◆市場調査レポート:2022年07月04日発刊

2022 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

ディスプレイ・アプリケーション・部品材料の世界市場と注目技術の動向を徹底調査
−はじめに−
  • 2020年下期から2021年上期まで、COVID-19感染拡大を背景としたリモートワーク需要の拡大、巣ごもり需要の拡大を主な要因として、ディスプレイ市場は活況を呈した。TV、PCモニター、ノートPCなどの大型TFT LCDパネルの供給がひっ迫し、2021年上期までパネル価格の上昇が続いた。2021年下期にはセット機器需要が一段落したものの、物流の停滞によってセット生産のリードタイムが長期化したことなどを背景に、パネル生産は年末まで高稼働が継続した。
  • パネル生産の高稼働は2022年Q1まで続いたが、好調であった大型セット機器の需要縮小を受け、Q2から複数のパネルメーカーで生産調整が始まった。2021年はLCD・AMOLEDを合わせたディスプレイデバイスの出荷面積が前年比10%以上成長したものの、2022年は前年比横ばいから微増にとどまると予測される。
  • 市場の停滞を受け、パネルメーカーや材料メーカーでは不採算分野からの撤退や、事業・拠点の再編に向けた動きが加速している。Samsung DisplayはLCD生産からの撤退を表明し、中小型を中心とするAMOLEDへの事業転換を鮮明にしている。日本・韓国・欧米の材料メーカーは、LCD材料からの撤退、事業売却、中国現地メーカーへの生産委託を進め、AMOLEDやマイクロLEDなど高収益が見込まれる材料の開発にシフトしている。
  • AMOLEDは従来、TVとスマートフォンを中心に採用が進んできたが、パネルメーカーは新規アプリケーションとしてノートPCやタブレットなどのIT機器向けに注力している。従来と異なる生産ラインが必要になり、Samsung Displayを中心に設備投資の準備を進めている。また、次世代ディスプレイに位置付けられるマイクロLEDは、製造技術の確立やコストダウンに向けたプロセス・材料開発が行われており、関連企業の取り組みに関心が集まっている。
  • 本市場調査資料は『液晶関連市場の現状と将来展望』と題した初版の刊行以来、31年目を迎える。2022年版では「ディスプレイデバイス」「アプリケーション機器」「ディスプレイ関連部品材料」を対象とし、年間10兆円以上のディスプレイ関連市場と最新トピックスを網羅するデータベースとした。関係各位が今後の事業戦略を立案・展開されるにあたり、本市場調査資料を役立てていただくことを切に望む。
−調査目的−
  • 「ディスプレイデバイス」「アプリケーション機器」「ディスプレイ関連部品材料」を網羅的に調査し、最新の市場動向をまとめたデータベースの提供を目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
ディスプレイ
デバイス
5品目
(個票)
大型TFT、中小型TFT、大型AMOLED、中小型AMOLED、マイクロOLED・マイクロLCD
1品目
(個票以外)
オン・インセルタッチパネル
アプリケーション
機器
7品目
(個票)
TV、PCモニター・AIO、ノートPC、スマートフォン、ヘッドマウントディスプレイ、スマートグラス、車載ディスプレイ
15品目
(個票以外)
タブレット、スマートウォッチ・ヘルスケアバンド、ゲーム機、パブリック・サイネージモニター、医療用モニター、カラーマネジメントモニター、放送局用モニター、フィーチャーフォン、DPF・ポータブルDVD、DSC、DVC、PND、MFP、ポータブルオーディオ、産業用・汎用ディスプレイ
ディスプレイ
関連部品材料
28品目 LCD・OLED共通関連部材
ガラス基板、カラーレジスト、ブラックレジスト・ブラックカラムスペーサー、表面処理フィルム、ACF
LCD関連部材
配向膜材料、液晶材料、シール剤、偏光板、偏光板保護フィルム・位相差フィルム、QDシート・QD拡散板、拡散シート、拡散ビーズ
OLED関連部材
フォルダブル用カバー材料(透明PIフィルム・フレキシブルガラス)、円偏光板、円偏光板保護フィルム・位相差フィルム、Y-OCTA用オーバーコート剤、OLED用封止材、OLED用バンク材・平坦化材料、TFT基板用PIワニス、蒸着型発光材料、塗布型発光材料、QDインク
タッチパネルおよび関連部材
静電容量式車載タッチパネル、車載カバーガラス、メタルメッシュフィルム、OCA、OCR
−調査項目−
ディスプレイデバイス
1. 製品概要・定義
2. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
  (2020年実績〜2027年予測)
2) 市場概況
3. サイズ別数量ウェイト(2021年実績・2022年見込)
4. メーカーシェア(2021年実績・2022年見込)
5. 地域別生産ウェイト(2021年実績)
6. 価格動向(2022年Q3時点)
7. 用途別市場動向(2020年実績〜2027年予測)
1) 出荷数量
2) 出荷金額
3) 平均単価
8. 注目技術・部材の動向
アプリケーション機器
1. 採用ディスプレイのトレンド
2. 主要製品におけるディスプレイ採用事例
3. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
  (2020年実績〜2027年予測)
2) セット出荷数量内訳
  (2020年実績〜2027年予測)
3) 市場概況
4. セットメーカーシェア(2021年実績・2022年見込)
5. デバイス市場動向(2020年実績〜2027年予測)
1) タイプ別出荷数量
2) タイプ別出荷金額
3) 価格動向
(1) タイプ別平均単価推移・予測
(2) 主力製品の価格(2022年Q3時点)
4) サイズ別出荷数量
5) デバイス市場概況
6. パネルベンダーシェア(2021年実績・2022年見込)と
  納入関係
ディスプレイ関連部品材料
1. 製品概要・定義
1) 対象製品の定義
2) 基本特性
3) 出荷形態
2. 主要参入メーカー一覧
3. 主要原材料メーカー一覧
4. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
  (2020年実績〜2027年予測)
2) タイプ・用途別市場動向
  (2021年実績・2027年予測)
3) 市場概況
5. 価格動向(2022年Q3時点)
6. 注目技術・業界トピックス
7. メーカーシェア(2021年実績・2022年見込)
8. 中国材料メーカーの動向
9. 納入関係(2022年Q3時点)
10. メーカーの拠点・事業再編の動向
−調査項目−
1.0 総括(1)
1.1 ディスプレイデバイス関連市場の動向(3)
1.1.1 市場概況(3)
1.1.2 分野別市場規模推移・予測(5)
1.1.3 ディスプレイデバイスタイプ別面積推移・予測(8)
1.1.4 TFT用途別面積と平均サイズの推移・予測(10)
1.1.5 TFTモード別面積推移・予測(13)
1.1.6 AMOLED用途別面積と平均サイズの推移・予測(15)
1.1.7 用途別オン・インセルタッチパネル出荷動向(18)
1.1.8 ディスプレイ関連部品材料市場成長率ランキング(19)
1.2 ディスプレイ応用製品の出荷動向・成長率分析(20)
1.3 ディスプレイデバイスメーカーの動向(22)
1.3.1 主要メーカーの業績推移(22)
1.3.2 主要メーカーの事業戦略(24)
1.3.3 生産ライン一覧(27)
1.3.3.1 LCD生産ライン一覧(27)
1.3.3.2 OLED生産ライン一覧(34)
1.3.4 ディスプレイデバイスメーカー別出荷動向(37)
1.3.4.1 大型TFTメーカー別用途別数量(37)
1.3.4.2 中小型TFTメーカー別用途別数量(41)
1.3.4.3 AMOLEDメーカー別用途別数量(49)
1.4 ディスプレイ関連部材市場規模推移・予測集計(50)
1.4.1 LCD・OLED共通関連部材(50)
1.4.2 LCD関連部材(51)
1.4.3 OLED関連部材(52)
1.4.4 タッチパネルおよび関連部材(53)
2.0 業界動向(55)
2.1 IT向けOLED採用技術動向・市場予測(57)
2.2 アンダーディスプレイカメラ・指紋センサーの動向(60)
2.3 ミニLEDバックライト最新動向(63)
2.4 次世代ディスプレイ最新動向(65)
2.5 中国におけるディスプレイ材料内製化の動向(69)
2.6 偏光板業界注目動向(74)
3.0 ディスプレイデバイス(77)
3.1 大型TFT(79)
3.2 中小型TFT(90)
3.3 大型AMOLED(100)
3.4 中小型AMOLED(108)
3.5 マイクロOLED・マイクロLCD(116)
4.0 アプリケーション機器(121)
4.1 TV(123)
4.2 PCモニター・AIO(129)
4.3 ノートPC(135)
4.4 スマートフォン(140)
4.5 ヘッドマウントディスプレイ(146)
4.6 スマートグラス(151)
4.7 車載ディスプレイ(156)
4.7.1 車載ディスプレイ(全体)(156)
4.7.2 センターインフォメーション
   ディスプレイ(161)
4.7.3 車載メーター(165)
4.7.4 ヘッドアップディスプレイ(169)
4.7.5 その他車載モニター(172)
5.0 ディスプレイ関連部品材料(177)
5.1 LCD・OLED共通関連部材(179)
5.1.1 ガラス基板(179)
5.1.2 カラーレジスト(185)
5.1.3 ブラックレジスト・ブラックカラム
   スペーサー(191)
5.1.4 表面処理フィルム(196)
5.1.5 ACF(201)
5.2 LCD関連部材(205)
5.2.1 配向膜材料(205)
5.2.2 液晶材料(209)
5.2.3 シール剤(213)
5.2.4 偏光板(217)
5.2.5 偏光板保護フィルム・位相差フィルム(224)
5.2.6 QDシート・QD拡散板(230)
5.2.7 拡散シート(234)
5.2.8 拡散ビーズ(238)
5.3 OLED関連部材(242)
5.3.1 フォルダブル用カバー材料
   (透明PIフィルム・フレキシブルガラス)(242)
5.3.2 円偏光板(248)
5.3.3 円偏光板保護フィルム・位相差フィルム(252)
5.3.4 Y-OCTA用オーバーコート剤(256)
5.3.5 OLED用封止材(260)
5.3.6 OLED用バンク材・平坦化材料(265)
5.3.7 TFT基板用PIワニス(269)
5.3.8 蒸着型発光材料(273)
5.3.9 塗布型発光材料(278)
5.3.10 QDインク(281)
5.4 タッチパネルおよび関連部材(284)
5.4.1 静電容量式車載タッチパネル(284)
5.4.2 車載カバーガラス(288)
5.4.3 メタルメッシュフィルム(292)
5.4.4 OCA(297)
5.4.5 OCR(301)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2022 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

頒価
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2022年07月04日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
304ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-970-2

集計ファイル版(CD-ROM)は、TFT-LCD、AMOLEDの用途別/メーカー別出荷数量(2021年)、用途別/デバイスタイプ別/サイズ別出荷枚数、面積推移・予測(2020年〜2027年)をピボットテーブルでデータベース化したものです。
お申し込み方法
下記のフォームにて直接お問い合わせ、お申し込みください。
受信後、担当者より折り返しご連絡いたします。
また、必要事項をE-mail、ファクシミリにてinfo@fcr.co.jpまでお送りいただいても結構です。
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