◆市場調査レポート:2024年07月02日発刊

2024年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望

フィルム・シートにおける脱炭素・カーボンニュートラルへの対応、リサイクル動向の徹底分析
−はじめに−
  • フィルム・シートは国内外ともに容器・包装分野を中心に市場が形成されている。国内市場は成熟市場であり、これまで市場全体で大きな増減はみられなかったが、新型コロナウイルスの流行で市場が大きく変動した。
  • 新型コロナウイルスの流行以降、巣ごもり需要などで市場が拡大した製品もみられるが、フィルム・シート全体ではサプライチェーンの混乱、前倒し発注後の反動、原料やユーティリティーコストの高騰による値上げ、最終製品の値上げによる消費低迷などを受け、2020年以降数量ベースでは市場が縮小している。一方、金額ベースでは値上げによる影響で、大きく市場が拡大することとなった。
  • 2024年に入り、在庫の消化などから市場は回復傾向にある。特に需要の中心である容器・包装分野では、賞味期限延長ニーズの拡大からバリアフィルムの需要拡大、個包装化・小袋化の他、トイレタリーなど非食品分野でも市場拡大している。
  • しかし、食品ロス削減を目的に過剰な在庫を持たないケースが増加し、フィルム・シートの販売量が減少傾向にある。また、脱プラによる薄肉化だけでなく、製品価格の値上がりからより安価な厚みの薄い製品へのダウンゲージも進んでおり、フィルム・シート市場へ大きな影響を与える要因となっている。
  • その中で、世界的な環境対応ニーズの拡大により環境対応製品への取り組みが進められており、国内ではバイオ樹脂の採用が中心となっている。一方、海外ではバイオ樹脂よりも素材の循環が可能なリサイクル原料の採用が中心になるとみられる。国内ではPET樹脂などを除くと性能面や安全面などからリサイクル原料の採用は進んでいないが、国内でもマスバランス方式が検討されるなど環境対応製品のラインアップが増加しており、中長期的に需要は拡大していく見通しである。
  • 弊社では、フィルム・シート市場の動向をまとめた、「プラスチックフィルム・シート市場の現状と将来展望」を長年にわたり刊行しており、本市場調査資料は2020年版の発刊以来、4年ぶりに発刊する。本市場調査資料は、2020年版の調査結果を踏まえ、最新の市場動向や注目用途とともに、水平リサイクルの動向や製造時におけるロスのリサイクル動向についてもまとめた。
  • 本市場調査資料が参入各社の経営、研究、製造、販売など、マーケティング活動全般においてご活用いただき、化学業界の持続可能な成長に貢献するものと確信している。
−調査目的−
  • 本市場調査資料は、新型コロナウイルスの影響で大きく市場が変化した2020年以来、4年ぶりに発刊する。新型コロナウイルスで国内市場は大きく縮小し、飛沫防止など新型コロナウイルス対策向けの新規用途が出現したことで、用途にも変化が起こった2020年版の調査結果を踏まえ、プラスチックフィルム・シートの最新市場動向、環境対応素材の採用動向、マテリアルリサイクルや水平リサイクルなどへの取り組みを把握することを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目 対象品目
A. 汎用樹脂フィルム・
シート
21品目 A1 PVCフィルム、A2 PE系フィルム、A3 PPフィルム、A4 PP系シート、A5 PO系フィルム、A6 PSフィルム、A7 HIPSシート、A8 OPSシート、A9 PVAフィルム、A10 EVOH系フィルム、A11 EVOH系共押出シート、A12 PVDCフィルム、A13 PVDC系共押出フィルム、A14 EVAフィルム、A15アクリル系フィルム(光学用)、A16アクリル系フィルム(非光学用)、A17 PMMAシート、A18セロハン、A19 TACフィルム、A20 PLAフィルム・シート、A21生分解性プラスチックフィルム・シート
B. エンプラフィルム・
シート、他
20品目 B1 PAフィルム、B2 PCフィルム、B3 PCシート、B4 COP・COCフィルム、B5 PETフィルム(包装用)、B6 PETフィルム(光学用)、B7 PETフィルム(工業用・他)、B8 A-PET・O-PETシート、B9 PBTフィルム、B10超高分子量PEフィルム・シート、B11 PTFEフィルム・シート、B12 ETFEフィルム、B13 PVF・PVDFフィルム、B14 PCTFE・FEP・PFAフィルム、B15 LCPフィルム、B16 PIフィルム、B17 PPSフィルム、B18 PEEKフィルム、B19合成紙、B20フィルム代替紙製品
