◆マルチクライアント調査レポート:2016年03月28日発刊

2016 自動車コックピット戦略と将来展望

自動運転技術やエネルギーマネジメントなどの次世代カーテクノロジーとコックピットの密接連携で広がる可能性
−はじめに−
  • 自動車メーカーは、2020年頃を目標に一部の自動運転技術を量産車に搭載することを目指して開発を進めている。自動運転車社会に向けて第一歩を踏み出そうとしているのである。
  • そこで、自動運転車が実現するとドライバーが運転をしないためコックピットそのものが必要なくなるのではないかという懸念が生まれる。現段階では完全自動運転車の普及は30年以上も先であると考えられているため、そのような危惧感は希薄であるが、段階的に自動運転技術が車に搭載されるにつれてコックピットの持つ役割は大きく変化していくことが考えられる。
  • 自動運転の初期段階では、自動走行は一部分に限られるため運転操作に占めるドライバーの役割は高いウェイトを占める。そのため、ドライバーに必要な情報や操作が今まで以上に増えることとなる。
  • 基本的にはドライバー運転モードと自動運転モードの切り替えや権限移譲をスムーズに行うヒューマンインターフェース(HMI)や、システムの動作状態をドライバーに知らせる手段、さらには周辺に自動運転を行っているかどうかを知らせる技術など、新たに検討すべきHMIが増加し、コックピットデザインに大きく影響を与え、しかも密接に連携していく必要がある。
  • コックピットに影響を与えるのは自動運転だけでない。苛酷な環境規制対策としてのパワートレインやエネルギーマネジメントシステムの向上も影響を与えることが想定される。このようなシステムがさらに効果を発揮するためにはドライバーが効率の良い運転をすることが必要である。この運転をサポートするための情報を適切にドライバーに知らせるHMIが今後重要になる。
  • このように、コックピットはスピードや走行距離をドライバーに示すだけの表示装置から、ドライバーの安全運転やエコ運転をサポートするマルチコンピューターへと変貌しつつある。
  • 本調査資料では、大きく変わりつつあるコックピットをさまざまな角度から分析した。コックピットを構成する機器・デバイスの搭載動向や技術動向、コックピットに影響を与えるシステムやデバイスの動向、自動車メーカーやOSメーカーなどの考え方などから、コックピットデザインの将来像を描いた。
  • 本調査資料が、関係各位に、大いにご活用いただけることを願っている。
−調査目的−
  • 本調査資料は、自動車メーカー、OS/半導体メーカー、サプライヤー等にヒアリング調査を行うことで、次世代コックピット像を明らかにすることをポイントとし、関連各社の今後の事業展開における有益なデータを提供することを目的とした。
−調査対象−
コックピット関連機器・デバイス22品目IVIシステム(コックピット統合システム)、ナビゲーションシステム、オーディオシステム、車載メーター、HUD、ディスプレイ、タッチパネル、タッチスイッチ、ハプティックデバイス、音声インターフェース、ジェスチャーインターフェース、近接センサー、Ethernet、Bluetooth、Wi-Fi、NFC、CAN-FD、FlexRay、車載カメラ、マイク、ドライバーモニタリングシステム、ワイヤレス充電器
コックピットデザインに影響を
及ぼすシステム・機器
8品目自動運転システム/ADAS、V2X(V2V/V2I)/バイワイヤ技術、スマートフォン連携システム/テレマティクス、エネルギーマネジメントシステム/V2X(V2H/V2G)、電子ミラー、次世代ディスプレイ(透明ディスプレイ/フレキシブルディスプレイ/他)、視線入力技術、MirrorLink
自動車メーカー7社Audi、Daimler、BMW、Ford、トヨタ、日産、ホンダ
OS/半導体メーカー4社NVIDIA、QNX、Mentor Graphics、The Linux Foundation
合計41品目/社 
−調査項目−
コックピット関連機器・デバイス個票
1. 製品定義
2. 製品開発の方向性とユーザーニーズ
3. エリア別市場規模予測(2015〜2020年、2025年)
4. 主要自動車メーカー別販売ウェイト(2015年、2020年、2025年)
5. 搭載場所別販売ウェイト(2015年、2020年、2025年)
6. メーカーシェア(2015年実績)および関連企業一覧
7. サプライチェーンおよび業界動向
8. 技術ロードマップ
コックピットデザインに影響を及ぼすシステム・機器個票
1. 製品概要
2. 当該製品とコックピットとの関わり方
3. 開発動向
4. 関連企業一覧
自動車メーカーケーススタディ個票
1. 同社の提唱する次世代コックピット像
2. 同社の考えるコックピット技術採用のシナリオ
3. 現在の開発状況とコンセプトモデル
4. 情報コンテンツの示し方と方向性
5. 新技術に対する関心度
OS/半導体メーカーケーススタディ個票
1. コックピットに関わる製品と概要
2. 同社の考える次世代コックピット像
3. 次世代コックピットへの関わり方と戦略
−目次−
I. 総括編(1)
1. コックピット全体俯瞰(2)
2. コックピット関連機器・デバイスの需要予測(4)
3. エリア別考察(8)
4. 自動車メーカー別考察(14)
5. コックピット関連機器・デバイスの開発ロードマップ(32)
6. 次世代カーテクノロジーがコックピットに与える影響(38)
7. 表示と操作に関する考察(42)
8. 法規制動向(45)
II. コックピット関連機器・デバイス編(49)
1. IVIシステム(コックピット統合システム)(50)
2. ナビゲーションシステム(58)
3. オーディオシステム(67)
4. 車載メーター(74)
5. HUD(81)
6. ディスプレイ(89)
7. タッチパネル(97)
8. タッチスイッチ(106)
9. ハプティックデバイス(112)
10. 音声インターフェース(119)
11. ジェスチャーインターフェース(126)
12. 近接センサー(132)
13. Ethernet(138)
14. Bluetooth(144)
15. Wi-Fi(150)
16. NFC(157)
17. CAN-FD(164)
18. FlexRay(169)
19. 車載カメラ(175)
20. マイク(184)
21. ドライバーモニタリングシステム(191)
22. ワイヤレス充電器(197)
III. コックピットデザインに影響を及ぼすシステム・機器編(204)
1. 自動運転システム/ADAS(205)
2. V2X(V2V/V2I)/バイワイヤ技術(209)
3. スマートフォン連携システム/テレマティクス(213)
4. エネルギーマネジメントシステム/V2X(V2H/V2G)(217)
5. 電子ミラー(221)
6. 次世代ディスプレイ(227)
7. 視線入力技術(233)
8. MirrorLink(235)
IV. 自動車メーカーケーススタディ編(238)
1. Audi(239)
2. Daimler(242)
3. BMW(244)
4. Ford(246)
5. トヨタ(248)
6. 日産(250)
7. ホンダ(252)
V. OS/半導体メーカーケーススタディ編(254)
1. NVIDIA(255)
2. QNX(259)
3. Mentor Graphics(261)
4. The Linux Foundation(264)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2016 自動車コックピット戦略と将来展望

頒価
550,000円(税抜 500,000円)

発刊日
2016年03月28日

報告書体裁
ファイル綴り報告書・CD-ROM(PDFデータ・集計データ収録)各1部

ページ数
265ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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