◆市場調査レポート:2015年02月04日発刊

2015 クラウドコンピューティングの現状と将来展望

競争が激化するクラウド市場におけるベンダーの事業成長戦略、
クラウドファースト定着に向けたベンダー/ユーザー動向、新規周辺ビジネス徹底調査
−はじめに−
  • クラウド市場はアーリーアダプターにより市場が拡大してきたが、2014年になりメジャープレーヤーが本格導入を開始する動きが堅調となり、黎明期から成長期へとシフトしている。
  • IaaS/PaaSオートセルフ型に関しては、「Amazon Web Services」が2014年4月に主要サービスを大幅値下げしたことで主要ベンダー各社もこれに追随し、より安価にサービスを利用できる環境が整った。これに加え「Microsoft Azure Platform」「SoftLayer」などメガクラウドサービスも国内データセンターでのサービス提供体制を整えており、サービスの選択肢も広がっている。しかし、サービス自体はコモディティ化が進んでおりITリソース提供サービスは今後も低価格化が予想され参入ベンダー各社はSaaS、PaaS、ハイブリッドクラウドなどの付加価値サービスを強化することで収益を向上させることがより重要となる。
  • 一方、IaaS/PaaSオーダーメイド型、プライベートクラウドに関しては、日本ではパッケージソフトのカスタマイズやスクラッチでの開発など、企業の業務フローにシステムを適応させる文化が浸透しており、IaaS/PaaSオートセルフ型だけでは対応できない特殊要件(ロケーション、複雑なアプリケーション環境、セキュリティ、ネットワーク構成など)を満たすクラウドとして一定の支持を得ている。現状においてもIaaS/PaaSオートセルフ型での実装を検討するものの、企業個別に存在する特殊要件を満たすためにIaaS/PaaSオーダーメイド型、プライベートクラウドを最終的に選定するユーザーが多数存在する。しかし、長期的にはIaaS/PaaSオートセルフ型への移行が想定されることから、IaaS/PaaSオートセルフ型との差別化戦略がより重要となる。
  • パブリッククラウド、プライベートクラウドの受容性が増す中、ハイブリッドクラウドの構築、ハイブリッドクラウドの一元管理(運用)ニーズが増しており、これまでユーザーに対してSIを提供してきたコンピューターベンダー、SIベンダーにおいてはクラウドマネージドサービスへの対応は必須である。さまざまなクラウドコンピューティングを活用したインテグレーション/マネージメントノウハウが今後の差別化ポイントとなることは容易に想定される。
  • クラウドコンピューティングは、IT業界にとって次世代のプラットフォームを訴求する上でも、ICTベンダーにとって非常に重要なテクノロジー/サービスである。参入ベンダーも国内外問わずコンピューターベンダー、SIベンダー、キャリア、ISPなどICTに携わる多くの企業が参入しており、今後も成長が期待される領域である。
  • こうした市場環境を踏まえて、本調査資料『2015 クラウドコンピューティングの現状と将来展望』では、クラウドコンピューティング市場のトレンドや新たなビジネス分野について、調査、分析を実施しており、本調査の結果が当該ビジネスにかかわる事業者で広く活用されることを切に望むものであり、クラウドコンピューティング市場の拡大と事業者における競争優位を確立するマーケティングデータとして活用いただければ幸甚である。
−調査目的−
  • クラウドコンピューティングサービス市場動向、参入企業などの調査によってサービスの傾向を分析・把握し、市場トレンドの方向性を明確化すると共に、クラウドコンピューティング事業を行っているベンダーの企業戦略分析を行い、クラウドコンピューティングにおける今後の方向性を把握することを目的とした。
  • また、関連市場を掘り下げると共に、クラウドコンピューティングに携わる企業の事業戦略、ビジネスモデルなどを検証することで、当該市場で優位性を確保するためのマーケティング戦略立案の基礎データを提供することを目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査対象品目調査対象数
1. クラウドコンピューティングサービス9品目
 A. パブリッククラウド
IaaS/PaaS(オートセルフ型)、IaaS/PaaS(オーダーメイド型)、パブリッククラウド型DaaS、SaaS(汎用型)
4品目
 B. コミュニティークラウド
SaaS(特化型)、共同利用サービス
2品目
 C. プライベートクラウド
オンプレミス型、ホスティング型
2品目
 D. クラウドインテグレーション1品目
2. ユーザー調査(Webアンケート)5設問
(752サンプル)
3. クラウドコンピューティングベンダー28社
 A. メガクラウドベンダー15社
 B. コンピューターベンダー3社
 C. SIベンダー8社
 D. キャリア4社
 E. ISP/専業ベンダー3社
 F. CIベンダー25社
1 メガクラウドベンダーは、全世界で利用できるIaaS/PaaS(オートセルフ型)を提供しており、かつ3カ国以上にデータセンターを保有しているベンダーを対象とした。
2 CIとは、「Cloud Integration」の略称であり、CIベンダーとして、自社でクラウドプラットフォーム(IaaS/PaaSなど)を保有せずに、クラウドインテグレーションに特化したビジネスを行っているベンダーを対象とした。
−調査項目−
サービス市場編
1. 対象サービスの定義・カテゴリー
2. 市場概況
3. 市場規模推移
4. 主要企業のマーケティング戦略
5. サービス占有率(シェア)
ベンダー編(CIベンダーは別項目)
1. 企業プロフィール
2. クラウドコンピューティングへの取り組み
3. SaaS/DaaSへの取り組み
4. IaaS/PaaSへの取り組み
5. 共同利用型サービスの実態および戦略
6. プライベートクラウドへの取り組み
7. ハイブリッドクラウド/クラウドインテグレーションへの取り組み
8. クラウドコンピューティングによる新規ビジネスの創出
9. その他マーケティング戦略
10. 対AWS戦略
CIベンダー編
1. 企業プロフィール
2. クラウドコンピューティングへの取り組み
3. ビジネスモデル/収益モデル
4. 主要提供ソリューション/サービス
5. クラウドコンピューティング関連売上/見込
6. IaaS/PaaSへの取り組み
7. ハイブリッドクラウド/クラウドインテグレーションへの取り組み
−目次−
I. 総括編(1)
1. クラウドコンピューティング市場成長性(3)
2. クラウドコンピューティング市場分析(3)
3. 従来型SIからクラウドコンピューティングへの移行(3)
4. クラウドコンピューティングサービス別比率(3)
5. IaaS/PaaSにおけるメガクラウドの台頭(3)
II. サービス市場編(5)
A. パブリッククラウドコンピューティング(7)
A-1. IaaS/PaaS(9)
A-2. パブリッククラウド型DaaS(46)
A-3. SaaS(汎用型)(50)
B. コミュニティークラウド(54)
C. プライベートクラウド(61)
C-1. プライベートクラウド(オンプレミス型)(70)
C-2. プライベートクラウド(ホスティング型)(73)
D. クラウドインテグレーション(76)
III. メガクラウドの動向(85)
1. メガクラウドの定義(87)
2. 市場規模推移(88)
3. サービス比較(90)
4. 国内でのマーケティング戦略(91)
5. 主要ベンダーのメガクラウドへの対応(94)
IV. ユーザーアンケート編(97)
A. 調査設計(99)
B. 調査結果(101)
V. 企業編(113)
A. メガクラウドベンダー
A-1. アマゾン データ サービス ジャパン(株)(115)
A-2. グーグル(株)(127)
A-3. (株)セールスフォース・ドットコム(136)
A-4. 日本IBM(株)(147)
A-5. 日本マイクロソフト(株)(158)
B. コンピューターベンダー
B-6. 日本電気(株)(170)
B-7. (株)日立製作所(180)
B-8. 富士通(株)(190)
C. SIベンダー
C-9. 伊藤忠テクノソリューションズ(株)(202)
C-10. (株)インテック(211)
C-11. SCSK(株)(220)
C-12. (株)NTTデータ(232)
C-13. 新日鉄住金ソリューションズ(株)(241)
C-14. 日本ユニシス(株)(252)
C-15. (株)日立システムズ(260)
C-16. (株)富士通マーケティング(271)
D. キャリア
D-17. (株)インターネットイニシアティブ(280)
D-18. NTTコミュニケーションズ(株)(288)
D-19. KDDI(株)(297)
D-20. ソフトバンクテレコム(株)(306)
E. ISP/専業ベンダー
E-21. GMOクラウド(株)(316)
E-22. ニフティ(株)(323)
E-23. ビッグローブ(株)(333)
F. CIベンダー
F-24. アイレット(株)(341)
F-25. (株)ウフル(344)
F-26. (株)サーバーワークス(348)
F-27. (株)テラスカイ(352)
F-28. (株)日立ソリューションズ(356)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2015 クラウドコンピューティングの現状と将来展望

