◆市場調査レポート:2003年10月10日発刊

2004 情報機器マーケティング調査総覧(上巻)

コンピュータ/OA機器編
−調査の背景−
  • (社) 電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した、2003年第1四半期(4月〜6月)の国内パソコン本体出荷実績は数量ベースで対前年度同期比4%増の252万4千台という結果となり、2年ぶりにプラス成長に転じることとなった。また、金額ベースでは対前年度同期比8%減の3,937億円と低価格化の影響を受けてさらなるマイナス成長となった。具体的には、ビジネス市場においてはIT投資促進税制が施行されたことを背景に、リプレース及び増設需要が持ち直してきており、一方コンシューマ市場においては景気低迷の影響から相変わらず個人消費の低迷が続いているものの、AV用途の拡大や製品ラインアップの拡充により需要回復しつつあることが要因として挙げられる。形状別ではデスクトップ型/ノートブック型の構成比率は43%:57%と、デスクトップ型が低価格モデル、省スペースモデルを始めとしたリプレース需要を背景に対前年度同期比での構成比率を2%押し上げることとなった。

  • 移動体電話(携帯電話/PHS)に関しても2002年10月までは17ヶ月連続で対前年同月比マイナスとなっていたが、2002年11月に18ヶ月ぶりにプラス成長に転じて以来2003年7月まで9ヶ月連続で対前年同月比を上回り、なお且つ2003年3月以降5ヶ月連続で400万台の大台を超えることとなった。特に2003年7月は実に2年4ヶ月振りに500万台を超えることとなった。基本的に買換え需要が中心と見られるが、第二世代から第三世代への買い替えやカメラ付き携帯電話への買い替えが大きく需要を牽引したものと考えられる。

  • 世界のパソコン市場に関しては2001年〜2002年にかけて市場が停滞し、且つマイナス成長を余儀なくされたが、2003年に入って世界市場特に欧米市場ではビジネスユースにおけるリプレース需要やコンシューマ需要が大きく牽引し再び成長軌道に乗る様相を見せている。またアジア市場においてはSARSの影響により中国市場が一時的に停滞することとなったものの、その潜在需要としては計り知れないものがあり、日本市場もコンシューマ需要の回復は遅れているものの、ビジネス需要が牽引し若干ではあるが回復の兆しを見せつつある。しかし世界市場における景気の先行きに関しては未だ不透明であり、パソコン市場の安定した成長と需要のさらなる拡大については引き続き注意深く見守る必要があろう。

  • 21世紀に入って情報機器を取り巻く環境(市場の成熟化、需要の低迷及び汎用製品の低価格化等による収益率の悪化)がますます厳しい状況となってきていることは事実であるが、ハードウェアが存在しなければサービスの提供のみならずソフトウェアもそれ単独でのビジネスとしては成り立たず、これらは三位一体の関係にあるものといえよう。また、日本国内でもADSLやFTTH等のブロードバンドインフラ環境が急速に整備され、次世代情報機器市場に関してはこのブロードバンドがキーポイントとして挙げられ、これにより新たな製品あるいはサービスの需要が創造されていくであろう。

  • 当調査資料は、ブロードバンド時代さらにはユビキタス・ネットワーキング時代に向けて従来以上に激しい変革の中で、マーケットの再構築がよりいっそう進むであろう情報機器市場に関して、上巻でコンピュータ/OA機器を、下巻でコンピュータ周辺機器を収録した総合データである。

−調査目的−
  • パソコンの世帯普及率が60%を超え、従来ビジネス社会に影響を与えていたIT技術/IT製品は、携帯電話やパソコンに代表されるように今や我々が日常生活を送る上で欠かせないものとなっている。市場としてはここ1、2年マイナス成長が続いていたが、2003年に入りその先行きには未だ不透明感が漂うものの、企業における景況感は好転しつつある状況となり、IT投資も徐々にではあるが回復しつつある。その一方でデフレ環境下における消費者不況は、その終着地点が未だ見えず混迷を続けている。

