◆市場調査レポート:2024年08月23日発刊

2024年 バイオケミカル・脱石油化学市場の現状と将来展望

スコープ3実現に向け多様化するバイオケミカル・脱石油化学市場動向の徹底分析
−はじめに−
  • 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は2023年6月に「スコープ3」の開示義務化を確定した。カーボンニュートラルを目指す企業にとって、スコープ3を実現するためには、バイオマスプラスチックなどの「脱石油化学」は不可避のテーマである。
  • 業界レベルでの具体的な取り組みとして、自動車分野ではELV規制、包装分野ではPPWRの制定など世界の各国・地域で法規制の強化を行い、脱石油化学プラスチックへのニーズが高まっている。
  • カーボンニュートラル対応への要求やニーズが高まる一方、これまでのバイオマスプラスチックは植物由来を原料とし、C14測定で明確に分類可能なセグリゲーション製品が前提であり、製造可能なプラスチックが限定的であった。
  • このような背景から、近年はバイオナフサを使用して製造する「マスバランス」という概念が生まれ、植物由来では元来製造が困難であったプロピレンやブタジエン、BTXなどのバイオ化が可能となった。
  • マスバランスが実現することで、実質的にはバイオ化できないモノマー・ポリマーはなくなった。マスバランス方式は、考え方が浸透するまでに時間を要するなど認知度の面で課題はあるものの、カーボンニュートラル実現に向けた有用な手段である。
  • なお、樹脂種類や用途によってはバイオ品よりも生産性、コストメリットに優れるリサイクル品の採用が推進されており本市場調査資料ではリサイクル品としてPP、PE、PS、PMMAの市場動向を捉えた。
  • 今後カーボンニュートラル実現に向けて化学品市場はセグリゲーション品、マスバランス品、リサイクル品がすみ分けられつつ、採用が広がっていく。
  • 本市場調査資料では、バイオケミカル・脱石油化学市場として、A. ナフサ代替、B. 基礎化学品、C. 中間材料、D. ポリマー、E. リサイクルの5分野・39品目の市場動向をまとめた。
  • バイオケミカル・脱石油化学市場の現状を多面的に把握することで、本市場調査資料が関連各社の 経営、研究、製造、販売、新規事業計画策定や製品開発など、マーケティング全般においてご活用いただくことで、世界平和と地球環境問題解決の一助となれば幸甚である。
−調査目的−
  • 本市場調査資料は、石油化学工業と脱石油化学の共存・共栄を目指すため、多様化するバイオケミカル・脱石油化学を網羅的に調査し、複雑化する市場トレンド・方向性を明確化することを目的とした。
−調査対象−
調査対象 対象品目
A. ナフサ代替 2品目 A1 バイオナフサ、A2 廃プラ由来ナフサ
B. 基礎化学品 6品目 B1 SG-エチレン、B2 MB-エチレン、B3 SG-プロピレン、B4 MB-プロピレン、B5 SG-ブタジエン、B6 MB-ブタジエン
C. 中間材料 7品目 C1 MEG、C2 AA、C3 ECH、C4 BG、C5 1,4-BDO、C6 PTA・PX、C7 フェノール
D. ポリマー 20品目 D1 SG-PE、D2 MB-PE、D3 SG-PP、D4 MB-PP、D5 MB-PVC、D6 MB-PS、D7 PET、D8 MB-PC、D9 イソソルバイドPC、D10 SG-SAP、D11 MB-SAP、D12 PLA、D13 PBS、D14 PHA系、D15 PA、D16 汎用エンプラ、D17 スーパーエンプラ、D18 エポキシ、D19 合成ゴム、D20 CNF
E. リサイクル 4品目 E1 RC-PP、E2 RC-PE、E3 RC-PS、E4 RC-PMMA
−調査項目−
1. 製品概要
2. 出発原料・製造プロセス
3. 主要参入企業動向
4. サプライチェーン概要
5. 市場トレンド
6. 価格動向
7. 用途動向
8. メーカーシェア(2023年)
9. 国・エリア別ウェイト(2023年)
10. 競合状況
11. 研究開発動向
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. バイオケミカル・脱石油化学市場(3)
1) 調査結果概要(3)
2) 分野別市場規模推移および予測(2020年〜2027年予測)(4)
3) 脱石化率動向(5)
2. マスバランス市場について(7)
1) マスバランス方式概要(7)
2) マスバランス方式の課題・ポイント(7)
3) マスバランス方式の業界構造(8)
3. ナフサ/基礎化学品(12)
1) 業界構造(12)
2) セグリゲーション方式の技術的課題(13)
4. 中間材料(14)
1) 市場トレンド(14)
2) 品目別ウェイト(2023年)(14)
5. バイオプラスチック市場トレンド(15)
1) 市場トレンド(15)
2) 主要品目別ウェイト(2023年)(16)
3) 高成長品目(16)
4) ロードマップ(17)
6. バイオ・リサイクルプラスチックの主な用途別動向(18)
1) 全体市場(2023年)(18)
2) 自動車(19)
3) 軟包装フィルム(22)
4) 電気・電子(24)
5) 容器・包装(26)
6) ボトル類(28)
7. フローチャート(30)
1) バイオマスおよびCO2由来化学品・ポリマーのフローチャート(30)
2) CR・バイオナフサのフローチャート(31)
II. 集計編(33)
1. 市場規模推移および予測(2020年〜2027年予測)(35)
2. 価格一覧(38)
III. 品目別市場編(41)
A. ナフサ代替(43)
A1. バイオナフサ(45)
A2. 廃プラ由来ナフサ(49)
B. 基礎化学品(53)
B1. SG-エチレン(55)
B2. MB-エチレン(58)
B3. SG-プロピレン(60)
B4. MB-プロピレン(63)
B5. SG-ブタジエン(65)
B6. MB-ブタジエン(69)
C. 中間材料(71)
C1. MEG(73)
C2. AA(77)
C3. ECH(81)
C4. BG(85)
C5. 1,4-BDO(90)
C6. PTA・PX(94)
C7. フェノール(97)
D. ポリマー(101)
D1. SG-PE(103)
D2. MB-PE(107)
D3. SG-PP(111)
D4. MB-PP(116)
D5. MB-PVC(122)
D6. MB-PS(125)
D7. PET(129)
D8. MB-PC(135)
D9. イソソルバイドPC(140)
D10. SG-SAP(145)
D11. MB-SAP(150)
D12. PLA(154)
D13. PBS(160)
D14. PHA系(165)
D15. PA(170)
D16. 汎用エンプラ(176)
D17. スーパーエンプラ(179)
D18. エポキシ(181)
D19. 合成ゴム(185)
D20. CNF(188)
E. リサイクル(193)
E1. RC-PP(195)
E2. RC-PE(201)
E3. RC-PS(204)
E4. RC-PMMA(209)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2024年 バイオケミカル・脱石油化学市場の現状と将来展望

総額
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2024年08月23日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
212ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-8351-0039-5

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