◆マルチクライアント調査レポート:2022年03月25日発刊
CO2ケミカル市場の現状と将来展望
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CO2を利用した化学品生産によるカーボンニュートラル、カーボンリサイクルの将来性を探る |
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−はじめに− |
- 日本政府は、「温室効果ガスの排出量を2050年に実質ゼロにする」という目標を掲げており、2030年度の排出削減目標も、従来の2013年度比26%減から46%減に引き上げた。
- このため、化学メーカーにおいても、2030年、2050年に向けてカーボンニュートラル、カーボンリサイクルを推進していく必要がある。
- 化学メーカーにおいて、カーボンニュートラル、カーボンリサイクルの有力な方策にCO2を原料として、化学品を生産するCO2ケミカルが挙げられる。
- CO2ケミカルには、主に「化学品合成」「人工光合成」「電気化学的還元」の3種類があり、それぞれ化学メーカーのほか、製鉄、重工業、エンジニアリングなどの企業でも研究開発が実施されている。また旭化成、三井物産、Covestroなどでは、実用化済みである。
- そこで本マルチクライアント特別調査企画では、CO2ケミカルとして、「化学品合成」「人工光合成」「電気化学的還元」の 3つの技術に関し、CO2の利用量、CO2ケミカルの市場性、研究開発動向、技術動向などについて考察を行った。
- 「化学品合成」「人工光合成」「電気化学的還元」の3技術は、まだ多くの企業で研究開発段階にあり、実用化は少なくとも5年〜10 年後になるとみられるが、実用化できれば画期的な技術となる。
- 本マルチクライアント特別調査企画は、CO2削減対策を行う化学メーカーなど関連企業の経営、研究、製造、販売など、マーケティング活動全般において、ご活用いただけるものと確信している。
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−調査目的− |
- 本マルチクライアント特別調査企画では、CO2ケミカルの現状を明らかにしつつ、CO2利用量、課題点、 技術動向、今後の市場の将来性などについて調査を行うことを目的とした。
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−調査対象− |
- 1) 主要調査対象品目
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対象技術 | 対象品目 |
化学品合成 | ポリカーボネート、ポリウレタン(ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリカーボネートジオール、ヒドロキシポリウレタン、ポリオール)、パラキシレン、メタノール、エタノール、他 |
人工光合成 | メタノール、他 |
電気化学的還元 | CO、エチレン、他 |
- 2) 主要調査対象企業
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対象先 | 対象企業 |
化学品合成メーカー | 旭化成、宇部興産、大阪ガス、川崎重工業、JFEスチール、積水化学工業、大日精化工業、千代田化工建設、東ソー、日鉄エンジニアリング、日本触媒、日本製鉄、ハイケム、三井物産、三菱ガス化学、三菱重工エンジニアリング、三菱商事、三菱パワー、BASF、Covestro、他 |
人工光合成メーカー | 人工光合成化学プロセス技術研究組合、日本製鉄、三菱ガス化学、三菱ケミカル、他 |
電気化学的還元メーカー | 宇部興産、清水建設、千代田化工建設、東芝エネルギーシステムズ、古河電気工業、他 |
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−調査項目− |
- CO2ケミカル製品別市場動向
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- 1. 技術概要
- 2. 主要研究開発企業・機関
- 3. 現状の課題点
- 4. 技術ロードマップ
- 5. 実用化段階の想定価格
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- 6. 今後の市場性
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1) CO2由来化学品の市場規模予測
2) ターゲットとしている化学品の市場規模
- 7. 実用化段階におけるCO2利用量
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- 企業・研究開発先ケーススタディ
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- 1. 基本情報
- 2. CO2ケミカル技術
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1) 原材料
2) コア技術
3) CO2の原単位
- 3. 事業化動向
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1) 事業化ステージ
2) 実績・目標
3) 今後の方向性
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- 4. ターゲットとしている化学品・用途
- 5. 推定価格・コストイメージ
- 6. 課題点・問題点
- 7. 課題解決への対策、取り組み
- 8. 今後の市場性への見解・事業戦略
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−目次− |
- I. 調査結果概要(1)
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- 1. CO2ケミカル技術分類(2)
- 2. 2030年におけるCO2利用量(3)
- 3. CO2ケミカル市場概要(4)
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1) CO2ケミカルの世界市場規模予測(2021年〜2030年予測、2040年予測)(4)
2) CO2ケミカルの実用化時期・方向性(5)
3) 水素コストとCO2ケミカルの位置付け(6)
4) 2030年におけるCO2ケミカルの代替状況(7)
- 4. CO2ケミカル種類別概要一覧(8)
- II. CO2ケミカル市場・技術動向(9)
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- 1. 現状の技術開発レベルと商用化時期(10)
- 2. 主要参入企業一覧(11)
- 3. CO2ケミカルの技術の特色(13)
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- 1) 主な合成技術の概要(13)
- 2) 技術別動向(15)
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(1) 化学品合成(15)
(2) 人工光合成(22)
(3) 電気化学的還元(25)
- 4. 2030年におけるCO2ケミカルの有望性(28)
- 5. 課題点・問題点(29)
- 6. CO2ケミカル製品別市場動向(31)
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1) ポリカーボネート(31)
2) ポリウレタン(38)
3) パラキシレン(48)
4) メタノール(52)
5) エタノール(57)
- 7. 国内外の政策・支援策(61)
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1) 国内の主な支援状況(61)
2) 海外の主な支援状況(64)
- 8. 主要研究開発動向(65)
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1) 国内企業の研究開発動向(65)
2) 海外企業の研究開発動向(74)
III. 企業・研究機関ケーススタディ(76)
- 1. 旭化成(ポリカーボネート)(77)
- 2. 旭化成(ポリウレタン)(83)
- 3. 東ソー(86)
- 4. 大日精化工業(91)
- 5. 日本製鉄(95)
- 6. 三菱ガス化学(102)
- 7. 積水化学工業(108)
- 8. JFEスチール(111)
- 9. 三井物産(113)
- 10. 産業技術総合研究所(117)
- 11. 日本触媒(120)
- 12. 人工光合成化学プロセス技術研究組合(124)
- 13. 東芝エネルギーシステムズ(127)
- 14. 東京大学(132)
- 15. 大阪ガス(136)
- 16. その他海外企業(140)
- (BASF、Covestro、Evonik Industries・Siemens、LanzaTech・Total・L'Oreal、首都鋼鉄)
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