◆市場調査レポート:2015年01月23日発刊

2015年版 機能性高分子フィルムの現状と将来展望

先端エレクトロニクス分野から土木・建築・メディカル分野へと広がる機能性高分子フィルム市場
−はじめに−
  • 機能性高分子フィルムとは、ベース材となるプラスチックフィルムにコーティングや蒸着などの表面処理や、ラミネートなどの二次加工、またはベースフィルム自体の高機能化やハイブリッド化などにより、何らかの機能を付与したフィルムであり、エレクトロニクス、エネルギー、自動車、包装、メディカルなど、非常に広範な分野で応用されている。
  • 特にFPD分野における機能性高分子フィルムの市場規模は大きく、日系メーカーが得意とする領域である。近年はスマートフォンおよびタブレットなどタッチパネル関連分野が高い成長率を示している。
  • エレクトロニクス分野は、価格競争が激しく、金額ベースでの成長が鈍化傾向にあるものの、新興国などでの需要は旺盛であり、今後も市場の拡大が予測される。
  • 一方、国内市場はアベノミクスによる経済成長が期待されており、2020年の東京五輪開催決定など、内需拡大の機運が高まっている。建材・インフラ関連やライフサイエンス関連でのフィルム需要拡大が予測される。
  • 加えて、2014年後半から円安・原油安が進んでおり、加工貿易国である日本にとって、輸出拡大の追い風となっている。
  • 国内外の機能性高分子フィルム市場は拡大傾向であるが、中国経済の減速や、不安定な原油価格など懸念材料は少なくない。また、エレクトロニクス分野などは変化が激しい市場であり、品目によっては市場規模が縮小するものもあり、マーケティング活動の重要性は増している。
  • 本調査レポートでは、機能性高分子フィルムとして59品目を取り上げ、その応用領域をFPD、半導体・実装、自動車・産業用、建材・インフラ、エネルギー、ライフサイエンス、バリアフィルムの7分野に分類し、品目別に市場規模や用途展開状況、材料構成、海外動向、研究開発状況などの観点から市場の分析を行った。
  • 本調査レポートが、関連企業の経営、研究、製造、販売など、マーケティング活動全般において、ご活用いただけるものと確信している。
−調査目的−
  • 本調査レポートは、ベースとなるプラスチックフィルムに、コーティングや蒸着などの表面処理やラミネートなどの二次加工、またはフィルム原料自体の高機能化やハイブリッド化などにより、機能を付与したフィルムを機能性高分子フィルムと定義付け、市場をまとめた。品目ごとに需要規模、採用用途動向、注目拡大用途、海外動向、採用素材、高機能化材料の動向、研究開発動向などを把握することで、今後の方向性を明確化することを目的とした。
−調査対象−
調査対象対象品目
A. FPD15品目偏光板、偏光板保護フィルム、位相差フィルム、表面処理フィルム、モスアイフィルム、輝度向上フィルム、拡散シート、反射シート、透明導電性フィルム、ハードコートフィルム、プラスチックフィルム基板、光学用透明粘着シート(OCA)、プロテクトフィルム、FPD用離型フィルム、OLED用位相差フィルム
B. 半導体・実装8品目バックグラインドテープ、ダイシングテープ、ダイボンドフィルム、高耐熱接着フィルム、ドライフィルムレジスト、層間絶縁フィルム(アディティブ基板用)、カバーレイフィルム、FPC用離型フィルム
C. 自動車・産業用9品目加飾フィルム、転写フィルム、自己修復フィルム、モーター用絶縁フィルム、産業用絶縁フィルム、自動車用ウィンドウフィルム、CFRP用離型フィルム、フィルムコンデンサー用フィルム、MLCC用離型フィルム
D. 建材・インフラ10品目透湿防水シート、防湿気密フィルム、建築用ウィンドウフィルム、遮音シート、化粧シート、真空断熱材用フィルム、光触媒フィルム、防水シート、遮水シート、コンクリート補強用シート
E. エネルギー5品目太陽電池用封止フィルム、太陽電池用バックシート、LiB用セパレーター、LiB用ラミネートフィルム、圧電フィルム
F. ライフサイエンス6品目テープ剤用離型フィルム、癒着防止フィルム、イージーピールフィルム、方向性フィルム、通気性フィルム、生分解性マルチフィルム
G. バリアフィルム6品目透明蒸着フィルム、ONY系共押出フィルム、EVOH系共押出OPPフィルム、PVAコートOPPフィルム、ハイブリッドバリアフィルム、ナノコンポジットコートフィルム
−調査項目−
品目別市場
1. 製品概要
2. 主要関連企業一覧
3. 市場動向(2011年〜2018年予測)
4. 価格動向
5. 用途動向
6. メーカーシェア(2014年)
7. 海外動向
8. 競合・すみ分け状況
9. 採用素材動向
10. 高機能化・機能付与技術動向
11. 研究開発・技術動向および材料技術ロードマップ
12. 今後の方向性
−目次−
I. 総合分析編(1)
1. 市場概要(3)
1) 市場全体像(3)
2) 分野別市場トレンド(4)
