◆市場調査レポート:2016年11月24日発刊

2016 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧(上巻)

上巻:市場編
−はじめに−
  • セキュリティビジネスは、標的型攻撃やランサムウェアに代表されるサイバー攻撃の増加や相次ぐ情報漏えい事故など、脅威やリスクの多様化、巧妙化を背景としてこれまでも多様なセキュリティ対策が実施されることによって市場を大きく拡大させてきた。
  • 強固なセキュリティ対策が実施されているものの、依然として脅威、リスクは増大する傾向にある。具体的には、従来のオンプレミス環境におけるセキュリティ強化のほか、クラウド環境におけるセキュリティやIoTシステムの出現に伴ったセキュリティなど、従来とは異なったセキュリティ対策分野が拡大していることが挙げられ、新たな対策分野に向けた強化などの取り組みも求められている。
  • セキュリティ対策としては、多くの製品、サービスが導入されているが、多様化する脅威、リスクへの対応として、こうしたセキュリティ強化策は同時にユーザー側の負担を強いる結果となっており、安全性を維持するための適正な管理、運用が困難な状況になりつつある。
  • こうした状況下で、セキュリティ対策ニーズとしても従来の製品、サービスを導入する形態から専門サービスとして管理、運用を委託するMSSのニーズが高まっており、自社のセキュリティ運用負担を低減しつつ対策の強化を図る動きも活発化している。
  • また、クラウド環境の拡大を受けてその安全性を維持するためのセキュリティサービスおよび製品が拡充され、クラウド向けのセキュリティビジネスが拡大しているほか、IoTなど新たな脅威分野に向けたソリューションなどが立ち上がることでセキュリティ市場としては好調さを持続させている。
  • 技術面においても、従来のパターンマッチングや振る舞いベースの脅威検知、サンドボックスといったものから、パターンファイルに依存しないAI/機械学習を用いたサービス、製品が投入されており、脅威検知の効率化と自動化によるリアルタイム性の高いセキュリティ技術として活用が進められているなど、セキュリティサービス/製品においては、大きな変革期を迎えつつある。
  • セキュリティ市場としては、前述の通り従来の強化分野を維持しつつ、クラウドやIoTなど新たなセキュリティ対策分野への展開も求められているほか、AI/機械学習を用いた新たな技術利用など、大きな変革期を迎えており、この変化に伴った需要を喚起、獲得することで、さらなる市場成長が期待されている。
  • 本調査資料「2016 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧(上巻)」においては、高度化や多様化が進むIT環境に対するセキュリティサービス、セキュリティ製品市場の動向を調査、分析し、今後の市場トレンドを明確化することを目的としており、本調査資料が当該ビジネスに関わる事業者において、競争優位を確立するマーケティング基礎データとして活用されることを切に望むものである。
−調査目的−
  • サイバー攻撃の巧妙化など脅威の多様化が進むネットワークセキュリティビジネスにおいて、セキュリティサービス、セキュリティ製品の各市場動向に関する調査、分析を行うことで、今後のセキュリティ市場の方向性やトレンドを明確化し、当該ビジネスに関わる事業者に対して有用なマーケティング基礎データとしての提供を目的とした。
  • 本調査資料は、セキュリティサービス/セキュリティ製品市場を把握する“上巻:市場編”と当該ビジネスに関わるセキュリティベンダーならびにセキュリティソリューションプロバイダーの事業戦略を把握する“下巻:企業編”の2分冊で構成されており、“上巻:市場編”においては、セキュリティサービスならびにセキュリティ製品の詳細な市場動向の把握を行い、セキュリティ市場動向の検証、分析を多角的に行った。
−調査対象サービス/製品−
1. セキュリティサービス15品目
2. セキュリティ製品29品目
合計44品目
−調査項目−
1. セキュリティサービス共通
〈調査対象市場の定義・範囲〉
1. 市場概況
2. 主要参入企業のマーケティング戦略
3. 市場規模推移
4. ユーザー別市場動向
5. 上位ベンダーにおける提供状況
6. 他サービス/製品の相関関係、競合状況
7. ビジネス動向と今後の方向性
8. 主要サービス一覧
2. セキュリティ製品共通
〈調査対象市場の定義・範囲〉
1. 市場概況
2. 主要参入企業のマーケティング戦略
3. 市場規模推移
4. ユーザー別市場動向
5. 市場占有率
6. 他サービス/製品の相関関係、競合状況
7. ビジネス動向と今後の方向性
8. 主要製品一覧
−目次−
I. 総括編(1)
1. セキュリティサービス/製品市場の展望(3)
2. カテゴリー別市場展望(7)
3. 注目市場分析(13)
4. 製品提供形態別動向(19)
5. セキュリティビジネスを取り巻く環境(23)
6. クラウド普及によるセキュリティビジネスへのインパクト(28)
7. IoTセキュリティの現状と将来展望(32)
8. セキュリティインテリジェンスビジネスの動向(39)
9. AI/機械学習がもたらすセキュリティビジネスの変化(41)
10. ユーザー規模別セキュリティ市場の動向(46)
11. 2020年に向けたセキュリティビジネスの展望(54)
12. 市場規模推移(56)
13. 製品別市場占有率推移(70)
14. 主要参入企業一覧(78)
II. セキュリティサービス/製品編(95)
1. セキュリティサービス(97)
1-1 セキュリティ/BCPコンサルティングサービス(98)
1-2 CSIRT構築支援サービス(103)
1-3 セキュリティ検査・監査サービス(107)
1-4 Webアプリケーション脆弱性検査サービス(112)
1-5 ウイルス監視サービス(116)
1-6 ファイアウォール運用管理サービス(120)
1-7 不正アクセス監視サービス(124)
1-8 統合セキュリティ監視サービス(128)
1-9 DDoS攻撃対策サービス(132)
1-10 WAF運用管理サービス(136)
1-11 メールセキュリティサービス(140)
1-12 SIEM運用管理サービス(144)
1-13 セキュリティ教育・トレーニングサービス(147)
1-14 電子認証サービス(150)
1-15 メール標的型攻撃訓練サービス(156)
2. セキュリティ製品(161)
2-1 ワンタイムパスワード(162)
2-2 デバイス認証ツール(168)
2-3 認証デバイス(173)
2-4 シングルサインオン(187)
2-5 PKI関連製品(193)
2-6 統合ID管理ツール(197)
2-7 特権ID管理ツール(203)
2-8 端末管理・セキュリティツール(209)
2-9 DRM(230)
2-10 モバイルセキュリティ管理ツール(235)
2-11 DLP(240)
2-12 DDoS攻撃対策ツール(245)
2-13 Webアプリケーションファイアウォール(250)
2-14 Webセキュリティアプライアンス(258)
2-15 データベースセキュリティ(263)
2-16 フォレンジックツール(268)
2-17 統合ログ管理ツール(SIM/SIEM)(273)
2-18 ウイルス対策ツール(282)
2-19 Webフィルタリングツール(289)
2-20 検疫ツール(294)
2-21 ファイアウォール/VPN/UTM関連製品(302)
2-22 セキュリティ検査ツール(315)
2-23 セキュリティ監視ツール(322)
2-24 メールフィルタリングツール(327)
2-25 メール暗号化/メール誤送信対策ツール(331)
2-26 電子メールセキュリティアプライアンス(336)
2-27 電子メールアーカイブツール(340)
2-28 標的型攻撃対策ツール(345)
2-29 産業用制御システム/組み込み型セキュリティ製品(351)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2016 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧(上巻)

頒価
132,000円(税抜 120,000円)

発刊日
2016年11月24日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
355ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-797-5

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