◆マルチクライアント調査レポート:2021年07月16日発刊
2021 次世代ディスプレイの最新技術動向と関連部材/プロセスの需要予測に関する調査
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マイクロLED/ミニLED、QD技術、インクジェットプロセスなど、2030年までに必要とされる次世代ディスプレイの要素技術を徹底調査 |
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−はじめに− |
- 世界経済と人々の暮らしに大きな変化をもたらしたCOVID-19は、ディスプレイ産業に「追い風」をもたらした。テレワークの拡大や巣ごもり需要により、TVやPCモニター、ノートPCなどの大型LCD需要が急騰し、パネル価格が大幅に上昇した。COVID-19の感染拡大以前にLCDラインの縮小・閉鎖を計画していた韓国メーカーも、計画を先送りしてLCDの生産を継続している。
- 2021年はパネル市場が活況を呈するとともに、新たなディスプレイ技術が実際の製品で数多く採用されており、さらに次世代の技術についても開発が加速している。LCDの高コントラスト化を実現するミニLEDバックライトは、Appleの「iPad Pro」やSamsung ElectronicsなどのTVで採用され、大型・中型アプリケーションにおけるOLEDの対抗馬となっている。TV向けのOLEDについては、LG DisplayのW-OLEDに対抗するべく、Samsung DisplayがQD-OLEDの量産を計画しているほか、資本提携を行ったCSOTとJOLEDがIJ-OLEDの開発を進めている。
- また、OLEDの普及が進むスマートフォンでも、低消費電力化を実現するLTPO-TFTや、円偏光板をなくすことで薄型化や低消費電力化を実現する「COE(Color Filter on Encapsulation)」、プラスチックOLEDに透明ポリイミドを採用し、インカメラをパネルの下に隠す「UDC(Under Display Camera)」など、新技術が採用される見通しである。
- 次世代ディスプレイ技術として最も注目されているマイクロLEDディスプレイは、製造技術の確立に向けた開発が日進月歩で進められており、市場形成は間近に迫っている。プロセスにおいてはマストランスファー、検査、リペアなどが重要になってくる一方、ターゲットアプリケーションによってバックプレーン(PCB/TFT/Si)およびマトリクス方式、駆動方式、発光方式が変わり、どの技術に立脚するかによって解決すべき技術課題、市場へのアプローチ方法が変わってくる。
- 本マルチクライアント特別調査では、マイクロLEDディスプレイ、ミニLEDバックライト採用LCD、次世代のOLED関連技術(QD-OLED/QNED、IJ-OLED、フォルダブルなど)、AR/MR用マイクロディスプレイ、空間投影技術など、次世代ディスプレイの最新技術動向および関連部材/プロセスの技術ニーズを調査した。関係各位が事業戦略を立案・展開されるにあたり、本マルチクライアント特別調査報告書を役立てていただくことを切に望む。
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−調査目的− |
- 本マルチクライアント特別調査企画では、次世代ディスプレイに関わる企業の研究開発動向、採用部材/プロセス、ターゲットアプリケーション、技術課題を調査し、2030年までの市場予測を行った。また、2030年までに必要となる次世代ディスプレイの要素技術を把握することで、関連する事業戦略策定のための有益な情報を提供することを目的とした。
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−調査対象− |
- ■調査対象品目
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ディスプレイデバイス | 5品目 | マイクロLEDディスプレイ、ミニLEDバックライト採用LCD、大型AMOLED、中小型AMOLED、空間投影ディスプレイ |
注目材料 | 7品目 | QDインク、QDシート、蛍光体シート、OLED/マイクロLED用封止材、フォルダブルカバー材料(透明PIフィルム・超薄板ガラス)、円偏光板、円偏光板保護フィルム・位相差フィルム |
合計 | 12品目 | − |
- ■調査対象企業
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メーカー | 4社 | JOLED、LG Display、Samsung Display、Samsung Electronics |
その他、日系および外資系のデバイス・材料・装置メーカー、研究機関、商社 |
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−調査項目− |
- ■ディスプレイデバイス編
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- 1. 製品定義
- 2. 主要参入企業一覧
- 3. ディスプレイ構造と構成部材
- 4. 製造プロセスと採用装置・材料
- 5. 市場規模推移・予測
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1) 全体市場(2020年実績〜2030年予測)
2) 採用アプリケーション別市場(2020年見込〜2030年予測)
3) 各アプリケーションにおける市場・技術動向
