◆マルチクライアント調査レポート:2011年03月07日発刊
進展するクラウドコンピューティングサービスの将来展望 2011
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2011年はクラウドコンピューティングの導入元年!!今後の成長サービスを徹底分析 |
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−調査の背景− |
- クラウドコンピューティングがいよいよ実用段階へと移行している。これまでは、言葉が先行し具体的なサービスは構想段階であったが、2010年には多数のクラウド関連サービスが立ち上がっている。なかでもAmazonEC2に類似する国内のIaaSが注目されている。
- クラウドコンピューティングはここ数年間低迷を続けているIT業界にとって次世代のプラットフォームを訴求する上でも、ICTベンダにとっては非常に重要なテクノロジー/サービスとなっている。既にユーザー企業はITを導入する際には必ずといってよいほどクラウドコンピューティングの可能性、実用性を検討しており、システム構築を行う際の一手段として認知されている。
- 参入ベンダもコンピュータベンダ、SIベンダ、キャリア、ISP等ICTに携わる多くの企業が参入している。コンピュータベンダ、SIベンダはシステムの可用性、信頼性を追及したプライベートクラウドへの注力度を高めているのに対して、キャリア、IPS事業者は利便性、低価格サービスを追及したパブリッククラウドへの注力度を高めている。
- クラウドコンピューティングは社会インフラ(システム)、農業/医療/文教分野などこれまでIT化がなかなか進まなかった領域に対しても、有効な手段として注目されており、クラウド技術を用いた新しい領域でのサービスも期待されている。また、業種/業務/システム/サービス/等様々な情報がクラウド技術により連携され新しいシステムのあり方を提案できるものクラウドコンピューティングの魅力である。
- ICTのサービスを行っているベンダにとってクラウドコンピューティングは新たなビジネスチャンスであり、市場動向の研究や分析を実践する不断の努力が必要であり、当調査レポート「進展するクラウドコンピューティングサービスの将来展望 2011」を発刊するにあたって、各位のマーケティング活動において、当レポートが多様化するクラウドコンピューティングサービスでの関連製品やサービス市場分析、更にはSIビジネスの方向性を明確化する一助となることを願うと同時に、今後のマーケティング戦略立案の基礎データとして大いに活用されることを切に望むものである。
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−調査目的− |
- クラウドコンピューティングサービス市場動向、参入企業などを調査することでサービスの傾向を分析・把握し、市場トレンドの方向性を明確化すると共に、クラウドコンピューティング事業を行っているベンダの企業戦略分析を行い、クラウドコンピューティングにおける今後の方向性を把握することを目的とした。
- 関連市場を掘り下げると共に、クラウドコンピューティングに携わる企業の事業戦略、ビジネスモデルなどを検証することで、当該市場における優位性を確保するためのマーケティング戦略立案の基礎データを提供することを目的とした。
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−調査対象− |
調査対象品目 | 調査対象件数 |
クラウドコンピューティングサービス | 5品目 |
ユーザー調査 | 618社 |
クラウドコンピューティングサービスベンダ | 24社 |
| コンピュータベンダ | 3社 |
| SIベンダ | 10社 |
| キャリア/ISP | 5社 |
| 外資クラウドベンダ | 4社 |
| その他 | 2社 |
クラウドコンピューティングサービスにおけるハードウェア/ソフトウェア製品 | 4品目 |
※調査対象先の選定にあたっては、各カテゴリの売上上位企業を選定し調査を実施し、その調査過程で主要な事業者の把握を行い調査対象とした。また、ユーザー調査に関してはWebアンケート調査を実施した。
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−サービス定義− |
調査対象品目 | 調査対象件数 |
対象 レイヤ | アプリケーション | - パッケージソフトウェア、システム開発、アプリケーション保守/運用等
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プラットフォーム | - ソフトウェアプロダクト販売(ミドルウェア、仮想化ソフト、OS等)、ハードウェアプロダクト販売(サーバ、ストレージ)、インフラ設計/構築、プラットフォーム運用/保守等を対象とした。
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サービス 分類 | パブリッククラウド | - パブリッククラウドコンピューティングは国内外のベンダが提供しているSaaS/PaaS/DaaS/IaaS/HaaSのサービスを対象とした。
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| PaaS/Iaas/HaaS | - 事業者が用意したITリソース上でのホスティングサービスでリソース・プール型のプラットフォームとなっていることを条件とした。
- サービス種別は「専有リソースプール型(リソースプール型のサーバプラットフォーム環境を物理的に専有で利用)」「共有リソースプール型(共有リソースプール型のプラットフォーム環境を共有で利用)」に分類している。
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| SaaS | - アプリケーションの提供モデルの一つであり、インターネットなどのネットワーク回線を通じて、ユーザーはサービス事業者が提供するアプリケーションを利用する。
- 従来型のASPはユーザー別にサーバ設備を用意し、個別プログラムを搭載して利用する形態であったが、SaaSでは、サーバやデータベースを複数のユーザーで共有し、パラメイタによってカスタマイズを行うマルチテナント方式のモデルを指している。
