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−はじめに− |
- 2021年度の通信機器市場は、移動体通信基地局関連製品において4Gネットワークや5Gネットワークの構築に向けてキャリアの投資が積極的に行われたものの、ネットワーク関連製品や移動体通信端末における半導体不足、「GIGAスクール構想」特需の終了などの影響が大きく、市場は停滞した。
- 今後、ネットワーク関連製品は、店舗、工場、倉庫などにおいて、L2/L3スイッチ、無線LAN機器、IoTゲートウェイなどのIoT向け需要が喚起されることで、市場の拡大が期待される。一方、コミュニケーション手段の多様化の影響を受ける音声関連機器、機能成熟化や製品価格上昇傾向にある移動体通信端末、4G向け需要が減少している移動体通信基地局関連製品の市場が減退する見通しであり、通信機器市場としては需要の停滞感が続くと考えられる。
- 2021年度の通信サービス市場は、COVID-19感染拡大対策としてテレワーク環境の構築需要を獲得したインターネット接続サービスや、Web会議サービスを含むその他サービスの需要が好調に推移した。しかし、移動体キャリアのオンライン専用プランやサブブランド推進によりARPUの低下が進んだ移動体通信サービス、他のサービスによる一部需要代替により利用機会や利用頻度が低下した音声関連サービス市場が縮小となったことで、市場の停滞感につながっている。
- 今後、インターネット接続サービスは、ADSLサービスからFTTHサービスへの移行などによる拡大、その他サービスは、顧客満足度の向上などでの需要増加が期待されるCPaaS、屋外向けサービスの本格化などによるニーズの拡大が期待されるインフラシェアリングサービスなどをけん引役として拡大が見込まれる。一方、料金競争の激化によるARPU減少の継続が想定される移動体通信サービス、ビジネスチャットサービスやWeb会議サービスなどでの代替進展が想定される音声関連サービス市場が縮小していく見通しであり、通信サービス市場としては需要の停滞感が続くと考えられる。
- 昨今、主要移動体キャリアによる通信障害が複数回発生しており、大規模な事例では数千万回線への影響がみられた。移動体通信サービスに関しては、ヒト向けに加え、道路や空港、水道といった社会インフラ、金融機関などでも多く利用されており、今後、設備の多重化やキャリア間ローミング、他のサービスでの代替といった対策が必要となる。また、通信品質を向上させる原資を確保する意味で、移動体通信サービス市場の低廉化傾向も見直しを行う時期に来ていると考えられる。
- 本市場調査資料では、通信機器市場、通信サービス市場の関連企業に対するヒアリングをもとに、市場規模推移、マーケットシェアの算出を行うとともに、関連企業の製品戦略、サービス戦略、販売戦略を明らかにした。2022年度版では、DX関連需要の動向、主要通信機器メーカー/キャリアのカーボンニュートラル戦略、「IOWN構想」と通信市場への影響などをポイントに調査を行った。
- 末筆ではございますが、本市場調査資料作成にあたり、ご多忙中にも関わらず、快く取材に応じていただきました各社ご担当者の方々に対して深く御礼を申し上げます。
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−調査目的− |
- 本市場調査資料は通信機器市場動向および通信サービス市場動向を調査分析し、関連事業者の戦略立案に資するマーケティングデータを提供することを目的とした。
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−調査対象− |
大分類 | 中分類 | 品目数 |
A. 通信機器市場 | 1. ネットワーク関連製品 | 10品目 |
2. 音声関連製品 | 5品目 |
3. 会議関連製品 | 2品目 |
4. 移動体通信端末 | 3品目 |
5. 移動体通信基地局関連製品 | 5品目 |
小計 | 25品目 |
B. 通信サービス市場 | 1. インターネット接続サービス | 4品目 |
2. 移動体通信サービス | 2品目 |
3. 固定データ通信サービス | 5品目 |
4. 音声関連サービス | 5品目 |
5. その他サービス | 7品目 |
小計 | 23品目 |
合計 | 48品目 |
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−調査項目− |
1. 市場定義
2. 主要参入企業の動向
3. 市場規模推移/予測(2021〜2026年度)
4. DX関連需要の動向
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5. マイグレーションの状況
6. 半導体不足の影響※
7. マーケットシェア
8. 主要製品/サービス一覧
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※「6. 半導体不足の影響」は、A. 通信機器市場のみの項目である。
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−目次− |
- I. 総括編(1)
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1. 市場総括(3)
2. 市場を取り巻く環境(11)
3. 主要キャリアの設備投資動向(15)
4. 主要参入企業相関図(18)
5. コミュニケーション関連市場におけるDX関連需要の動向(20)
6. 主要通信機器メーカー/キャリアのカーボンニュートラル戦略(28)
7. 「IOWN構想」の通信市場へのインパクト(32)
