- ■このレポートには以下の最新版があります
- 2024 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧 市場編 (刊行:2024年12月13日(予定))
- ■この資料は複数巻構成となっております
- 2011 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧(下巻)(刊行:2011年08月29日)
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−調査の背景− |
- セキュリティビジネスは、企業システムにおけるネットワーク化の進展を背景として、その安全性や安定的な利用を維持するために、ネットワークやシステムに与える脅威の防衛策として導入が進められたことで市場は成長し、拡大基調を維持してきた。
- その後は、情報漏洩事件/事故の増加や個人情報保護法の施行、日本版SOX法の施行など関連法規や社会情勢の変化を背景として、情報漏洩対策や内部脅威対策、法令順守のためのセキュリティ対策が進められ、これまでの外部脅威対策ニーズに加え、これらセキュリティ対策ニーズを獲得することにより市場は大きな成長を遂げている。
- セキュリティビジネスにおいては、過去を振り返ると、個人情報保護法や日本版SOX法など関連法規が市場拡大を促す大きな要因となっている。従来セキュリティ対策は企業にとって生産性を高める投資でなく、必要性は感じつつも最低限の対策に止まる傾向が強かったが、こうした関連法規の施行が強制力となり、企業のセキュリティ対策を促すなど、セキュリティビジネスの拡大に関しては皮肉にも関連法規などに大きく依存したビジネスであるといえよう。
- しかしながら、こうした法規制によるセキュリティ対策の推進は当然のこととして、企業運営においてネットワーク化やIT化が欠くことのできない要素となった今日においては、その安全性を維持、向上させる取り組みは、企業信頼性や社会的責任として、セキュリティ対策が外的な圧力によるものから経営管理として自主的な対応を執るものとなるなど、企業のセキュリティ対策の位置づけや意識は大きく変化していると考えられる。
- 企業におけるセキュリティ対策意識の変化については、台頭するクラウドコンピューティングやスマートフォンに代表されるモバイルを利用したビジネス形態の広がりなど、従来のシステム形態を超えた新たな形態への対応が急がれるなど、セキュリティビジネスとしても従来型の対策から新たなビジネスモデルでの対策へと大きく変化する時期を迎えているものと見られる。
- また、先の東日本大震災を受けて、これまで本格化していなかった事業継続性計画の策定や緊急時におけるテレワーク体制におけるセキュリティ対策など、新たなセキュリティ対策の必要性が高まっており、外部脅威対策や内部脅威対策、情報漏洩対策など従来のセキュリティ対策領域に加え、こうした新規セキュリティ対策における需要を取り込んでいくことでセキュリティビジネスは更に拡大を遂げていくであろう。
- 当調査レポート「2011 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧 上巻:市場編」では、こうした変革期にある市場環境を踏まえて、クラウドコンピューティングやモバイルのセキュリティ動向、さらには震災を契機とした危機管理ビジネスの台頭など、セキュリティ市場に与えるインパクトとビジネストレンドを検証・分析した上でセキュリティサービス/関連製品市場の調査・分析を行っている。
- こうした当調査レポートにおける調査・分析結果がネットワークセキュリティビジネスに関わる企業の競争優位を確保するための戦略立案に資するマーケティング基礎データとして、大いに活用されることを切に望むものである。
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−調査目的− |
- セキュリティサービス市場及びセキュリティツール市場における市場規模推移、市場占有率、参入企業動向に加えて、近年のセキュリティビジネスにとって大きなインパクトなるクラウドコンピューティング、モバイル、危機管理などによるビジネストレンドを併せて調査することで、各サービス/ツール市場の傾向を網羅的に把握し、今後のセキュリティビジネスの方向性を明確化すること目的とした。
- なお、当調査レポートは、セキュリティサービス/セキュリティツール市場を把握する“上巻:市場編”と当該ビジネスに関わるセキュリティベンダならびにセキュリティソリューションプロバイダの事業戦略を把握する“下巻:企業編”の2分冊となっており、“上巻:市場編”においては、セキュリティビジネスにかかわるサービス/ツール市場の詳細な市場動向やトレンドの把握を行い、セキュリティ市場の検証、分析を多角的に行った。
- 1998年の調査開始より継続調査プロジェクトとして毎年刊行している当資料は、ネットワークセキュリティビジネスを取り巻く環境を踏まえ、関連市場動向を多角的に精査、検証することにより、当該市場における競争優位を確保するためのマーケティング戦略立案に資する基礎データを提供を目的とした。
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−調査対象− |
ネットワークセキュリティサービス | 17品目 |
ネットワークセキュリティ製品 | 30品目 |
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−目次− |
- I. 総括編
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1. ネットワークセキュリティ市場の展望(3)
2. サービス/製品別市場規模推移(11)
3. サービス/製品カテゴリ別市場展望(20)
4. 製品別市場占有率(29)
5. セキュリティサービス/製品市場を取り巻く環境(34)
6. 主な需要層と潜在需要層(40)
7. サービス間/製品間の相互関係(44)
8. クラウドコンピューティングにおけるセキュリティビジネス動向(45)
9. モバイルセキュリティビジネス動向(47)
10. 危機管理におけるセキュリティビジネス動向(53)
11. セキュリティビジネストレンド分析と方向性(55)
12. 主要参入企業一覧(57)
- II. ネットワークセキュリティサービス・製品編
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A. ネットワークセキュリティサービス
1. セキュリティコンサルティングサービス(68)
2. セキュリティ情報提供サービス(73)
3. セキュリティ教育・トレーニングサービス(76)
4. セキュリティ検査・監査サービス(80)
5. Webアプリケーション脆弱性検査サービス(85)
6. ウイルス監視サービス(89)
7. ファイアウォール運用管理サービス(93)
8. 不正アクセス監視サービス(97)
9. 統合セキュリティ監視サービス(101)
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10. ログ統合管理サービス(105)
11. 電子認証サービス(109)
12. タイムスタンプサービス(114)
13. セキュアファイル交換サービス(117)
14. モバイルセキュリティ管理サービス(MDMサービス)(120)
15. 事業継続計画コンサルティングサービス(124)
16. DaaS(128)
17. オンラインバックアップサービス(133)
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B. ネットワークセキュリティ製品
1. ワンタイムパスワード(138)
2. デバイス認証ツール(143)
3. 認証デバイス(147)
4. シングルサインオン(162)
5. PKI関連製品(166)
6. 統合ID管理ツール(171)
7. 特権ユーザー管理ツール(176)
8. Webフィルタリングツール(181)
9. 検疫ツール(185)
10. フォレンジックツール(192)
11. 統合ログ管理ツール(196)
12. シンクライアント(200)
13. ファイアウォール/VPN/UTM関連製品(211)
14. セキュリティ検査/監視ツール(222)
15. ウイルス対策ツール(227)
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16. Webセキュリティアプライアンス(235)
17. Webアプリケーションファイアウォール(239)
18. データベースセキュリティ製品(244)
19. メールフィルタリングツール(248)
20. メール暗号化ツール(252)
21. 電子メールセキュリティアプライアンス(257)
22. 電子メールアーカイブツール(263)
23. 端末管理・セキュリティツール(267)
24. DRM(283)
25. DLP(287)
26. モバイルウイルス対策ツール(291)
27. モバイルフィルタリングツール(295)
28. USBメモリセキュリティ(298)
29. モバイル暗号化ツール(301)
30. モバイル認証製品(304)
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