◆マルチクライアント調査レポート:2016年12月19日発刊
円偏光板と構成部材市場に関する調査
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有機ELディスプレイ向けで急成長が見込まれる円偏光板、構成部材市場を徹底調査 |
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- 2021 次世代ディスプレイの最新技術動向と関連部材/プロセスの需要予測に関する調査 (刊行:2021年07月16日)
−はじめに− |
- Samsung Electronicsのスマートフォン需要に依存していた有機ELディスプレイ市場(AMOLED)は、2015年後半から中国スマートフォンメーカーでの採用が急増し、さらに2017年「iPhone」でのAMOLED採用決定、フォルダブル(折りたたみ)ディスプレイの開発活発化、LG DisplayによるTV用AMOLED増産など、当該市場への注目度が急速に高まっています。
- 今後5〜10年で、スマートフォン向けのディスプレイはLCDからAMOLEDへの世代交代が進み、2020年以降はフォルダブルやローラブル(丸められる)のAMOLEDが本格的に実用化されると見込まれています。
- AMOLEDでは陰極による外光反射を抑制するため、円偏光板が使用されています。これまで、リアルブラック性や耐熱性などの改善が進み、さまざまな仕様の円偏光板が採用されてきました。主力用途であるSamsung El.のスマートフォン「Galaxy S」シリーズでは世代ごとに位相差板の仕様が変更されています。今後はフレキシブル対応、リアルブラック性のさらなる改善、薄型化、耐久性向上、広幅生産によるコストダウンなど、市場拡大とともに大きな変革が見込まれています。さらに、フレキシブルAMOLEDではカバーシート、タッチセンサー、円偏光板の統合化の提案も行われています。
- 本調査レポートでは下記ポイントにフォーカスして調査を行いました。
- ■調査のポイント
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- 円偏光板、位相差板(λ/4板、λ/2板)の市場規模、シェアなどの実態を把握
- AMOLEDの面積予測と工程、歩留まりを考慮した円偏光板、構成部材の需要を分析
- 偏光板メーカー、位相差板メーカーのケーススタディ
- 機能統合フィルムの将来性分析
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−調査目的− |
- 円偏光板と構成部材の市場動向、メーカー事業戦略を調査・分析することによって、関連した事業戦略策定のための基礎データ提供を目的とした。
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−調査対象− |
製品 | 企業名 |
AMOLED(有機ELディスプレイ) | Samsung Display、LG Display、ジャパンディスプレイ、JOLED、ほか |
円偏光板 | 日東電工、住友化学、ほか |
位相差板(λ/4板、λ/2板) | 日東電工(内製)、日本ゼオン、帝人、大日本印刷、富士フイルム、コニカミノルタ、ほか |
その他材料 | フィルム材料(原料)メーカー、粘着剤メーカー、表面処理メーカー |
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−調査項目− |
- ■ディスプレイ市場
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1. 製品概要
2. 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)
3. メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)
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4. 主要ディスプレイメーカーの事業戦略
5. 有機ELディスプレイ設備投資状況
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- ■円偏光板市場
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1. 参入動向
2. 素材、厚みの変遷と今後のトレンド
3. 生産ライン一覧
4. 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)
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5. メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)
6. 納入関係(2016年Q4時点)
7. 価格動向(2016年Q4時点)
8. 原価構成の分析と予測
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- ■位相差板市場
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1. 参入動向
2. 素材、厚みの変遷と今後のトレンド
3. 生産ライン一覧
4. 市場規模推移・予測
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5. メーカーシェア
6. 納入関係(2016年Q4時点)
7. 価格動向(2016年Q4時点)
8. 技術動向
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- ■円偏光板メーカーケーススタディ
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1. 企業プロフィール
2. ディスプレイ関連部材取り扱い状況
3. 生産能力と増強計画
4. 円偏光板出荷実績と計画(2015年実績〜2017年計画)
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5. 円偏光板のラインアップと層構成(2016年Q4時点)
6. 主要納入先(2016年Q4時点)
7. 部材調達状況
8. 技術開発動向
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- ■位相差板メーカーケーススタディ
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1. 企業プロフィール
2. ディスプレイ関連部材取り扱い状況
3. 生産能力と増強計画
4. 位相差板の出荷実績と計画(2015年実績〜2017年計画)
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5. 位相差板ラインアップ(2016年Q4時点)
6. 主要納入先(2016年Q4時点)
7. 部材調達状況
8. 技術開発動向
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−目次− |
- 1. 総括(1)
