◆マルチクライアント調査レポート:2004年08月31日発刊
オープンソース・ソフトウェアによるシステム提案戦略と今後の市場展望
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OSSビジネスの実態と今後の課題/方向性を徹底分析 |
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−調査の背景− |
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国内ソフトウェア市場においてはオペレーション・システム(OS)やミドルウェア、さらにアプリケーションまで、主要なソフトウェアは海外製品に依存しており、我が国において空洞化したソフトウェア基盤技術の強化が重要課題の1つとなっている。こうした状況の中、2003年11月に日中韓3カ国の政府と業界団体が、オープンソース・ソフトウェア(OSS)の普及に向けて「日中韓OSS推進パートナーシップ」を正式に設立し、日立製作所をはじめ、富士通、NEC、NTTデータなどが「OSS推進フォーラム」を結成するなど、官民一体のOSS普及活動が開始された。
従来、Linuxに代表されるOSSは、ソース・コードが公開されているため、技術上の向上、成果の再利用性等の開発面や、信頼性・セキュリティの確保の利用面で大きな効果を発揮すると期待された。しかし、サポート・開発環境・ユーザインターフェースが不十分であり、対応アプリケーションやミドルウェアが充実していない等、活用促進のための基盤環境が整っておらず、特にOSにおいてはマイクロソフト1社に依存した開発体制となっていた。
現在、企業情報システムにおけるOSは依然としてWindows系が主流であり、今後もこの傾向は変わらないものと見られている。しかしコスト制約の多い現在の情報システム構築環境において、低コスト効果や信頼性が期待されるLinuxへのユーザーの関心は徐々に高まってきており、実際にインターネットのサーバ用途を中心にLinuxサーバを導入したシステム構築も拡大傾向となってきている。
当レポートではコンピュータメーカー/ソリューションプロバイダ及び、商用ディストリビューションベンダの事業戦略、事業推進体制、市場性への見解などのケーススタディを調査することによって、Linuxを中心としたオープンソース・ソフトウェアにおけるビジネスモデル、収益構造モデルの詳細を把握すると共に、オープンソース・ソフトウェアを取り巻く法的問題等の課題、今後の方向性を明確化することを目的とした。
当レポートの活用により、関連各社の事業戦略立案に際しての基礎データとしてお役立て頂けることを切に願うものである。
末筆でございますが、調査の実施に当たり、快く取材に応じて下さいました企業各位に対して、この場を借りて御礼申し上げます。
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−調査対象− |
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1. 調査対象範囲
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- 1)オペレーション・システム(OS)
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(1) サーバLinux OS(パッケージ/OEM別、アーキテクチャ別) ※
(2) クライアントLinux OS ※
- 2)Linuxサーバ ※
- 3)データベース
- MySQL、PostgreSQL
- 4)その他ミドルウェア等
- Apache、bind、sendmail、Zope、JBoss、Tomcat、Struts、Plone、Samba、PHP、Eclipse、その他
- ※については市場規模を把握した。
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2. 対象企業
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1)商用オープンソース・ソフトウェアベンダ:4社
2)コンピュータメーカー:6社
3)ソリューションプロバイダ:15社
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−目次− |
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I. 総括編
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- 1. オープンソース・ソフトウェアの定義(1)
- 2. オープンソース・ソフトウェアを取り巻く環境(2)
- 1)主要ソフトウェアにおけるオープンソース化動向(2)
2)業界団体における取り組み状況(6)
3)政府・自治体のオープンソース施策(7)
- 3. オープンソース・ソフトウェアにおけるライセンス形態の現状と課題(8)
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II. 市場編
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- 1. 市場概況(11)
- 2. オープンソース・ソフトウェアの商用ビジネスモデル(13)
- 1)ディストリビューションモデル(13)
2)収益構造モデル(14)
3)撤退事業者におけるビジネスモデル例(16)
- 3. 主要Linuxディストリビュータにおけるアライアンス状況(17)
- 4. 主要参入企業における事業ポジショニング及び事業戦略(20)
- 1)ソリューションプロバイダにおける事業ポジショニング(20)
2)主要参入企業における事業戦略(22)
- 5. 市場規模推移(30)
- 1)Linux市場(30)
2)IAサーバ/Linuxサーバ市場(31)
3)LinuxサーバOS市場(チャネル別、アーキテクチャ別)(32)
4)LinuxクライアントOS市場(34)
- 6. 市場占有率(35)
- 1)IAサーバ(35)
2)Linuxサーバ(36)
3)LinuxサーバOS(37)
4)LinuxクライアントOS(38)
- 7. その他製品動向(39)
- 1)製品カテゴリー別OSS動向(39)
2)主要参入企業におけるLinux対応状況(40)
- 8. ユーザー動向(42)
- 1)エンドユーザーにおける導入事例(42)
2)エンドユーザーにおける需要動向と課題(45)
- 9. 現状の課題/今後の展望(46)
- 10. 主要ソフトウェア製品一覧(48)
- 11. 主要ソリューション/サービスメニュー一覧(51)
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III. 商用オープンソース・ソフトウェアベンダ編:4社(59)
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IV. コンピュータメーカー編:6社(109)
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V. ソリューションプロバイダ編:15社(203)
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