  • そのような状況の中、当調査資料はコンピュータ、システム機器及びOA機器といったビジネスユース中心の製品からパーソナルユースにおけるアプライアンス機器に至るまでのマーケット動向を調査・分析し、本格的な経済持ち直しに向けて以前綱渡り状態を継続している実体経済環境の下でビジネス展開を図っている情報機器関連企業各社におけるマーケティング戦略立案に際しての基礎データとなることを目的とした。

−調査対象製品−
1. コンピュータ14品目
2. ディスプレイ5品目
3. 専用端末・システム8品目
4. OA機器5品目
5. アプライアンス機器10品目
合計42品目

−調査内容/調査項目−
1. 対象製品の定義・カテゴリー

2. 市場概況
過去2〜3年間の動向

3. 主要注目メーカーのマーケティング動向
過去1年間における主要メーカーの製品/販売/サービスサポート等の各種戦略状況

4. 市場規模実績推移
1.2002年:実績 2003年〜2006年、2010年:見込み、予測
2.数量/金額ベース
3.国内(輸入含む)/輸出マーケット

5. メーカー別市場占有率推移(国内マーケット)
1.2002年:実績 2003年:見込み
2.数量/金額ベース

6. 製品トレンド

7. ワールドワイド市場規模実績推移
1.2002年:実績 2003年〜2006年、2010年:見込み、予測
2.数量ベース
3.エリア別:日本/アジア・オセアニア/北米/欧州/中南米/その他(中近東/アフリカ等)

8. 今後のマーケット動向/需要見通し
1.市場拡大要因/成長阻害要因
2.今後の需要及びマーケットの方向性

9. 主要参入メーカー/機種一覧
現状市場投入している最新機種の情報(機種名/標準価格/発売年月)

−この調査資料の活用方法−
1.今後の情報機器事業の拡大戦略と競合先企業の攻略
2.新製品の開発/計画のためのプランニング策定
3.ソフトウェア開発におけるプラットフォーム選定の際の参考資料
4.システムインテグレーション事業におけるハードウェア選択の際の参考資料
5.情報機器メーカーへの部品供給、ソフトウェア開発等、今後の情報機器事業戦略を推進する上でのパートナー選定のための参考資料

−調査対象−
コンピュータ/OA機器編(上巻)

1.コンピュータ編
1)スーパーコンピュータ
2)汎用コンピュータ
3)フォールト・トレラントコンピュータ/超並列処理コンピュータ
4)オフィスサーバ
5)UNIXサーバ
6)UNIXワークステーション
7)IAサーバ
8)Linuxサーバ
9)パーソナルコンピュータ
(1)デスクトップパソコン
(2)ノート/サブノートブックパソコン
(3)FAパソコン
(4)ビジネスパソコン
(5)コンシューマパソコン
10)NTワークステーション
11)携帯情報端末
12)ペン入力モバイルコンピュータ(タブレットPC)
13)シンクライアント
14)ウェアラブル・パソコン

2.ディスプレイ編
1)CRTディスプレイ
2)LCDディスプレイ
3)プラズマディスプレイ
4)LEDディスプレイ
5)プロジェクタ(液晶/DLP)

3.専用端末・システム編
1)POSシステム
2)バンキングターミナル(ATM/CD)
3)カード決済端末
4)キオスク端末
5)ハンディターミナル
6)OCR(文書/帳票)
7)バーコードスキャナ
8)RFID関連製品(タグ/リーダ/ライタ)

4.OA機器編
1)PPC
2)ファクシミリ
3)デジタル複合機
4)電子黒板
5)OHP/資料提示装置

5.アプライアンス機器編
1)無線系
(1)携帯電話
(2)PHS
(3)無線LAN
2)有線系/その他
(1)家庭用ゲーム機
(2)デジタルテレビ
(3)セットトップボックス
(4)ホームサーバ
(5)カーナビゲーション
(6)ブロードバンドルータ
(7)CATVモデム
(8)xDSLモデム
コンピュータ周辺機器編(下巻)

1.入出力機器編
1)イメージスキャナ
2)フィルムスキャナ
3)デジタルビデオカメラ
4)デジタルスチルカメラ
5)マウス
6)タブレット/デジタイザ
7)キーボード
8)Webカメラ
9)プリンタ
(1)ドットマトリックス方式
(2)電子写真方式
(3)インクジェット方式
10)バーコードプリンタ
11)ワイドフォーマットプリンタ
12)オンデマンド・プリンティングシステム
13)スピーカー
14)PC用ヘッドセット