2. 注目の機能性高分子フィルム市場展望(6)
1) 機能性高分子フィルムを取り巻く環境(6)
2) 成長率ランキング(7)
3) 注目拡大用途(9)
3. 分野別動向(10)
A. FPD(10)
B. 半導体・実装(14)
C. 自動車・産業用(17)
D. 建材・インフラ(19)
E. エネルギー(21)
F. ライフサイエンス(23)
G. バリアフィルム(25)
4. 採用素材動向(27)
1) 採用素材状況(2014年)(27)
2) ベースフィルム採用素材一覧(2014年)(28)
3) 機能付与材採用一覧(2014年)(30)
4) 機能付与材動向(2014年)(32)
5. 技術動向(33)
1) 高機能化動向(33)
2) 機能付与技術一覧(34)
6. 海外市場動向(36)
1) 日系メーカーの海外進出動向(36)
2) 世界エリア別需要動向(2014年)(37)
3) 輸出入動向(2014年)(39)
4) 主要海外メーカーの動向(41)
II. 集計編(43)
1. 主要参入企業一覧(45)
2. 市場規模推移および予測(2011年〜2018年予測)(51)
3. 品目別メーカーシェア(2014年)(60)
4. 品目別価格一覧(64)
III. 品目別市場編(67)
A. FPD(69)
A1. 偏光板(71)
A2. 偏光板保護フィルム(77)
A3. 位相差フィルム(82)
A4. 表面処理フィルム(86)
A5. モスアイフィルム(91)
A6. 輝度向上フィルム(95)
A7. 拡散シート(101)
A8. 反射シート(106)
A9. 透明導電性フィルム(111)
A10. ハードコートフィルム(119)
A11. プラスチックフィルム基板(124)
A12. 光学用透明粘着シート(OCA)(129)
A13. プロテクトフィルム(135)
A14. FPD用離型フィルム(143)
A15. OLED用位相差フィルム(149)
B. 半導体・実装(153)
B1. バックグラインドテープ(155)
B2. ダイシングテープ(160)
B3. ダイボンドフィルム(165)
B4. 高耐熱接着フィルム(170)
B5. ドライフィルムレジスト(172)
B6. 層間絶縁フィルム(アディティブ基板用)(178)
B7. カバーレイフィルム(183)
B8. FPC用離型フィルム(188)
C. 自動車・産業用(193)
C1. 加飾フィルム(195)
C2. 転写フィルム(200)
C3. 自己修復フィルム(204)
C4. モーター用絶縁フィルム(208)
C5. 産業用絶縁フィルム(213)
C6. 自動車用ウィンドウフィルム(216)
C7. CFRP用離型フィルム(221)
C8. フィルムコンデンサー用フィルム(227)
C9. MLCC用離型フィルム(234)
D. 建材・インフラ(239)
D1. 透湿防水シート(241)
D2. 防湿気密フィルム(247)
D3. 建築用ウィンドウフィルム(252)
D4. 遮音シート(259)
D5. 化粧シート(263)
D6. 真空断熱材用フィルム(267)
D7. 光触媒フィルム(269)
D8. 防水シート(275)
D9. 遮水シート(281)
D10. コンクリート補強用シート(285)
E. エネルギー(291)
E1. 太陽電池用封止フィルム(293)
E2. 太陽電池用バックシート(299)
E3. LiB用セパレーター(304)
E4. LiB用ラミネートフィルム(310)
E5. 圧電フィルム(315)
F. ライフサイエンス(319)
F1. テープ剤用離型フィルム(321)
F2. 癒着防止フィルム(325)
F3. イージーピールフィルム(329)
F4. 方向性フィルム(334)
F5. 通気性フィルム(339)
F6. 生分解性マルチフィルム(344)
G. バリアフィルム(349)
G1. 透明蒸着フィルム(351)
G2. ONY系共押出フィルム(356)
G3. EVOH系共押出OPPフィルム(360)
G4. PVAコートOPPフィルム(363)
G5. ハイブリッドバリアフィルム(366)
G6. ナノコンポジットコートフィルム(371)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2015年版 機能性高分子フィルムの現状と将来展望

頒価
106,700円(税抜 97,000円)

発刊日
2015年01月23日

報告書体裁
A4版 原本コピー簡易製本

ページ数
374ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二研究開発部門
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-89443-733-3

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