4) 技術タイプ別市場(2020年実績〜2030年予測)
- 6. メーカーシェア(2020年実績・2020年見込)
- 7. 価格動向(2021年Q3時点)
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1) デバイス価格動向
2) デバイスにおけるコスト構成
- 8. メーカー動向
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1) ディスプレイ開発動向
2) 材料/装置開発動向
- 9. 採用技術動向
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1) 採用プロセス/材料/装置の動向
2) 技術課題
- 10. 研究開発ロードマップ
- ■注目材料編
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- 1. 製品定義・材料特性
- 2. 主要参入企業一覧
- 3. 業界構造
- 4. 市場規模推移・予測
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1) 全体市場(2020年実績〜2030年予測)
2) タイプ別市場(2021年見込/2025年予測/2030年予測)
3) 市場概況
- 5. 価格動向(2021年Q3時点)
- 6. メーカーシェア(2020年実績・2021年見込)
- 7. メーカーの研究開発・販売戦略
- 8. サプライチェーン(2021年Q3時点)
- ■メーカー分析編
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1. 企業プロフィール
2. 次世代ディスプレイ関連取り扱い製品・技術
3. 次世代ディスプレイ開発ロードマップと技術課題
4. 生産ライン/設備投資動向
5. アライアンス動向
6. 今後の開発テーマ
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−目次− |
- 1. 総括(1)
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- 1.1 次世代ディスプレイの将来展望(2)
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1.1.1 次世代ディスプレイデバイスの将来予測(2)
1.1.2 QD技術採用ディスプレイの将来展望(5)
1.1.3 RGBインクジェット採用ディスプレイの将来展望(9)
1.1.4 フレキシブルディスプレイの将来展望(13)
- 1.2 アプリケーション別次世代ディスプレイ市場・技術動向(17)
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1.2.1 TV(17)
1.2.2 PCモニター(21)
1.2.3 ノートPC(25)
1.2.4 タブレット(29)
1.2.5 車載(33)
1.2.6 AR/MR用マイクロディスプレイ(37)
1.2.7 アプリケーション別デバイス開発ロードマップ(41)
- 1.3 次世代ディスプレイ技術/材料開発動向(45)
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1.3.1 次世代ディスプレイ採用構造/材料ロードマップ(45)
1.3.2 次世代ディスプレイ採用プロセス/材料/装置の動向および技術課題(47)
1.3.3 次世代ディスプレイ技術と採用材料の相関図(55)
1.3.4 次世代ディスプレイ材料開発メーカー動向(56)
- 1.4 ミニLEDバックライト採用LCDの動向(61)
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1.4.1 主要セット機器メーカーにおけるミニLED採用製品仕様(61)
1.4.2 ミニLED採用製品におけるサプライチェーン例(62)
- 2. ディスプレイデバイス編(64)
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- 2.1 マイクロLEDディスプレイ(65)
- 2.2 ミニLEDバックライト採用LCD(85)
- 2.3 OLEDディスプレイ(97)
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2.3.1 大型AMOLED(97)
2.3.2 中小型AMOLED(110)
- 2.4 空間投影ディスプレイ(126)
- 3. 注目材料編(132)
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3.1 QDインク(133)
3.2 QDシート(137)
3.3 蛍光体シート(141)
3.4 OLED/マイクロLED用封止材(145)
3.5 フォルダブルカバー材料(透明PIフィルム・超薄板ガラス)(150)
3.6 円偏光板(155)
3.7 円偏光板保護フィルム・位相差フィルム(159)
- 4. メーカー分析編(163)
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4.1 JOLED(164)
4.2 LG Display(168)
4.3 Samsung Display(171)
4.4 Samsung Electronics(176)
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