◆市場調査レポート:2003年07月08日発刊

2003 液晶関連市場の現状と将来展望(上巻)

ディスプレイデバイス(LCD・PDP・CRT・有機EL他)と応用製品の世界市場、デバイス別競合状況を徹底調査
−調査の背景−
  • 2002年の大型TFT市場は、2001年Q4からの単価上昇が2002年Q2まで続きQ3以降は下落、2003年1月からは上昇に転じている。指標となるモニタ向け15インチXGAは2002年末で190US$前後まで低下した。2003年Q1における供給不足(=単価上昇)は、業界では予測されていなかったが、背景には、PC需要が好調なことや、Samsung/LGの第5世代ラインの歩留りが低いことがあげられる。2003年後半には歩留まりの改善が進むとともに、AUOやQDIの第5世代ラインが立ち上がり、2004年前半には、大幅な価格低下が予測される。

  • 中小型LCD分野では携帯電話市場において欧米端末メーカーのカラーパネル調達量が急激に伸びている。2003年の携帯電話向けカラーパネル需要は2億枚程度が見込まれている。モノクロSTNの需要は減少すると見込まれ、カラーパネルの採用はデファクトとなりつつある。一方、国内向けの端末ではQVGAの採用が増加しつつあり、先行したTMDの低温ポリシリコンに追随して、シャープのCGシリコンやエプソンのTFD等、他メーカーの供給も開始されている。

  • 有機ELは、パッシブが携帯電話サブパネル向けで増加している他、アクティブパネルはデジタルカメラ向けで量産採用された。年内には携帯電話メインパネルでの採用が計画されている。

  • 一方、PDPは国内民生需要が牽引したことで、2002年に「民生>業務」へと逆転した。2003年は欧米における民生需要が本格化している。また、日系メーカーが中心の市場であったが、韓国ローカルメーカーの供給能力が上昇しており、大型TFTと同様に価格競争がさらに加速すると考えられる。

  • また、30in以上のTFTが量産されたことで、大型TV向けデバイスの動向が注目されている。30in台前半ではTFTの方がPDPモジュールよりも安価になりつつあり、リアプロジェクションTVでは、ポリシリコンTFT、LCOS、DLPを使用した新製品投入が活況である。

  • 各エリアにおいて様々なデバイスが競合関係にあるが、ディスプレイは、セットメーカーにおける差別化の為のキーデバイスに位置付けられており、各種FPDはともに競合しつつ市場拡大していくという方向性が見えている。

  • 当該レポートでは、ディスプレイトータルマーケットの把握、競合性の分析、業界シナリオの検証及び関連市場を網羅する為、上巻では、LCD、PDP、有機EL、FED、CDT、CPTなどのディスプレイデバイスについて、FPDを核とした定量的な市場動向、用途動向、将来動向を分析・予測し、各応用製品毎に採用ディスプレイのウエイトおよび今後の予測を行うことに主眼を置いている。また、LCDメーカー各社の設備状況を調査し、需給状況について分析・予測を行った。下巻ではLCD、PDP、有機EL、その他ディスプレイの構成部品、材料市場もあわせて調査し、ディスプレイ関連市場を網羅する。

−調査目的−
  • 本資料は、各種ディスプレイデバイスの市場規模推移、マーケットシェア、アプリケーション(応用製品)生産動向及びディスプレイメーカー個別の事業内容をワールドワイドで調査・分析し、電子ディスプレイのサイズ別用途別すみ別け状況、将来展望を明らかにすることを目的としている。

−調査対象−
1)ディスプレイデバイス

TFT、STN、PDP、CDT、CPT、有機EL等20製品

2)ディスプレイ応用機器

主要14製品

3)ディスプレイメーカー

ディスプレイメーカー27社(事例としてアウトプット)

−備考−
為替レート

本調査資料では下記のレートを採用している。

年度200120022003年
以降
円/USドル121.20120.95118.00

略語

単語意味
LPS/LTPS低温ポリシリコン(TFT)
HPS/HTPS高温ポリシリコン(TFT)
a-Siアモルファスシリコン(TFT)
OLED有機EL
CFカラーフィルタ
BLバックライト
Inインチ 1インチ=25.4mm
「 ” 」インチ 1インチ=25.4mm
0.x-3.x inx⇒任意の実数(4インチ未満の意味)
5G/6G第5世代/第6世代
ラインの世代 1期:300×400
2期:〜370×470
2.5期:〜400×500
3期:〜550×670
3.5期:〜650×830
4期:〜730×920
5期:1000×1200〜

※単位mm

−調査対象品目−
2003液晶関連市場の現状と将来展望(上巻)
2003年7月8日発刊
A. ディスプレイデバイス

1.  アモルファスシリコンTFT(TFD含む)
2.  低温ポリシリコンTFT(CGS含む)
3.  高温ポリシリコンTFT
4.  Color STN
5.  Mono Color STN
6.  TN
7.  Color PDP
8.  Mono Color PDP
9.  無機ELディスプレイ
10.  有機ELディスプレイ
  (低分子パッシブマトリックス)
11.  有機ELディスプレイ
  (低分子アクティブマトリックス)
12.  有機ELディスプレイ
  (高分子パッシブマトリックス)
13.  有機ELディスプレイ
  (高分子アクティブマトリックス)
14.  VFD(蛍光表示管)
15.  FED/SED
16.  CDT
17.  CPT
18.  DLP
19.  LCOS

