◆最新マルチクライアント調査レポート:2025年03月19日予定

2025 XR関連光学部材市場の最新動向

大手テックメーカーやOEMの量産化など市場立ち上がりに向けた動きを徹底調査
−調査の背景−
  • 2022年の「Xreal Air」登場以降、BirdBathタイプの製品を中心に市場が立ち上がってきている。一般消費者への認知度も徐々に向上してきており、市場拡大に向けた下地が形成されつつあると言える。また、2024年にMeta Platformsが発表した「Orion」は、一般販売向けではない製品ではあるものの、既存技術で実現可能なXRの今後に期待を抱かせるものとなっており、これもまた広くス マートグラスという製品の存在を周知するのに一役買う形となった。
  • スマートグラスを実現するための光学技術という観点では、BirdBath製品が広く流通する一方で、将来の本命とされる導波路タイプの開発が各社で進められている。導波路タイプは方式として大きくDOEとLOEに分けられる。またDOEの中でもSRGやHOE、SRG では生産方法としてナノインプリントやフォトリソグラフィ、ドライエッチングなど複数の選択肢が分岐している。2022年から2023年に掛けては各社・各方式が入り乱れ開発競争が繰り広げられていたが、2024年に入り、大勢はDOE(SRG)のナノインプリント方式に傾いており、市場の方向性は定まりつつあるといえる。
  • 2024年からは中国市場を中心に“量産化”に向けた動きが目立ち始めた。導波路メーカーの製品開発や設備投資が旺盛であり、また大手光学メーカーによるOEM・ODMビジネスも本格的に動き始めている。市場に具体的な影響が出始めるのは2025年からになるとみられるが、いよいよ市場の本格立ち上がりが見えてきたといえる。
  • こうした市場環境において、部材関連の動きも活発化している。ナノインプリント関連の樹脂やマスター/レプリカモールド、高屈折ガラスなどの重要部材を抱える各社では参入可能性の模索や顧客獲得に向けた動きを加速させている。また、SiCウェハなど従来とは異なる部材やそれを活用した方式の提案なども行われ始めている。
  • こうした前向きな動きがある一方で、必須光源と期待されるMicroLEDの高PPI化や量産に関する課題や、キラーアプリケーションの不在といったユースケース面での課題など、市場が克服すべき課題も多く残っている。
  • 本マルチクライアント特別調査企画では、2024年から短・中・長期に掛けて、市場動向やメーカーの動向や方向性、アライアンス動向、各方式の状況や材料側の動きなどを調査・分析することで当該市場のビジネスにおける有益な判断材料を提供することを目的とする。
−調査のポイント−
  • 各光学方式の特長や現在の技術・採用製品トレンドについて整理し、利用シーンなどの諸条件も考慮した市場可能性について分析。
  • 中国を中心に製品開発やサプライヤー選定、アライアンス、設備投資など、活発化する“量産化”を目前とした動向について整理。
  • 主要参入メーカーの最新動向および今後の戦略や技術開発の方向性について分析。
−調査対象−
調査対象品目
アプリケーション 1) スマートグラス
2) ヘッドマウントディスプレイ
光学系
1) 導波路
(1) DOE
(a) SRG(NIL/フォトリソ/エッチング)
(b) HOE
(2) LOE PinHoleを含む
2) その他方式(BB/BP/BMなど)
3) フレネルンズ
4) パンケーキレンズ/パンケーキレンズモジュール
5) 自由曲面レンズ
ディスプレイデバイス 1) OLEDoS(マイクロOLEDディスプレイ)
2) LCoS
3) LEDoS(マイクロLEDディスプレイ)
4) LTPS LCD
5) AMOLED
光学関連部材 1) 高屈折ガラス(nd1.7〜2.0程度)
2) SiCウェハ
3) LNウェハ(LiNbO3単結晶基板)
4) 樹脂ウェハ/材料(PC、MRなど)
5) レンズ用樹脂材料(PMMA、COP/COC)
その他部材・装置など 1) ナノインプリント用モールド(マスター/レプリカ)
2) ナノインプリント用樹脂材料
3) ナノインプリント装置
4) パンケーキレンズ用偏光フィルム
5) メタレンズ
上記より15〜18品目程度をアウトプット予定
BB:BirdBath、BP:Bicritical Propagation、BM:Bispatial Multiplexing
主な調査対象企業
アプリケーション スマートグラス
