◆マルチクライアント調査レポート:2020年08月17日発刊

受動部品最新動向調査 2020

COVID-19(新型コロナウイルス)および米中貿易摩擦の影響を受けるMLCC/チップインダクター/チップ抵抗器/アルミ電解コンデンサーおよび関連材料の将来的な推移を徹底分析
−はじめに−
  • 本マルチクライアント特別調査企画は、2018年9月に発刊した「受動部品最新動向調査 2018」の続刊である。2018年の発刊時には、急速に車載ECU搭載数増加が進むとみられたことにより、同用途向け受動部品を中心に供給ひっ迫感が強まり、受動部品メーカー、受動部品材料メーカーともに増強を進め、フルキャパシティーでの生産を行っていた。
  • しかし、2018年Q4頃から、需要に急速な陰りが見え始め、受動部品メーカーの稼働率は低下基調へとシフトしていった。Tier1の過剰な調達要求に扇動され、受動部品が手に入らないことから民生セット機器メーカーにおいてもひっ迫感が強まり、追加発注を繰り返していたが、結果的には中国のディストリビューターが抱え込んでいた在庫処分を開始したタイミングで需要が落ち着いたことにより、急速に需給バランスが崩れ、供給過多となった。
  • 2019年は総じて在庫処分の年となり、車載向け製品においても、上半期以降は在庫が積みあがっている状況となっていた。自動車市場からの引き合いが収まりをみせていたことや、米中貿易摩擦の影響により市況が不透明になっていたが、5G対応スマートフォンの投入開始やこれに伴う基地局関連インフラの整備が進む見通しであったことから、2020年は需要がV字回復する年と期待されていた。また、「東京オリンピック・パラリンピック」の開催も予定されており、東京においても5Gの導入が開始され、インバウンド需要の増加による好況も見込める年とみられていた。
  • しかし、2020年はCOVID-19の感染拡大により、工場稼働停止を強いられるメーカーが相次ぎ、自動車を中心とする製品需要は前年を大きく下回る見込みとなった。これにより、受動部品市場としても車載向け製品市場が大きく落ち込む見込みである。2020年8月時点では、上半期に巣ごもり需要によるPC特需があり、若干需要が回復したことや、一部のメーカーで在庫の積み上げを行っていたとみられることから、比較的好調に推移したが、下半期はPC需要も一服感が出ると予測されることから、引き続き不透明な状況が続いている。
  • 2020年Q4からは、自動車市場が回復していくとの見通しがあることや、5G対応スマートフォンの市場投入本格化による搭載員数の増加が期待されることから、2021年以降の受動部品市場の回復が期待されている。
  • 本マルチクライアント特別調査企画では受動部品に関わるアプリケーション、関連部材に注目し、受動部品および受動部品材料の現在の状況と今後の見通しを明らかにした。本マルチクライアント特別調査企画を関係各位が事業戦略を立案・展開されるにあたり、役立てていただくことを切に望む。
−調査目的−
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、主要受動部品として、積層セラミックコンデンサー(MLCC)、チップインダクター、チップ抵抗器、アルミ電解コンデンサーとこれらの主要材料を調査対象とし、ワールドワイドでの市場概況の把握を行うとともに、現状の市場動向、車載用途/基地局用途を含めた今後発展の見込まれる分野、またこれらの材料の開発方向性、将来動向の考察を行い、関連する事業展開に有益な情報を提供することを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
受動部品4品目積層セラミックコンデンサー、チップインダクター、チップ抵抗器、アルミ電解コンデンサー
受動部品材料11品目チタン酸バリウム、ニッケル超微粉、外部電極用ペースト、メタルコア材料、内部電極用ペースト、アルミナ基板、抵抗体用ペースト、一次電極用ペースト、電極箔用アルミ箔、電極箔(粗面化箔/化成処理箔)、キャリアテープ
−調査項目−
受動部品編
1. 製品概要
2. ワールドワイド市場概況(2018年実績〜2025年予測/2030年長期予測)
3. 参入メーカー一覧
4. メーカーシェア(2019年実績/2020年見込)
5. 用途別ウェイト
6. タイプ別ウェイト
7. 車載向け製品市場
8. 基地局向け製品市場
9. 車載/基地局向け製品の需要動向
10. 注目中国メーカー動向
11. COVID-19による生産状況への影響
−目次−
I. 総括編(1)
1. 総括(2)
1.1 受動部品/材料市場の将来展望(3)
1.2 注目アプリケーションと受動部品市場の動向(5)
1.3 COVID-19による受動部品市場への影響と市況予測の変化(6)
1.4 米中貿易摩擦の影響により注目される中国ローカルメーカーの状況(14)
2. 受動部品編(16)
2.1 主要アプリケーション市場(17)
2.2 主要アプリケーションにおける搭載員数と推移予測(18)
2.3 受動部品メーカー一覧(20)
2.4 受動部品市場規模推移一覧(22)
2.5 車載用途向け市場と製品需要(23)
2.6 基地局用途向け市場と製品需要(28)
3. 受動部品材料編(31)
3.1 受動部品材料メーカー一覧(32)
3.2 受動部品材料市場規模推移一覧(34)
3.3 車載/基地局用途向け材料動向(37)
II. 製品別市場編(40)
1. 受動部品編(41)
1.1 MLCC(42)
1.2 チップインダクター(54)
1.3 チップ抵抗器(64)
1.4 アルミ電解コンデンサー(75)
2. 受動部品材料編(101)
2.1 MLCC用材料(102)
2.1.1 チタン酸バリウム(102)
2.1.2 ニッケル超微粉(107)
2.1.3 外部電極用ペースト(112)
2.2 チップインダクター用材料(115)
2.2.1 メタルコア材料(115)
2.2.2 内部電極用ペースト(120)
2.3 チップ抵抗器用材料(124)
2.3.1 アルミナ基板(124)
2.3.2 抵抗体用ペースト(129)
2.3.3 一次電極用ペースト(133)
2.4 アルミ電解コンデンサー用材料(137)
2.4.1 電極箔用アルミ箔(137)
2.4.2 電極箔(粗面化箔/化成処理箔)(144)
2.5 キャリアテープ(156)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
受動部品最新動向調査 2020

頒価
660,000円(税抜 600,000円)

発刊日
2020年08月17日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
161ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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