B. ディスプレイ応用製品

1.  ノートパソコン(タブレットPC含む)
2.  デスクトップモニタ
3.  セルラーホン(メイン/サブパネル)
4.  PDA
5.  カラーTV(直視型/TFT、PDP、CRT)
6.  カラーTV(投射型/PRT〈CRT〉、TFT、LCOS、DLP)
7.  プロジェクター
8.  カムコーダ
9.  デジタルスチルカメラ
10.  パチンコ
11.  パチスロ
12.  携帯ゲーム機
13.  車載モニタ
14.  カーオーディオ

C. ディスプレイメーカー事例

1.  LCDメーカー(15社/日系、韓国、台湾メーカー)
2.  PDPメーカー(5社/日系、韓国メーカー)
3.  有機ELメーカー(5社)
4.  LCOSメーカー(2社)

調査対象企業

パネルメーカー

シャープ、東芝松下ディスプレイテクノロジー、日立ディスプレイズ、セイコーエプソン、IDT、三洋電機、オプトレックス、カシオ計算機、富士通、ソニー、東北パイオニア、デンソー、FHP、NECプラズマディスプレイ、パイオニア、松下電器産業、Samsung El.、LG Philips、AUO、CPT、CMO、QDI、HannStar、Toppoly、PVI、Wintec、Nanya、URT、他

部材メーカー

コーニング、日本板硝子、旭硝子、凸版印刷、大日本印刷、東レ、クラリアントジャパン、東京応化工業、東洋インキ製造、ジオマテック、三容真空工業、光村印刷、HOYA、SKエレクトロニクス、日産化学、JSR、三井化学、積水化学工業、ナトコ、日本触媒、富士写真、コニカ、サンリッツ、住友化学、ポラテクノ、3M、スタンレー電気、日本ライツ、富士通化成、日立化成工業、ソニーケミカル、チッソ、大日本インキ、メルク、他
2003 液晶関連市場の現状と将来展望(下巻)
2003年7月31日発刊
A. LCD関連部材

1.  ガラス基板(青板・白板)
2.  成膜加工
3.  フォトレジスト
4.  カラーフィルタ
5.  カラーフィルタ用顔料分散材料
6.  樹脂ブラックマトリクス材料
7.  フォトマスク
8.  配向膜材料
9.  シール剤
10.  スペーサ
11.  液晶材料(ミクスチャ)
12.  偏光板・楕円偏光板
13.  TACフイルム
14.  AGフイルム
15.  視野角補償フィルム
16.  輝度向上フィルム
17.  ドライバIC
18.  ACF
19.  TABテープ
20.  COF(加工品)
21.  CFLバックライトユニット
22.  導光板材料
23.  蛍光管(CFL)
24.  プリズムシート
25.  拡散シート
26.  反射シート
27.  バックライト用インバータ
28.  LEDバックライト(カラーLCD用)
29.  フロントライト

B. PDP関連部材

1.  ガラス基板
2.  バス・データ電極材料
3.  誘電体材料
4.  フォトマスク
5.  フォトレジスト
6.  バリアリブ材料
7.  蛍光体ペースト
8.  ドライバIC
9.  光学フィルタ
10.  EMIフィルタ
11.  背面基板(アフターマーケット)

C. 有機EL関連部材

1.  低分子発光材料
2.  正孔注入材料
3.  正孔輸送材料
4.  電子輸送材料
5.  高分子発光層材料
6.  ドライバIC
7.  シール剤

D. その他ディスプレイ関連部材

1.  ITOターゲット材
2.  ITOフィルム
3.  2層CCL
4.  抵抗膜式タッチパネル
5.  EMデジタイザ
6.  反射防止フィルム(AR/LR)
7.  白色LED
8.  リアプロジェクションTV用スクリーン

−目次−
()内は掲載ページ
1. 総括(1)

1.1 ディスプレイデバイス世界市場(3)
1.1.1 トータルマーケット(3)
1.1.2 デバイスタイプ別市場規模推移・予測(5)
1.1.3 構成比の推移と予測(7)
1.1.4 サイズ別市場予測(9)
1.1.5 サイズ別競合状況(10)
1.1.6 サイズ別価格推移・予測(14)

1.2 アプリケーション動向(17)
1.2.1 主要アプリケーションの生産動向(17)
1.2.2 アプリケーション別ディスプレイデバイスの動向(26)
1.2.2.1 アプリケーション別市場規模推移・予測(26)
1.2.2.2 製品分野別ウエイト(27)
1.2.2.3 製品別伸長率(28)
1.2.2.4 製品別ディスプレイタイプ別マトリクス(29)

