◆マルチクライアント調査レポート:2023年03月29日発刊
2023 ミニLED/マイクロLEDディスプレイの要素技術と注目部材・市場予測に関する調査
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OLEDの対抗技術として採用が進むミニLEDバックライトの技術・市場動向と、「次世代ディスプレイの本命」マイクロLEDディスプレイの開発動向を徹底調査 |
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−はじめに− |
- 2021年に活況を呈したディスプレイ市場は2022年に急速に悪化し、パネル価格の急速な下落とパネルメーカーの業績悪化を引き起こした。COVID-19感染拡大以前から中国メーカーによる大型投資が行われてきた結果、LCD市場における供給能力は需要を上回っており、日本メーカーの撤退や韓国メーカーのOLEDシフトを加速させている。
- OLEDはLCDに対して薄型化やコントラストに優れ、「iPhone」などスマートフォン向けで普及が進む一方、他のアプリケーションではさほど普及が進んでいない。TVに関しては供給能力が限られる点や、車載に関しては長期信頼性・寿命の問題があり、市場拡大の障壁になっている。
- OLEDの課題を背景に、ミニLEDバックライトを用いることでコントラストを向上させ、LCDの延長技術でOLEDのニーズを代替する動きが活発化している。LEDの実装歩留まりや搭載個数の増加によって、現在はOLED以上の価格になっているものの、安定的に量産できるようになればコストダウンが期待できる。タブレットやノートPCなど、薄型化が要求されるアプリケーションではOLEDの普及が予測される一方、TVやPCモニター、車載など、OLEDに課題があるアプリケーションではミニLEDバックライトの市場が拡大すると予測される。
- 2012年にソニーが世界で初めてマイクロLEDの試作機を発表してから、10年以上が経過した。LEDを画素に用いるLEDダイレクトディスプレイは超大型のサイネージ・ビデオウォールが中心となっているが、近年はMiP(MicroLED in Package)やIMD(Integrated Matrix Devices)などパッケージ技術の進化により狭ピッチ化が進み、高精細な映像表現が可能となっている。
- また、マイクロLEDはバックプレーンにTFTやSiを応用することで、TVやスマートグラスなど新規アプリケーションの拡大が期待されている。現状は価格が非常に高いことが課題となっているが、LEDエピウェハの生産性向上、マストランスファーによる実装歩留まりの向上、検査・リペア技術の確立などにより、製品化が進む見通しである。特にスマートグラスでは、小型化と高輝度を両立するデバイスとして、マイクロOLEDなどの競合技術に対して優位性がある。
- 本マルチクライアント特別調査企画では、マイクロLEDディスプレイ、ミニLEDバックライト採用LCD、LEDダイレクトディスプレイに関して、関連企業の事業戦略・開発動向を調査することで、ディスプレイの採用技術・材料・プロセス、アプリケーション別・技術別市場予測、コスト構造、技術課題などを明らかにし、採用部材の市場予測を行った。関係各位が今後の事業戦略を立案・展開されるにあたり、本報告書を役立てていただくことを切に望む。
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−調査目的− |
- ミニLED/マイクロLEDを応用したディスプレイの市場規模、アプリケーション、採用技術・材料、技術課題を明らかにし、ミニLED/マイクロLED関連企業の事業動向・開発動向を把握することで、関連する事業戦略策定のためのデータを提供することを目的とした。
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−調査対象− |
- ■調査対象品目
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調査対象カテゴリー | 品目数 | 調査対象品目 |
ディスプレイデバイス | 3品目 | マイクロLEDディスプレイ、ミニLEDバックライト採用LCD、LEDダイレクトディスプレイ |
注目材料 | 11品目 | マイクロLED、ミニLED、LED駆動基板(PCB・TFT)、ドライバーIC(LED用・TFT用)、封止材、バンク材、QDインク、QDレジスト、QDシート・QD拡散板、蛍光体シート、白色ソルダーレジスト |
合計 | 14品目 | − |
- ■調査対象企業
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調査対象カテゴリー
| 企業数
| 調査対象企業 |
メーカー分析 | 5社 | ソニー、Samsung Electronics、PlayNitride、BOE、Leyard Optoelectronic |
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−調査項目− |
- ■ディスプレイデバイス
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- 1. 製品定義
- 2. 主要参入メーカー一覧
- 3. ディスプレイ構造と構成部材
- 4. 製造プロセスと採用装置・材料
- 5. 市場規模推移・予測(2022年実績〜2030年予測)
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1) 全体市場
2) 採用アプリケーション別市場
3) 技術タイプ別市場
4) アプリケーション別・技術タイプ別出荷数量
- 6. 各アプリケーションにおける市場・技術動向
- 7. メーカーシェア(2022年実績・2023年見込)
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- 8. 価格動向
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1) デバイス価格動向
2) デバイスにおけるコスト構成
- 9. メーカー動向
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1) ディスプレイ開発動向
2) 材料/装置開発動向
- 10. 採用技術動向
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1) 採用プロセス/材料/装置の動向
2) 技術課題
- 11. 技術開発ロードマップ
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- ■注目材料
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- 1. 製品定義・材料特性
- 2. 主要参入メーカー一覧
- 3. 市場規模推移・予測
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1) 全体市場(2022年実績〜2030年予測)
2) タイプ・用途別市場 (2022年実績/2026年予測/2030年予測)
3) 市場概況
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- 4. 価格動向(2023年Q1時点)
- 5. メーカーシェア(2022年見込・2023年予測)
- 6. メーカーの研究開発動向・販売戦略
- 7. 業界構造・サプライチェーン
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- ■メーカー分析
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- 1. 企業プロフィール
- 2. ミニLED/マイクロLED関連取り扱い製品・技術
- 3. ミニLED/マイクロLED関連売上動向
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- 4. ターゲットアプリケーション
- 5. アライアンス動向
- 6. 技術開発ロードマップ
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−目次− |
- 1.0 総括(1)
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- 1.1 ミニLED/マイクロLEDディスプレイの将来展望(2)
- 1.2 ミニLED/マイクロLEDの概要・定義(4)
- 1.3 ミニLED/マイクロLED投資動向(6)
- 1.4 ミニLED/マイクロLED採用製品一覧(10)
- 1.5 ミニLED/マイクロLED市場総括(16)
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1.5.1 全体市場(16)
1.5.2 バックプレーン別市場(18)
1.5.3 QD採用製品市場(21)
- 1.6 ミニLED/マイクロLED/OLEDアプリケーション別市場・技術動向(25)
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1.6.1 TV(25)
1.6.2 PCモニター(29)
1.6.3 ノートPC(33)
1.6.4 タブレット(37)
1.6.5 車載(41)
1.6.6 AR/MRスマートグラス(45)
- 2.0 ディスプレイデバイス(49)
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2.1 マイクロLEDディスプレイ(50)
2.2 ミニLEDバックライト採用LCD(72)
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2.3 LEDダイレクトディスプレイ(87)
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- 3.0 注目材料(101)
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3.1 マイクロLED(102)
3.2 ミニLED(108)
3.3 LED駆動基板(PCB・TFT)(118)
3.4 ドライバーIC(LED用・TFT用)(123)
3.5 封止材(127)
3.6 バンク材(131)
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3.7 QDインク(135)
3.8 QDレジスト(139)
3.9 QDシート・QD拡散板(142)
3.10 蛍光体シート(147)
3.11 白色ソルダーレジスト(151)
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- 4.0 メーカー分析(154)
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4.1ソニー(155)
4.2 Samsung Electronics(158)
4.3 PlayNitride(161)
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4.4 BOE(164)
4.5 Leyard Optoelectronic(167)
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