Apple、Google、Huawei、Lenovo、MAD Gaze、Magic Leap、Meta Platforms、Microsoft、Xreal、RealWear、Rokid、TCL、Vuzix、Xiaomi、セイコーエプソンなど
ヘッドマウントディスプレイ
AjnaLens、Apple、Arpara、Bigscreen、ByteDance、DPVR、HP、HTC、Lenovo、Meta Platforms、NOLO、Pimax、Roscosmos、SKYWORTH、Valve、Varjo Technologies、XRSPACE、Shiftall、SIEなど
光学系 Artizan、Crystal Opto、DigiLens、Dispelix、GoerTek、Goolton、Greatar、GSEO、Hyvision Tech、Largan Precision、LatinAR、Lightin Technology、Lingxi-AR、LLVISION、Lochn Optics、Lumus、OFILM、OmniVision Technologies、Optiark、Optivent、RayPai Tech、Sunny Optical Technology、WaveOptics、Celliedなど
ディスプレイデバイス BOE、Jade Bird Display、OmniVision Technologies、SeeYA Technology、JDI、シャープディスプレイテクノロジー、ソニーセミコンダクタソリューションズなど
光学関連部材 CDGM、Corning、DELO Industrial Adhesives、Merck、SCHOTT、旭化成、AGC、NTTアドバンステクノロジ、オハラ、協立化学産業、クラレ、JSR、住友化学、ソニーセミコンダクタソリューションズ、東洋合成工業、日本ゼオン、日本電気硝子、HOYA、三井化学、三菱ケミカルなど
その他部材・装置など AAC Technologies、ams-OSRAM、OmniVision、Himax、Meta Materialsなど
−調査項目−
総括編
1.0 総括
1.1 XR関連光学部材の全体市場と将来展望
1.2 カテゴリー別市場規模推移・予測
2.0 光学関連トピックス
2.1 スマートグラス関連
2.1.1 光学系別概要(分類、構造、特長など)
2.1.2 導波路関連の主な製造方法
(1) DOE(SRG/ナノインプリント)
(2) DOE(SRG/無機・ナノインプリントエッチング)
(3) DOE(HOE)
(4) LOE
(5) マスターモールド/レプリカモールド
2.1.3 量産化に向けた各分野・地域の動向
2.1.4 関連材料動向
(1) 採用基板(高屈折ガラス、SiCウェハ、LNウェハ、樹脂ウェハ)
(2) ナノインプリント(構造材料、モールド材料)
2.1.5 関連メーカーリストおよびアライアンス状況
2.1.6 直近で発表・発売の主なスマートグラス製品一覧
2.2 ヘッドマウントディスプレイ関連
2.2.1 レンズ動向
2.2.2 レンズ用部材動向
2.3 ディスプレイデバイス関連
2.3.1 ディスプレイタイプ・構造概要
2.3.2 LEDoSプロセス/技術の動向および今後の方向性
2.3.3 OLEDoSプロセス/技術の動向および今後の方向性
2.3.4 その他方式動向(LCoS、LBSなど)
2.4 XR機器BOMコスト分析
2.5 その他トピックス(利用シーン例、生成AIとの関連性など)
個票編
アプリケーション市場
1. 製品概要/定義
2. 市場規模推移および予測(2023年〜2030年)
3. タイプ別動向(2024年実績/2025年見込)
4. メーカーシェア(2024年実績/2025年見込)
5. 主な参入メーカー動向
部材市場
1. 製品概要/定義
2. 市場規模推移および予測(2023年〜2030年)
3. タイプ別動向(2024年実績/2025年見込)
4. メーカーシェア(2024年実績/2025年見込)
5. 主な参入メーカー動向
導波路メーカー
1. 主なプロフィール
2. 取り組み光学系タイプ
3. 主な製品例
4. 動向/トピックス
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2025 XR関連光学部材市場の最新動向

総額
880,000円(税抜 800,000円)

発刊日
2025年03月19日(予定)

報告書体裁
ファイル綴り報告書

ページ数
150ページ(予定)

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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