8. ビジネス変革時代におけるWANサービス市場の現状と今後(36)
9. コミュニケーション変革における固定電話サービス市場の現状と今後(40)
10. 通信機器市場における半導体不足の影響(44)
- II. 市場編(49)
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A-1. ネットワーク関連製品(51)
A-1-1. WDM(53)
A-1-2. PONシステム(57)
A-1-3. メディアコンバーター(62)
A-1-4. CATV関連機器(68)
A-1-5. L2/L3スイッチ(74)
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A-1-6. 無線LAN機器(81)
A-1-7. ルーター(89)
A-1-8. IoTゲートウェイ(96)
A-1-9. L4-7スイッチ(101)
A-1-10. RADIUSサーバー(105)
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A-2. 音声関連製品(111)
A-2-1. 呼制御装置(113)
A-2-2. 固定電話端末(119)
A-2-3. 構内PHSシステム(124)
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A-2-4. ソフトフォン(128)
A-2-5. SBC(131)
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A-3. 会議関連製品(135)
A-3-1. ビデオ会議システム(137)
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A-3-2. 音声会議関連機器(143)
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A-4. 移動体通信端末(149)
A-4-1. ハンドセット(151)
A-4-2. タブレット端末(155)
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A-4-3. Wi-Fiモバイルルーター(159)
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A-5. 移動体通信基地局関連製品(163)
A-5-1. 移動体通信基地局(165)
A-5-2. ローカル5G/プライベートLTE基地局(169)
A-5-3. DAS(Distributed Antenna System)(176)
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A-5-4. EPC/5GC(180)
A-5-5. ローカル5G/プライベートLTEコア(183)
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B-1. インターネット接続サービス(187)
B-1-1. ADSLサービス(189)
B-1-2. FTTHサービス(191)
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B-1-3. CATVインターネットサービス(196)
B-1-4. ISPサービス(198)
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B-2. 移動体通信サービス(203)
B-2-1. 携帯電話サービス(205)
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B-2-2. MVNOサービス(210)
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B-3. 固定データ通信サービス(217)
B-3-1. IP-VPNサービス(219)
B-3-2. 広域イーサネットサービス(225)
B-3-3. インターネットVPNサービス(230)
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B-3-4. SD-WANサービス(234)
B-3-5. 専用線サービス(239)
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B-4. 音声関連サービス(245)
B-4-1. レガシー電話サービス(247)
B-4-2. 050-IP電話サービス(253)
B-4-3. 0AB〜J-IP電話サービス(257)
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B-4-4. クラウドPBXサービス(262)
B-4-5. FMCサービス(269)
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B-5. その他サービス(271)
B-5-1. ビデオ会議サービス(273)
B-5-2. Web会議サービス(276)
B-5-3. ビジネスチャットサービス(281)
B-5-4. クラウド型無線LANサービス(285)
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B-5-5. リモートアクセスサービス(290)
B-5-6. インフラシェアリングサービス(294)
B-5-7. CPaaS(299)
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