(1) デジタルサイネージで用いられる映像配信システムについては、再生機器として各種配信管理機能を有し、コンテンツのスケジュール管理や自動配信、個別配信などを可能とするコンテンツ配信システム(メディアプレーヤー)と基本的にセットで利用されていることから、配信対応ディスプレイおよび配信システムについては、メディアプレーヤーと接続されて利用されるディスプレイ/システムを対象とした。
(2) 当調査では、配信タイプだけでなくスタンドアロンタイプの機器/システム市場についても調査対象とした。広告ビジネスにおいてもビルボード(屋外ビジョン)広告を含めた市場を『広義のデジタルサイネージ市場』として算出し、メディアプレーヤーを介して映像表示を行う配信システムおよび同システム向けのコンテンツ制作/配信サービス、更にデジタルサイネージシステムを活用した広告ビジネスを『狭義のデジタルサイネージ市場』として捉えている。
- ■システム販売/構築
-
- 「液晶/PDPモニター」、「ビジネス(フロント)/リアプロジェクター」及びモニター用途で利用される「デジタルTV」を主対象とし、その他ディスプレイとして「電子ペーパー」、「フルカラーLEDディスプレイ」(ビルボード向けを対象とし、スタジアムや競技場/公益事業法人等に設置されるものを除く)、「電子POP」、「内蔵ディスプレイ(POSレジ搭載/自動販売機内蔵/コインロッカー内蔵)」等を対象とした。
- サイネージシステムの核となる「メディアプレーヤー(配信専用端末/ソフト)」を基に配信システムの市場を算出。配信システムにはディスプレイ/メディアプレーヤー、管理PC/サーバ、ネットワーク機器といった構成機器のほか、設置/施工費までを含んだ(ディスプレイサイズや1ユーザーあたりの導入台数により大きく異なるが平均単価を基に算出)。
- ■コンテンツ制作/配信サービス
-
- 上記で対象としたメディアプレーヤーを使った配信システム/導入ユーザーの中で、コンテンツ制作/配信業務を、外部業者に委託するケースを対象としている。スタンドアロンタイプや配信システムを導入し自社でコンテンツ制作しているケースは含まれていない。
- コンテンツ制作費については、配信/管理費や番組放映料として合算して提供するケースが一般的であるが、コンテンツ制作のみを外注するケースのほか、加工/編成費用についてはコンテンツ制作費として推定/算出した。
- ■広告ビジネス
-
- 広義のデジタルサイネージを活用した広告ビジネスを対象とし、広告収入を算出した。狭義のデジタルサイネージ市場においては、ビルボードを除いている。
- 鉄道車両に設置されるディスプレイについては、メディアプレーヤーを介して映像表示が行われていないため配信システム数には含んでいないが、交通広告の中には鉄道車両メディアとして広義/狭義のデジタルサイネージともに広告市場の中に含んだ金額を算出した。
|