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- 2024 コミュニケーション関連マーケティング調査総覧 (刊行:2024年10月10日)
−調査の背景− |
- スマートフォン、タブレット端末といったスマートデバイス拡大によるデジタル家電のマルチデバイス化、ブロードバンドルーターの普及による家庭内LAN環境の整備、家電メーカーの付加価値戦略を主な要因としたデジタル家電へのDLNA搭載が進んでいる。その結果、コンシューマーユーザーが録画したり、購入したりした映像コンテンツ、音楽コンテンツなどをDLNA対応機器により共有・利用するライフスタイルが実現している。
- デジタル家電をHDMI接続することで、デジタルTVのリモコンにより複数の機器を一元的に操作することができる機能も提供されてきている。ただしDLNAによるコンテンツ共有、HDMI接続による機器操作の一元化のいずれも基本的にはシングルベンダー環境での利用を想定したものであり、マルチベンダー環境では機能が限定される場合がある。シングルベンダー環境は、ベンダーにとっては囲い込み戦略の一環であるため、完全なマルチベンダー環境を宅内で構築することは現状では難しい。しかし、ハードウェアの収益率が低下するなか、家電メーカーはアプリケーションサービスやサポートサービスなどハードウェア販売に依存しない新たな収益モデル構築に迫られており、サービスによる収益モデルの構築には、ユーザーの利便性の観点からもマルチベンダー環境が不可欠となるであろう。
- ホームエネルギー分野では経済産業省、地方自治体などにより、HEMSや蓄電システムなどにさまざまな補助金が交付されており、徐々に市場が立ち上がってきている。ただしHEMSに関しては現在の「電力の見える化」を中心としたホームエネルギーマネジメントではユーザー側のメリットが低く、コストをかけてまで積極的に導入したいというユーザーは少ない。そのため現状ではHEMS導入コストを住宅価格に含めて販売しやすい新築戸建住宅での導入が進行しているが、それ以外の住宅に対して拡販を進めるためには、創エネ機器、蓄エネ機器を提供できるような製品開発、コスト低減、補助金投入が必要であると考えられる。そうすることによって、家庭内における電力需給の最適化といったHEMS本来のニーズが高まり、HEMSの市場拡大にもつながるといえる。
- 近年、市場拡大が続くマンション一括受電サービス市場をみると、ホームエネルギー領域における最も有望なサービスは低廉な電力サービスだといえる。2014年2月には電力小売全面自由化などを定めた法案が閣議決定されており、2016年度には家庭向けの低圧電力市場が自由化される見通しである。これによりホームエネルギー関連ビジネスを展開する事業者は、確実かつ継続的な収益の見込める電力サービスを提供することが可能となるため、2016年度以降は電力サービスを軸としたビジネスモデル構築が有望な選択肢の一つとなるであろう。
- 本調査資料は、家電メーカー、エネルギー関連機器メーカー、住設機器メーカー、通信キャリア、ISP、電力関連サービス事業者といったホームネットワーク/エネルギーマネジメント関連企業へのヒアリングを通じ、有望分野、業界構造、ビジネスモデル、主要参入企業の戦略などを明らかにし、関連企業の事業戦略立案に参考となる情報を提供することを目的に作成した。
- 末筆ではございますが、本調査資料作成にあたり、ご多忙中にも関わらず、快く取材に応じていただきました各社ご担当者の方々に対して深く御礼を申し上げます。
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−調査目的− |
- 本調査資料では、ホームネットワーク/エネルギーマネジメント関連ビジネスを展開する家電・住設機器メーカー、通信キャリア、ISP、サービス事業者、コンテンツ関連事業者、セキュリティサービス事業者、ソフトウェア開発事業者などへのヒアリングにより、エネルギー関連機器、住設機器、スマートデバイス、デジタル家電、ECHONET Lite関連ソリューション、エネルギー関連サービス、アプリケーションサービス、モジュール市場および関連技術・規格について調査分析し、関連企業のための事業戦略立案に資するマーケティングデータを提供することを目的とした。
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−調査対象− |
1. エネルギー関連機器 | 7品目 |
2. 住設機器 | 6品目 |
3. スマートデバイス | 2品目 |
4. デジタル家電 | 8品目 |
5. ECHONET Lite関連ソリューション | 2品目 |
6. エネルギー関連サービス | 5品目 |
7. アプリケーションサービス | 4品目 |
8. モジュール | 3品目 |
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−目次− |
- I. 総括編
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1. 市場総括(3)
2. 伸長率ランキング(5)
3. 市場を取り巻く環境(8)
4. 業界構造、主要参入企業のアライアンス(14)
5. ホームネットワークの現状と今後の方向性(17)
6. ホームエネルギーマネジメントの現状と今後の方向性(21)
7. カテゴリー別市場動向(31)
8. 主要参入プレーヤーのビジネス展開(39)
9. ECHONET Lite/DLNA対応機器の普及見通し(60)
10. 家電/住宅設備メーカー各社のECHONET Lite対応動向(64)
11. HEMSにおける有望アプリケーション、HEMS関連サービス収益化の方向性(67)
12. 電力システム改革の動向(71)
13. ホームネットワーク/エネルギーマネジメント関連市場規模推移(75)
14. マーケットシェア(2013年度)(89)
- II. 市場編
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1. エネルギー関連機器(95)
(1) HEMS(97)
(2) スマートメーター(102)
(3) 太陽光発電(108)
(4) パワーコンディショナー(113)
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(5) 分電盤(118)
(6) 蓄電システム(124)
(7) EV/PHV(129)
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2. 住設機器(135)
(1) LED照明(137)
(2) 自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯器(143)
(3) 高効率ガス給湯器(151)
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(4) 家庭用ガスコージェネレーションシステム(158)
(5) 家庭用燃料電池ガスコージェネレーションシステム(163)
(6) エアコン(169)
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3. スマートデバイス(177)
(1) スマートフォン(179)
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(2) タブレット端末(184)
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4. デジタル家電(189)
(1) デジタルTV(191)
(2) BDレコーダー(196)
(3) 家庭用ゲーム機(200)
(4) デジタルオーディオプレーヤー(203)
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(5) デジタルスチルカメラ(205)
(6) 電子書籍端末(207)
(7) PC(209)
(8) ゲートウェイ機器(211)
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5. ECHONET Lite関連ソリューション(219)
(1) ECHONET Lite開発ソリューション(221)
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(2) ECHONET Lite認証支援ソリューション(225)
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6. エネルギー関連サービス(229)
(1) 電力サービス(231)
(2) マンション一括受電サービス(235)
(3) 電力見える化サービス(241)
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(4) MEMSサービス(244)
(5) HEMS向けプラットフォームサービス(247)
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7. アプリケーションサービス(249)
(1) ヘルスケアサービス(251)
(2) 児童/高齢者見守りサービス(256)
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(3) サポートサービス(260)
(4) コンテンツサービス(264)
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8. モジュール(279)
(1) Wi-SUNモジュール(281)
(2) Wi-Fiモジュール(283)
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(3) PLCモジュール(285)
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