◆マルチクライアント調査レポート:2024年08月19日発刊

次世代フィルターデバイスに関する調査 2024

5G Sub6、6Gなど高周波化が進むフィルターデバイスの開発方向性、中国メーカーによる内製化動向の進展について徹底分析
−はじめに−
  • 2022年後半から2023年前半にかけて、スマートフォン市場回復への期待感から、各スマートフォンメーカーは自社の生産計画を上方修正するとともに部品在庫を大幅に積み増した。しかし、2023年は2022年以上にスマートフォン市場が低調に推移したことで大量のデバイス在庫を抱え、在庫消化のために大きく調達量を減少させた。結果、デバイスメーカーでも大幅な生産調整が起き、2023年のデバイス市場は低調に推移した。
  • 2024年は、スマートフォン市況に若干の上向き要素があることや在庫調整が一段落したことなどを理由に調達や生産稼働は正常に戻りつつあるが、デバイス・材料の生産現場においては生産調整時に一時解雇した人材の確保がままならず、生産能力に対して稼働を回復し切れていないメーカーも存在する。また、スマートフォン市場が期待通りの回復基調となっていないことから、下半期にかけて再度デバイスの生産調整を行う気配もあり、予断を許さない状況が継続している。
  • 上記の流れは今後も継続するとみられ、中古機市場の拡大、買い替えサイクルの長期化、人口減などによりスマートフォン市場は頭打ちとなり、横ばいから微増傾向で推移するとみられる。
  • このような状況下で、今後の展望としては5Gから5.5G、6Gへの通信規格の変化やWi-Fi7など新たな規格の立ち上がりなど、より高周波かつ広帯域の通信ニーズが登場する見込みであり、SAW・BAW・LTCCそれぞれの特性を生かしたデバイス開発が進んでいる。
  • 特に注目が集まっている分野は、接合ウェハを用いたSAWデバイスの開発であり、より高周波帯域に対応するためにSiやSiC、セラミックス、水晶など支持基板の選定やIDT電極の細線化、サブμm単位での圧電基板の薄化など技術開発が継続している。
  • 前回版でトピックスとして挙げた中国におけるデバイスや材料の内製化の動向は、さらに強まっている。米国産の技術に頼らないデバイス開発を材料サイドから進めており、一部の製品の研究開発スピードは、当該市場で高いシェアを有する日本や米国企業を凌駕している。
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、5G 通信に利用されるフィルターデバイスの市場動向を詳解し、5G通信に加え、5.5G、6G、Wi-Fi6E/7など新たな無線通信周波数の増加に伴い、各フィルターデバイスがどのように使い分けられていくかを調査した。また、デバイスメーカーのケーススタディを行うことによって、各社の実力、今後の投資計画、技術動向を明らかにした。
  • 関係各位が本マルチクライアント特別調査企画を今後の事業戦略立案・展開において役立てていただくことを切に望むものである。
−調査目的−
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、フィルターデバイスの総市場をとらえるとともに、特にSub6以上の周波数帯に採用されるフィルターデバイスの動向を明らかにすることを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査セグメント対象品目数調査対象
アプリケーション4品目 スマートフォン、車載通信モジュール、セルラーIoTモジュール、LPWAモジュール
フィルターデバイス3品目 SAWデバイス、BAWデバイス、LTCCデバイス
フィルター材料3品目 LT/LNウェハ、TF-SAW用接合ウェハ、パッケージ基板
合計10品目
調査対象企業
調査セグメント対象社数調査対象
フィルターメーカー10社 村田製作所、Broadcom、Maxscend Microelectronics、RF360、San'an Integrated Circit、Shoulder Electronics、Skyworks Filter Solutions、StarShine semiconductor、Tiantong Ruihong Technology、WiSoL
−調査項目−
アプリケーション
1. 製品概要/定義
2. 対応する無線通信方式とフィルター搭載員数
3. フィルター搭載員数増加の可能性
4. ワールドワイド市場動向
1) 市場規模推移・予測
2) 通信規格別市場規模推移・予測
3) タイプ別動向
4) 用途別動向
5. 参入メーカー動向
1) メーカーシェア
2) 主要メーカー動向
6. 高周波関連ロードマップ
フィルターデバイス、フィルター材料
1. 製品概要/定義
2. 主要構成部品・材料
3. 市場動向
1) 市場規模推移
2) 製品価格動向(2024年Q2時点)
3) タイプ別ウェイト
4. メーカー動向
1) 参入メーカー一覧
2) メーカーシェア
3) サプライチェーン
4) メーカー動向
5. ロードマップ
フィルターメーカー
1. フェースシート
2. 取扱製品
1) フィルターデバイス
2) 周波数帯別デバイス対応状況
3) モジュールおよび関連製品
4) 材料内製化動向
3. 生産拠点
4. 買収・戦略提携先
5. 出荷数量推移
6. タイプ別ウェイト
1) SAW
2) BAW
3) LTCC
4) 材料内製化動向
7. 資金調達動向
8. フィルターデバイスのサプライチェーン
9. フィルターデバイス構成材料のサプライチェーン
10. 製品ロードマップ
−目次−
1.0 総括(1)
1.1 フィルターデバイス市場の展望(2)
1.2 メーカー別取り扱い製品一覧(4)
1.3 フィルターデバイスメーカーの生産ライン一覧(6)
1.4 中国のフィルター市場と注目メーカー動向(8)
1.5 ディスクリート/モジュール化の動向(10)
1.6 通信に利用される周波数帯一覧(12)
1.7 各種フィルターデバイスのすみ分け・競合状況(15)
1.8 接合ウェハを用いたTF-SAWの商流(18)
1.9 フィルターデバイス搭載員数増加へのキーワード(22)
2.0 アプリケーション(25)
2.1 スマートフォン(26)
2.2 車載通信モジュール(34)
2.3 セルラーIoTモジュール(39)
2.4 LPWAモジュール(44)
3.0 フィルターデバイス(49)
3.1 SAWデバイス(50)
3.2 BAWデバイス(58)
3.3 LTCCデバイス(63)
4.0 フィルター材料(67)
4.1 LT/LNウェハ(68)
4.2 TF-SAW用接合ウェハ(75)
4.3 パッケージ基板(82)
5.0 フィルターメーカー(85)
5.1 村田製作所(86)
5.2 Broadcom(91)
5.3 Maxscend Microelectronics(94)
5.4 RF360(97)
5.5 San'an Integrated Circit(101)
5.6 Shoulder Electronics(104)
5.7 Skyworks Filter Solutions(107)
5.8 StarShine semiconductor(111)
5.9 Tiantong Ruihong Technology(115)
5.10 WiSoL(118)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
次世代フィルターデバイスに関する調査 2024

総額
880,000円(税抜 800,000円)

発刊日
2024年08月19日

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
121ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

お申し込み方法
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受信後、担当者より折り返しご連絡いたします。
また、必要事項をE-mail、ファクシミリにてinfo@fcr.co.jpまでお送りいただいても結構です。
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書籍/PDF版(CD-ROM)
 総額 968,000円(税抜 880,000円)
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