◆マルチクライアント調査レポート:2019年07月04日発刊

2019 次世代ディスプレイ技術と関連材料/プロセスの最新動向調査

QD、マイクロLEDを中心とする次世代ディスプレイ開発の最前線と、注目材料/プロセス技術の市場ポテンシャルを徹底調査
−はじめに−
  • 1984年に日本で世界初のTFTカラーLCD-TVが発売されてから、2019年の今日に至るまで、35年の年月が経った。この間、TFT-LCDは、ブラウン管の置き換えやプラズマディスプレイの淘汰を経ながら、「ディスプレイ=FPD=LCD」という地位を不動のものにしてきた。ここ数年は新たなFPD技術としてOLEDが拡大傾向にあるが、依然としてLCDの絶対的地位は揺らいでいない。
  • 2019年現在、FPDの新技術としてマイクロLEDディスプレイが注目されている。OLEDと同じく自発光であるが、輝度や消費電力についてはOLEDを上回る、革新的なFPD技術である。しかし、マストランスファーや検査・リペアといったプロセスの難易度が高く、製造コストが高い点が課題となっている。
  • マイクロLEDが注目されるのは、「ディスプレイ=FPD=LCD」という常識を覆しうる点にある。LEDおよび実装技術がコア技術となるため、従来のディスプレイメーカーの地位は相対的に低くなる。事実、半導体・実装関連企業がマイクロLEDの開発を進めており、ディスプレイ産業における大きなゲームチェンジの可能性を秘めている。マイクロLEDが実現すれば、LCD産業のサプライチェーンに対して破壊的な打撃を与え、「ディスプレイ=LCD」という常識が変わる可能性がある。
  • マイクロLEDは、発光方式(RGB/青色+波長変換)、バックプレーン(PCB/TFT/Si)など複数の技術分類があり、それぞれターゲットとなるアプリケーションと連動する。なかでも、SiウェハをバックプレーンとするAR/MR用マイクロディスプレイは、LCOSやマイクロOLEDと同じく、FPDの延長技術でありながら従来のFPDとは異なった表示形態を実現する技術である。AR/MR用マイクロディスプレイや、FPDを使わない空間投影ディスプレイは、この35年間築かれてきた「ディスプレイ=FPD」という常識を変える可能性がある「ポストFPD」の技術に位置付けられる。
  • また、光の特定波長を別の波長に変換するQD材料は、マイクロLEDおよびSamsung Displayが開発するQD-OLEDでの採用が見込まれており、既存のFPD技術を拡張していく上でのキーマテリアルになると予測される。
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、次世代ディスプレイ開発に関わるデバイスメーカー、研究機関、材料・装置メーカー、商社にヒアリングを行い、次世代ディスプレイの技術動向と市場予測、関連材料の市場予測、デバイスメーカーの事業戦略に関する調査・分析を行った。関係各位が今後の事業戦略を立案・展開されるにあたり、本特別調査報告書を役立てていただくことを切に望む。
−調査目的−
  • 次世代ディスプレイに関わる企業の研究開発動向、採用部材/プロセス、ターゲットアプリケーションと市場性を調査し、対象製品の要素技術の把握と市場予測を行うことで、関連する事業戦略策定のための基礎データ提供を目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
ディスプレイデバイス5品目マイクロLEDディスプレイ、大型AMOLED、中小型AMOLED、マイクロディスプレイ(LCOS・マイクロOLED)、空間投影ディスプレイ
注目材料6品目フォルダブル用カバー材料(透明PIフィルム・フレキシブルガラス)、円偏光板、円偏光板保護フィルム、OLED用封止材、塗布型OLED発光材料、QDシート
合計11品目
調査対象企業
メーカー 8社ジャパンディスプレイ、JOLED、シャープ、BOE、LG Display、PlayNitride、Samsung Display、Samsung Electronics
その他、日系および外資系のデバイス・材料・装置メーカー、研究機関、商社
−調査項目−
ディスプレイデバイス分析
1. 製品定義
2. ディスプレイ構造と構成部材
1) ディスプレイ全体構造
2) 各部位の構造
3. 製造プロセスと採用装置・材料
4. 主要参入企業一覧
5. 市場規模推移・予測
1) 全体出荷枚数・面積・金額(2018年実績〜2025年予測)
