安定した需要推移が見込まれる。
  • また、グローバル化の進展と共に、塗料業界の重要なテーマとなるのが「環境対応」である。水性化、粉体化などによるVOC対策や重金属の不使用等、材料設計面での取り組みが継続的に行われており、環境対応品の市場投入が進展している。遮熱塗料や光触媒コーティング材など、塗料自体が環境対応となる製品需要も拡大基調にある。
  • 本調査レポートでは、グローバル化の進展や環境対応・配慮型製品の導入、開発状況に注目し、機能性塗料・コーティング市場の市場動向・分析をまとめ、2014年までの市場の方向性を明確化したものである。当該資料が関連企業の経営、製造、販売、研究等のマーケティング全般において、御活用頂けるものと確信している。
−調査目的−
  • 本調査レポートは、自動車、電気・電子、建築など広範な応用領域で、使用されている各種塗料を対象とし、その市場規模、用途動向、環境対策状況、グローバル化の動向等を把握することにより、各塗料の現状と今後の方向性を明確化することを目的とした。
−調査品目−
分類品目名
電気・電子・光機能蛍光塗料(蛍光体)、蓄光塗料(顔料)、UV硬化塗料(トップコート)、帯電防止塗料(塗装材)、導電性塗料(電磁波シールド塗料)、電気絶縁塗料
物理・化学的機能重防食塗料、超厚膜塗料(ウレタンエラストマー型)、水中硬化型塗料、船底防汚塗料、弾性塗材(弾性吹付材)、改修塗材(微弾性フィラー)、高耐候性塗料(フッ素樹脂)、高耐候性塗料(アクリルシリコン樹脂)、結露防止塗料、制振塗料、結氷・着雪防止塗料、(超撥水性塗料含む)、自己修復塗料、コンクリート剥落防止コーティング、落書き防止塗料
熱的機能耐熱塗料、熱発泡性耐火塗料、遮熱塗料(高反射率塗料)、遮熱ガラスコーティング剤
環境対応型塗料エマルション塗料、水溶性樹脂塗料、粉体塗料、ゼロVOC塗料、光触媒コーティング材(常温乾燥型)、院内感染対策用塗料、自然塗料、植物系塗料、天然素材配合塗料
その他注目用途別塗料自動車用塗料(新車・中上塗り)、自動車用塗料(新車・電着塗料)、自動車補修用塗料、自動車前処理剤、プラスチック用塗料、マグネシウム合金用塗料、航空機用塗料、PCM塗料、路面標示用塗料
−調査ポイント−
1. 製品概要
2. 主要参入企業一覧
3. 市場規模推移及び予測(2007年〜2014年予測)
4. 価格動向
5. 用途動向
6. メーカーシェア
7. 採用素材動向
8. 環境対策動向
9. 研究開発・技術動向
10. 競合用途・技術
11. グローバル動向
12. 今後の方向性
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. 機能性塗料・コーティング市場概要(3)
1) 市場規模推移及び予測(2007年〜2014年予測)(3)
2) 機能分野別需要動向(2010年見込、2014年予測)(6)
2. 主要用途別需要動向(2010年見込)(7)
1) 自動車分野(8)
2) 建築分野(12)
3) 電気・電子分野(16)
3. 成長品目市場(22)
4. 環境対応型塗料動向(24)
5. 採用素材動向(25)
1) 分野別採用素材動向(25)
2) 採用素材一覧(2010年見込)(26)
3) 塗料構成材料の概要(合成樹脂、顔料、溶剤、他)(28)
6. 塗料の環境適合化と法規制(29)
7. グローバル化動向(32)
1) 主要塗料における世界需要動向(2010年見込、2014年予測)(32)
2) 主要品目別需要ウエイト(2010年見込、2014年予測)(34)
3) 用途・分野別動向(35)
(1) 自動車分野(35)
(2) 電気・電子分野(36)
(3) インフラ関連分野(37)
4) 日系塗料メーカーの海外生産動向(38)
8. 国内の上位塗料メーカーの売上高(39)
1) 関西ペイント(株)(42)
2) 日本ペイント(株)(45)
3) 中国塗料(株)(48)
4) 大日本塗料(株)(50)
5) エスケー化研(株)(51)
9. 塗装レス素材・技術との関係(53)
1) 加飾フィルム(53)
2) メッキ技術(55)
II. 集計編(57)
1. 主要参入企業一覧(59)
2. 品目別市場規模推移及び予測(2007年〜2014年予測)(68)
3. メーカーシェア及び用途別ウエイト一覧(2010年見込)(82)
4. 品目別環境対策状況(91)
5. 品目別価格一覧(2010年見込)(95)
6. 主要材料メーカー一覧(96)
III. 品目別市場編(103)
電気・電子・光機能
1. 蛍光塗料(蛍光体)(105)
2. 蓄光塗料(顔料)(108)
3. UV硬化塗料(トップコート)(113)
4. 帯電防止塗料(塗装材)(119)
5. 導電性塗料(電磁波シールド塗料)(123)
6. 電気絶縁塗料(128)
物理・化学的機能
7. 重防食塗料(133)
8. 超厚膜塗料(ウレタンエラスマー型)(139)
9. 水中硬化型塗料(144)
10. 船底防汚塗料(149)
11. 弾性塗材(弾性吹付材)(155)
12. 改修塗材(微弾性フィラー)(159)
13. 高耐候性塗料(フッ素樹脂)(163)
14. 高耐候性塗料(アクリルシリコン樹脂)(169)
15. 結露防止塗料(174)
16. 制振塗料(178)
17. 結氷・着雪防止塗料(超撥水性塗料含む)(183)
18. 自己修復塗料(188)
19. コンクリート剥落防止コーティング(192)
20. 落書き防止塗料(196)
熱的機能
21. 耐熱塗料(201)
22. 熱発泡性耐火塗料(206)
23. 遮熱塗料(高反射率塗料)(211)
24. 遮熱ガラスコーティング剤(216)
環境対応型塗料
25. エマルション塗料(219)
26. 水溶性樹脂塗料(223)
27. 粉体塗料(227)
28. ゼロVOC塗料(233)
29. 光触媒コーティング材(常温乾燥型)(238)
30. 院内感染対策用塗料(243)
31. 自然塗料(247)
32. 植物系塗料(251)
33. 天然素材配合塗料(253)
その他注目用途別塗料
34. 自動車用塗料(新車・中上塗り)(256)
35. 自動車用塗料(新車・電着塗料)(262)
36. 自動車補修用塗料(267)
37. 自動車前処理剤(274)
38. プラスチック用塗料(278)
39. マグネシウム合金用塗料(284)
40. 航空機用塗料(289)
41. PCM塗料(294)
42. 路面標示用塗料(299)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2010年版 機能性塗料・コーティングの現状と将来展望

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2010年10月06日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
303ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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