1.3 業界トピックス(37)
1.3.1 大型TFTのサイズ別市場予測(37)
1.3.2 次世代TFTラインの動向(42)
1.3.3 大型TFTの需給予測(44)
1.3.4 携帯電話用ディスプレイ(49)
1.3.5 PDPモジュールのトレンドと課題(54)
1.3.6 リアプロジェクションTVの動向(56)
1.3.7 OLED(58)
1.3.8 電子ペーパー(62)
1.3.9 次世代ディスプレイ(64)

2. 集計・分析(67)

2.1 メーカー別FPD生産実績推移・計画(69)

2.2 FPD生産ライン一覧(71)

2.3 FPD地域別生産・設備投資動向(80)
2.3.1 ワールドワイド(80)
2.3.2 日本(83)
2.3.3 韓国(86)
2.3.4 台湾(89)
2.3.5 中国/香港(92)
2.3.6 北米(94)
2.3.7 欧州/他(96)

3. ディスプレイデバイス(99)

3.1 LCD/Total(101)
3.1.1 アモルファスシリコンTFT/Total(105)
3.1.1.1 アモルファスシリコンTFT/20インチ以上(109)
3.1.1.2 アモルファスシリコンTFT/16.x-19.xインチ(113)
3.1.1.3 アモルファスシリコンTFT/13.x-15.xインチ(117)
3.1.1.4 アモルファスシリコンTFT/10.x-12.xインチ(121)
3.1.1.5 アモルファスシリコンTFT/4.x-9.xインチ(124)
3.1.1.6 アモルファスシリコンTFT/0.x-3.xインチ(128)

3.1.2 低温ポリシリコンTFT/Total(132)
3.1.2.1低温ポリシリコンTFT/10インチ以上(136)
3.1.2.2低温ポリシリコンTFT/4.x-9.xインチ(139)
3.1.2.3低温ポリシリコンTFT/0.x-3.xインチ(142)

3.1.3 高温ポリシリコンTFT (146)

3.1.4 Color STN(150)

3.1.5 Mono Color STN(154)

3.1.6 TN(157)

3.2 Color PDP/Total(160)
3.2.1 Color PDP/60インチ以上(164)
3.2.2 Color PDP/50インチクラス(167)
3.2.3 Color PDP/40インチクラス(170)
3.2.4 Color PDP/30インチクラス(173)

3.3 Mono Color PDP(176)

3.4 無機ELディスプレイ(180)

3.5 有機ELディスプレイ/Total(184)
3.5.1 低分子/パッシブマトリックス有機ELパネル(190)
3.5.2 低分子/アクティブマトリックス有機ELパネル(194)
3.5.3 高分子/パッシブマトリックス有機ELパネル(198)
3.5.4 高分子/アクティブマトリックス有機ELパネル(202)

3.6 VFD(205)

3.7 FED(SED)(209)

3.8 CDT(211)

3.9 CPT(214)

3.10 PRT(217)

3.11 DLP(220)

3.12 LCOS(224)

3.13 FLCD(227)

3.14 LEDディスプレイ(230)

4. アプリケーション動向(233)

4.1 ノートパソコン(235)
4.2 デスクトップモニタ(239)
4.3 セルラーホン(244)
4.4 PDA(249)
4.5 カラーTV(直視型)(253)
4.6 リアプロジェクションTV(257)
4.7 データプロジェクター(261)
4.8 カムコーダ(265)
4.9 デジタルスチルカメラ(270)
4.10 パチンコ(274)
4.11 パチスロ(278)
4.12 携帯ゲーム機(282)
4.13 車載モニタ(286)
4.14 カーオーディオ(290)

5. メーカー事例(295)

5.1 LCDメーカー(298)
5.1.1 シャープ(298)
5.1.2 東芝松下ディスプレイテクノロジー(300)
5.1.3 セイコーエプソン(302)
5.1.4 日立ディスプレイズ(304)
5.1.5 NEC液晶テクノロジー(306)
5.1.6 三洋電機(308)
5.1.7 オプトレックス(310)
5.1.8 カシオ計算機(312)
5.1.9 三菱電機(314)
5.1.10 セイコーインスツルメンツ(316)
5.1.11 Samsung Electronics(318)
5.1.12 LG.Philips LCD(320)
5.1.13 AU Optoronics(322)
5.1.14 Chi Mei Optoelectronics(324)
5.1.15 HannStar Display(326)

5.2 PDPメーカー(328)
5.2.1 FHP(328)
5.2.2 パイオニア(330)
5.2.3 NECプラズマディスプレイ(332)
5.2.4 松下電器産業(334)
5.2.5 LG Electronics(336)

5.3 有機ELメーカー(338)
5.3.1 東北パイオニア(338)
5.3.2 東芝松下ディスプレイテクノロジー(340)
5.3.3 Samsung NEC Mobile Display(342)
5.3.4 TDK(344)
5.3.5 エスケイディスプレイ(346)

5.4 LCOSメーカー(348)
5.4.1 日本ビクター(348)
5.4.2 日立ディスプレイズ(350)

6. FPDモジュール一覧(353)

6.1 メーカー別モジュール一覧(355)

6.2 サイズ別モジュール一覧(375)
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−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2003 液晶関連市場の現状と将来展望(上巻)

頒価
104,500円(税抜 95,000円)

発刊日
2003年07月08日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
394ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第一研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

お申し込み方法
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