2.外部記憶装置編
1)磁気テープ装置
2)ディスクアレイ装置
3)ハードディスクドライブ装置
4)フロッピーディスクドライブ装置
5)大容量FDD装置
6)光磁気ディスクドライブ装置
7)CD-ROMドライブ装置
8)CD-R/RWドライブ装置
9)書込み・書換え可能DVDドライブ装置
10)メモリカードリーダ/ライタ

3.外部記憶媒体編
1)磁気テープ
2)フロッピーディスク
3)大容量FD
4)光磁気ディスク
5)CD-R/RW
6)書込み・書換え可能DVD
7)メモリカード
(1)16ビットPCカード
(2)カードBus PCカード
(3)スモールカード
8)USB対応メモリ

4.ボード・カード編
1)グラフィック関連ボード
(1)グラフィックアクセラレータボード
(2)TV/ビデオキャプチャーボード
2)サウンドボード
3)イーサネットアダプタ

−目次−
()内は掲載ページ
I. 総括編

1. 製品カテゴリー別市場予測(2002年〜2006年、2010年)(3)

2. 製品別マーケット推移(2002年〜2006年、2010年:数量/金額)(6)

3. 製品別メーカー別市場占有率(2003年:数量/金額)(18)

4. 製品別市場トレンド(32)

5. カテゴリー別マーケット動向(44)

6. 製品別主要参入企業一覧(57)

II. 個別製品編

コンピュータ
(1) スーパーコンピュータ(70)
(2) 汎用コンピュータ(大型/中型/小型)(75)
(3) フォールト・トレラントコンピュータ/超並列処理コンピュータ(82)
(4) オフィスサーバ(86)
(5) UNIXサーバ(ハイエンド/ミドルレンジ/ローエンド)(90)
(6) UNIXワークステーション(97)
(7) IAサーバ(102)
(8) Linuxサーバ(107)
(9) パーソナルコンピュータ(111)
(9-1) デスクトップパソコン(オールインワン型/その他)(116)
(9-2) ノート/サブノートブックパソコン(121)
(9-3) FAパソコン(127)
(9-4) ビジネスパソコン(131)
(9-5) コンシューマパソコン(135)
(10) PCワークステーション(139)
(11) 携帯情報端末(144)
(12) ペン入力モバイルコンピュータ/タブレットPC(151)
(13) シンクライアント(157)
(14) ウェアラブルコンピュータ(161)

ディスプレイ
(1) CRTディスプレイ(サイズ別)(166)
(2) LCDディスプレイ(サイズ別)(173)
(3) プラズマディスプレイ(179)
(4) LEDディスプレイ(184)
(5) プロジェクタ(液晶/DLP)(188)

専用端末・システム
(1) POSシステム(196)
(2) バンキングターミナル(ATM/CD)(201)
(3) カード決済端末(206)
(4) キオスク端末(211)
(5) ハンディターミナル(215)
(6) OCR(文書/帳票)(221)
(7) バーコードスキャナ(225)
(8) RFID関連製品(タグ/リーダ/ライタ)(230)

OA機器
(1) PPC(240)
(2) ファクシミリ(244)
(3) デジタル複合機(249)
(4) 電子黒板(普通紙/感熱紙)(253)
(5) OHP/資料提示装置(257)

アプライアンス機器
(1) 無線系
(1-1) 携帯電話(264)
(1-2) PHS(272)
(1-3) 無線LAN(278)
(2) 有線系/その他
(2-1) 家庭用ゲーム機(284)
(2-2) デジタルテレビ(293)
(2-3) セットトップボックス(300)
(2-4) ホームサーバ(307)
(2-5) カーナビゲーションシステム(312)
(2-6) ブロードバンドルータ(321)
(2-7) ケーブルモデム(325)
(2-8) xDSLモデム(329)
()内は掲載ページ
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2004 情報機器マーケティング調査総覧(上巻)

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2003年10月10日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
330ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

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