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| DaaD | - DaaS(Desktop-as-a-Service)は端末のデスクトップ環境をネットワーク経由で提供するサービスである。デスクトップ環境をサーバ群に集約し、必要に応じて端末から呼び出すことができる。
- デスクトップ仮想化も用いたサービスがDaaSと呼ばれているケースが一般的であるが、SBC(サーバベースドコンピューティング)、ブレードPCを用いる方式も調査対象とした。
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プライベートクラウド | 共同利用 | - 似たようなシステム(主に業種特化型のアプリケーション)を構築している企業同士が、システムの共通化を図り、1つのシステムを複数の企業での利用を前提とした。
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インターナルクラウド | - プラットフォームの仮想化/集約を行っているプラットフォームを、インターナルクラウドコンピューティングの範囲として捉えた。
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| 単一企業内 | - 自社内でインターナルクラウドを構築するケースを対象とした。
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| グループ内 | - グループ内でインターナルクラウドを構築するケースを対象とした。
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−目次− |
- I. 総括編
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- 1. クラウドコンピューティングの市場規模推移(1)
- 2. 新規サービス市場(3)
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1) クラウドコンピューティングによる新たな領域(3)
2) 有望新規分野への主要企業の取り組み及び今後の方向性(4)
3) クラウドコンピューティングにおける新規市場ポテンシャル(6)
- II. サービス市場編
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A. パブリッククラウドコンピューティング(8)
A-01. PaaS/IaaS/HaaS(11)
A-02. DaaS(23)
A-03. SaaS(26)
B-04. インターナルクラウドコンピューティング(28)
B-05. 共同利用型センタ(34)
- III. ユーザーアンケート編(618社)
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1. 調査設計(39)
2. 調査結果(41)
- IV. 企業個票編
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■コンピュータベンダ
A-01. 日本電気(48)
A-02. 日立製作所(56)
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A-03. 富士通(62)
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■SIベンダ
B-04. インテック(67)
B-05. NTTデータ(72)
B-06. 新日鉄ソリューションズ(77)
B-07. CSK(83)
B-08. 住商情報システム(88)
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B-09. 東芝ソリューション(93)
B-10. 電通国際情報サービス(98)
B-11. 日本ユニシス(104)
B-12. 日立情報システムズ(109)
B-13. 日立ソリューションズ(114)
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■キャリア/ISP
C-14. インターネットイニシアティブ(120)
C-15. NTTコミュニケーションズ(127)
C-16. KDDI(133)
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C-17. ソフトバンクテレコム(139)
C-18. ニフティ(145)
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■外資クラウドベンダ
D-19. Amazon Data Services Japan(150)
D-20. グーグル(157)
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D-21. セールスフォース・ドットコム(163)
D-22. 日本マイクロソフト(170)
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■その他
E-23. サイオステクノロジー(178)
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E-24. 富士ソフト(181)
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- V. クラウドコンピューティング関連製品動向編
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■ハードウェア
A-01. サーバ(184)
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A-02. ストレージ(191)
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■ソフトウェア
B-03. 運用・管理ツール(197)
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B-04. 仮想化ソフト(203)
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