2) タイプ別出荷枚数・面積・金額(2018年実績〜2025年予測)
3) 用途別ウェイト
4) ターゲットアプリケーションと普及課題
6. 価格動向
1) ディスプレイ価格動向
2) ディスプレイコスト分析
7. メーカー動向
1) メーカーシェア(2018年実績・2019年見込)
2) ディスプレイ開発動向
3) 材料/装置開発動向
8. 採用技術動向
1) 採用プロセス/材料/装置の動向
2) 代替プロセス/材料/装置の動向
3) 技術課題
9. 研究開発ロードマップ
注目材料分析
1. 製品概要・定義
1) 対象製品の定義
2) 基本特性
3) 出荷形態
2. 業界構造
3. 市場動向
1) 市場規模推移・予測(2018年実績〜2025年予測)
2) タイプ別市場動向
3) 市場概況
4. 価格動向(2019年Q2時点)
5. 参入メーカー一覧および拠点情報
6. メーカーシェア(2018年実績・2019年見込)
7. 納入関係(2019年Q2時点)
8. 技術動向
メーカー分析
1. 企業プロフィール
2. 事業の現状と将来展望
1) ディスプレイ売上高・営業利益推移
2) OLED出荷数量(2018年実績・2019年見込)
3. 次世代ディスプレイの開発動向と技術課題
1) 次世代ディスプレイ開発ロードマップ
2) 技術課題
4. 生産拠点/設備投資動向
1) 設備投資額推移
2) OLED生産ライン一覧
5. アライアンス動向
6. 事業における次世代ディスプレイの位置付け、今後の展望
−目次−
1. 総括(1)
1.1 次世代ディスプレイ技術の将来展望(2)
1.1.1 「ディスプレイ」の未来像(2)
1.1.2 QD技術採用ディスプレイの将来展望(4)
1.1.3 RGBインクジェット採用ディスプレイの将来展望(9)
1.1.4 フレキシブルディスプレイの将来展望(13)
1.2 次世代ディスプレイ注目アプリケーション動向(17)
1.2.1 TV用次世代ディスプレイの将来展望(17)
1.2.2 AR/MR用ディスプレイの将来展望(21)
1.2.3 次世代ディスプレイアプリケーション別開発ロードマップ(25)
1.2.4 ターゲットアプリケーションと普及課題(27)
1.3 次世代ディスプレイデバイス技術開発動向(30)
1.3.1 次世代ディスプレイプロセス/構造/材料開発ロードマップ(30)
1.3.2 次世代ディスプレイ採用技術動向(32)
1.4 次世代ディスプレイに対するメーカー/研究機関の取り組み(39)
1.4.1 次世代ディスプレイ関連アライアンス動向(39)
1.4.2 メーカー/研究機関のディスプレイ開発動向(40)
1.4.3 OLED生産ライン一覧/設備投資動向(45)
1.4.4 OLEDメーカー別用途別出荷実績・見込(46)
2. ディスプレイデバイス分析(47)
2.1 マイクロLEDディスプレイ(48)
2.2 有機ELディスプレイ(64)
2.2.1 大型AMOLED(64)
2.2.2 中小型AMOLED(77)
2.3 マイクロディスプレイ(LCOS・マイクロOLED)(93)
2.4 空間投影ディスプレイ(101)
3. 注目材料分析(106)
3.1 フォルダブル用カバー材料(透明PIフィルム・フレキシブルガラス)(107)
3.2 円偏光板(111)
3.3 円偏光板保護フィルム(115)
3.4 OLED用封止材(119)
3.5 塗布型OLED発光材料(123)
3.6 QDシート(126)
4. メーカー分析(130)
4.1 ジャパンディスプレイ(131)
4.2 JOLED(134)
4.3 シャープ(137)
4.4 BOE(140)
4.5 LG Display(144)
4.6 PlayNitride(149)
4.7 Samsung Display(152)
4.8 Samsung Electronics(157)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2019 次世代ディスプレイ技術と関連材料/プロセスの最新動向調査

頒価
660,000円(税抜 600,000円)

発刊日
2019年07月04日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
159ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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