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国内のカー用品市場は新車・中古車とも国内販売の低迷が続いた影響で市場の伸び悩みが続いている。車齢の伸びとともに自動車保有台数も年々増加する傾向ではあるが、用品販売市場において、特に補修部品では景気低迷と車両の耐久性向上、規制緩和以降の部品交換率は激減し、市場の縮小傾向が続いている。
商品別の用品販売ではDVDやHDDカーナビに次ぎETCや盗難防止装置の販売は好調を維持している。今後は地上デジタル放送対応の車載テレビやカーナビの発売が相次ぐものと予測される。一方買い控えの影響が大きいエクステリア、インテリア、ケミカル用品、補修部品などは今後も厳しいものと考えられる。
用品販売が低迷する中、オートバックスでは、2005年には車検や板金、塗装などのサービスを主体にした「テクノキューブ」を大量出店する。イエローハットは関東、阪神、中京地区などの大商圏に年2店舗程度を新規開店し、大規模店を拡大する。大型店ではカー用品の品揃えを強化するとともに車検、整備、板金・塗装など総合的なサービスも売り込む計画である。また、「車検センター」と呼ばれる車検サービス事業を強化する。今後も従来のカーショップの販売形態から脱却したカーライフ事業として、中古車販売や日用品の販売など新たな事業を模索していくことが予測される。
海外事業では自動車保有数が急増している中国市場に集中させ、国内カーショップやタイヤショップなど中国や台湾などアジア市場への展開が加速する見通しである。また、国内ではSSや整備工場でも異業種とのコラボレーションによる事業展開が活発化しており、アフターマーケットを巡り今後も激しい競争が繰り広げられる見通しである。
このような背景のもと、当レポートでは自動車用品の主要68品目の市場動向及び、流通チャネル動向として主要21事例を調査分析することにより、自動車用品業界の全体動向を把握することに努めた。
自動車業界における事業戦略を立案する上でのデータベースとして、ご活用いただければ幸いである。
カーアフターマーケット68品目を各々の市場概況、市場規模推移、マーケットシェア、流通ルートとチャネルウェイト、価格体系、販促活動、参入企業及びその動向、成長要因/阻害要因、市場見通し等を明確化し、当該事業におけるデータベースとすることを目的とした。