−調査項目−
1. 製品概要
2. 参入企業一覧
3. 市場規模推移および予測(2020年〜2027年予測)
4. 価格動向
5. 用途別動向
6. メーカーシェア(2023年)
7. グローバル動向
8. 素材・膜厚動向
9. 環境対応動向
10. 研究開発・技術動向
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. 調査結果概要(3)
1) プラスチックフィルム・シート市場の全体像(3)
2) プラスチックフィルム・シート市場規模推移および予測(2020年〜2027年予測)(5)
3) 年平均成長率ランキング(7)
2. 環境対応動向(12)
1) 環境対応フィルム・シートの販売量一覧(2023年)(12)
2) 環境対応品の採用材料動向(13)
3) 日本国内の回収・RC動向(14)
3. 分野別市場動向(16)
1) 採用分野別需要一覧(2023年)(16)
2) 容器・包装(食品・飲料)(20)
3) 容器・包装(その他)(22)
4) エレクトロニクス(ディスプレイ)(23)
5) エレクトロニクス(その他)(25)
6) 自動車(26)
7) エネルギー・環境(28)
8) 農業(29)
9) 建材(30)
10) メディカル(31)
11) その他(32)
4. エリア別動向(33)
1) エリア別販売量一覧(2023年)(33)
2) 世界市場全体像(2023年)(34)
II. 集計編(35)
1. 市場規模推移および予測(2020年〜2027年予測)(37)
1) 国内市場(37)
2) 世界市場(41)
2. 価格一覧(45)
III. 品目別市場編(49)
A. 汎用樹脂フィルム・シート(51)
A1. PVCフィルム(53)
A2. PE系フィルム(62)
A3. PPフィルム(74)
A4. PP系シート(81)
A5. PO系フィルム(88)
A6. PSフィルム(97)
A7. HIPSシート(102)
A8. OPSシート(107)
A9. PVAフィルム(112)
A10. EVOH系フィルム(119)
A11. EVOH系共押出シート(126)
A12. PVDCフィルム(131)
A13. PVDC系共押出フィルム(137)
A14. EVAフィルム(141)
A15. アクリル系フィルム(光学用)(146)
A16. アクリル系フィルム(非光学用)(150)
A17. PMMAシート(155)
A18. セロハン(160)
A19. TACフィルム(166)
A20. PLAフィルム・シート(171)
A21. 生分解性プラスチックフィルム・シート(176)
B. エンプラフィルム・シート、他(181)
B1. PAフィルム(183)
B2. PCフィルム(190)
B3. PCシート(195)
B4. COP・COCフィルム(200)
B5. PETフィルム(包装用)(205)
B6. PETフィルム(光学用)(212)
B7. PETフィルム(工業用・他)(218)
B8. A-PET・O-PETシート(224)
B9. PBTフィルム(229)
B10. 超高分子量PEフィルム・シート(234)
B11. PTFEフィルム・シート(238)
B12. ETFEフィルム(244)
B13. PVF・PVDFフィルム(248)
B14. PCTFE・FEP・PFAフィルム(253)
B15. LCPフィルム(258)
B16. PIフィルム(262)
B17. PPSフィルム(268)
B18. PEEKフィルム(272)
B19. 合成紙(276)
B20. フィルム代替紙製品(281)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2024年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望

総額
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2024年07月02日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
286ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-8351-0032-6

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