頒価
217,800円(税抜 198,000円)

発刊日
2015年02月04日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
360ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-736-4

お申し込み方法
下記のフォームにて直接お問い合わせ、お申し込みください。
受信後、担当者より折り返しご連絡いたします。
また、必要事項をE-mail、ファクシミリにてinfo@fcr.co.jpまでお送りいただいても結構です。
お申し込み後の処理フローは“市場調査レポートのお申し込みについて”のページでご確認ください。


E-mailお申し込み書

お問い合わせ・お申し込み内容
このレポートについて詳細な説明を受けたい
このレポートに類似した内容について市場調査の依頼を検討している
このレポートの見積を依頼する
このレポートの購入を希望する

PDFセットがあります(市場調査レポートをPDF化したものです。単品でのご購入はできません)
    PDFセットでの購入を希望する
      頒価 228,800円(税抜 208,000円)

ネットワークパッケージ版があります(ネットワークパッケージ版の詳細について
    ネットワークパッケージ版の購入を希望する
      頒価 435,600円(税抜 396,000円)
    ネットワークパッケージ版をご購入いただく際は、『利用約款(新しいウィンドウもしくはタブで開きます)』をご確認の上、ご同意いただける場合のみ、以下の入力欄にチェックを入れてください。
    知財管理/購買調達を主たる業務とする企業/部署のご担当者様は、ネットワークパッケージ版を実際にご利用いただく企業名/部署名/所在地などの詳細情報を通信欄にご記入ください。
    『ネットワークパッケージ版の利用約款』に同意する (ネットワークパッケージ版のご購入時のみ必須)

お名前 (必須)
御社名 (必須)
ご所属 (必須)
ご役職
ご所在地 郵便番号(必須)
電話番号 (メール、電話どちらか必須)
FAX
電子メール (メール、電話どちらか必須)
富士キメラ総研担当者
お支払い予定日
お支払い規定
通信欄
ご入力いただいた個人情報はお申し込み・お問い合わせへのご対応に利用させていただきます。
市場調査レポートのご購入・お問い合わせに際して取得する個人情報のお取り扱いについて(新しいウィンドウもしくはタブで開きます)』の内容をご確認の上、ご同意いただける場合のみ、以下の入力欄にチェックを入れてください。
『市場調査レポートのご購入・お問い合わせに際して取得する個人情報のお取り扱いについて』に同意する (必須)
簡単入力機能 入力内容を保存する  
チェックをつけるとフォームの内容が保存され次回以降の入力が簡単になります。


ページトップ