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- 1.1 円偏光板・λ/4板の基本原理と要求特性(1)
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1) 円偏光板の定義(1)
2) 基本原理と要求特性(1)
- 1.2 有機ELディスプレイの基本構造(3)
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1) Samsung Display(スマートフォン用有機ELディスプレイ)(3)
2) LG Display(TV用有機ELディスプレイ)(4)
- 1.3 製造フロー(5)
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1) 位相差板(5)
2) 円偏光板(7)
3) 有機ELディスプレイ(8)
- 1.4 業界構造(10)
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1) 円偏光板の商流と物流(10)
2) 円偏光板の部材調達(11)
- 1.5 円偏光板における層構成の変遷(14)
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1) スマートフォン用円偏光板(14)
2) タブレット用円偏光板(18)
3) TV用円偏光板(19)
- 1.6 有機ELディスプレイ/面積市場と円偏光板/位相差板の需要特性(20)
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1) 位相差板→円偏光板(21)
2) 円偏光板→有機ELディスプレイ(21)
3) 有機ELディスプレイ→完成品(21)
- 1.7 機能統合型円偏光板の将来性分析(22)
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1) 必要な機能と需要動向(22)
2) 将来予測(23)
- 2. ディスプレイ市場(26)
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- 2.1 大型有機ELディスプレイ(26)
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1) 製品概要(26)
2) 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)(26)
3) メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)(27)
- 2.2 中小型有機ELディスプレイ(アクティブマトリクス)(29)
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1) 製品概要(29)
2) 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)(30)
3) メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)(34)
- 2.3 中小型有機ELディスプレイ(パッシブマトリクス)(36)
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1) 製品概要(36)
2) 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)(36)
3) メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)(37)
- 2.4 サングラスリーダブルディスプレイ(38)
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1) 製品概要(38)
2) 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)(38)
- 2.5 主要ディスプレイメーカーの事業戦略(40)
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1) Samsung Display(40)
2) LG Display(40)
3) ジャパンディスプレイ(40)
4) シャープ(41)
- 2.6 有機ELディスプレイ設備投資状況(42)
- 3. 円偏光板市場(44)
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1) 参入動向(44)
2) 素材、厚みの変遷と今後のトレンド(44)
3) 生産ライン一覧(46)
4) 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)(49)
5) メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)(50)
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6) 納入関係(2016年Q4時点)(51)
7) 価格動向(2016年Q4時点)(51)
8) 原価構成の分析と予測(52)
9) 技術動向(54)
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- 4. 位相差板市場(55)
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1) 参入動向(55)
2) 素材、厚みの変遷と今後のトレンド(56)
3) 生産ライン一覧(57)
4) 市場規模推移・予測(2015年実績〜2025年予測)(58)
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5) メーカーシェア(2015年実績、2016年見込、2017年予測)(61)
6) 納入関係(2016年Q4時点)(63)
7) 価格動向(2016年Q4時点)(63)
8) 技術動向(64)
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- 5. メーカーケーススタディ(65)
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5.1 円偏光板メーカー(65)
5.1.1 日東電工(65)
5.1.2 住友化学(68)
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5.1.3 CMMT(72)
5.1.4 ポラテクノ(74)
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5.2 位相差板メーカー(76)
5.2.1 大日本印刷(76)
5.2.2 日本ゼオン(79)
5.2.3 帝人(83)
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5.2.4 富士フイルム(86)
5.2.5 コニカミノルタ(88)
5.2.6 カネカ(91)
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