◆市場調査レポート:2024年07月25日発刊

2024 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

ディスプレイ・アプリケーション・部品材料の世界市場と注目技術の動向を徹底調査
−はじめに−
  • ディスプレイ市場は、2021年にCOVID-19感染拡大を契機として巣ごもり特需・リモートワーク特需が生じた一方、その反動で2022年〜2023年は2年連続で市場が低迷した。2024年もTVやノートPC、スマートフォンなど主要アプリケーションの市場回復は力強さを欠いている。
  • パネルメーカーは2022年に大規模な生産調整を行った反省から、需要に応じて頻繁に稼働率の調整を行うようになった。アプリケーションの生産台数が低迷しているため、パネルメーカーはTVやPCモニターなどでパネルサイズの大型化を進めることで稼働率の維持を図っている。
  • 短期的にはパネルサイズの大型化やアプリケーション市場の回復により、ディスプレイ面積市場の拡大が予測される。一方、TVなど大型アプリケーションは既に需要が飽和しており、パネル大型化の動きも長期的には鈍化すると予測される。さらに中国におけるディスプレイ国産化の一環で、安価な製品を展開する中国材料メーカーが台頭しており、日系材料メーカーの収益悪化が懸念される。
  • ディスプレイの面積成長に依拠した材料事業が期待できなくなりつつあるなか、アプリケーションの市場拡大が期待できるのは車載ディスプレイとAR/VR分野である。車載ディスプレイでは高精細対応や、回路集積化によるコストダウンが可能なLTPS TFT LCDや、ウルトラワイドディスプレイに対応可能なOxide TFT LCDが増加する見通しである。AR/VR分野では、特にスマートグラス向けで光学部品の採用動向によってマイクロディスプレイが使い分けられると予測される。
  • TVやスマートフォン向けの市場拡大がけん引してきたOLEDは、IT向けの新規採用・設備投資の動きが加速している。2024年は「iPad Pro」で初めてOLEDが採用され、さらなる需要拡大を見越して韓国・中国メーカーがG8.7の新規ライン投資を進めている。
  • 本市場調査資料は『液晶関連市場の現状と将来展望』と題した初版の刊行以来、33年目を迎える。2024年版ではディスプレイデバイスおよびディスプレイ関連部材の市場予測を網羅的に把握するとともに、アプリケーションにおける採用ディスプレイの変化、ディスプレイの技術進化に伴う材料ニーズの変化を把握することを目的とした。関係各位が今後の事業戦略を立案・展開されるにあたり、本市場調査資料を役立てていただくことを切に望む。
−調査目的−
  • 用途別・タイプ別ディスプレイデバイス採用動向、ディスプレイ関連部材市場を網羅的に調査し、最新の市場動向をまとめたデータベースの提供を目的とした。
−調査対象−
調査対象品目
調査対象セグメント品目数調査対象品目
ディスプレイデバイス 12品目 a-Si TFT LCD、LTPS TFT LCD、Oxide TFT LCD、W-OLED、QD-OLED、RGB蒸着リジッドOLED、RGB蒸着プラスチックOLED、RGB蒸着フォルダブルOLED、マイクロOLED、LCOS、DLP、マイクロLED
ディスプレイ関連部材 25品目 LCD・OLED共通関連部材
ガラス基板、カラーレジスト、ブラックレジスト、表面処理フィルム、ACF、DDIC
LCD関連部材
配向膜材料、液晶材料、シール剤、偏光板、偏光板保護フィルム・位相差フィルム、QDシート・QD拡散板
OLED関連部材
フレキシブルガラス、円偏光板、円偏光板保護フィルム・位相差フィルム、Y-OCTA用オーバーコート剤、OLED用封止材、蒸着型発光材料、電荷発生材料、TFT基板用PIワニス(有色・透明)、OLED用バンク材・平坦化材料、QDインク
タッチパネル関連部材
車載カバーガラス、OCA、OCR
合計 37品目
−調査項目−
ディスプレイデバイス
1. デバイス構造・定義
2. 注目トピック・技術動向
3. 主要参入メーカー一覧
4. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
2) 市場概況
5. 用途別市場動向
1) 出荷枚数
2) 出荷面積
3) 出荷金額
6. 価格動向(2024年Q2時点)
7. メーカー別用途別出荷枚数・シェア
1) 2023年実績
2) 2024年見込
3) シェア動向
ディスプレイ関連部材
1. 製品概要・定義
1) 対象製品の定義
2) 基本特性
3) 出荷形態
2. 主要参入メーカー一覧
3. 主要原材料メーカー一覧
4. 市場動向
1) 市場規模推移・予測
2) タイプ別・用途別市場動向
3) 市場概況
5. 価格動向(2024年Q2時点)
6. 注目技術・業界トピックス
7. メーカーシェア
8. 納入関係(2024年Q2時点)
−目次−
1.0 総括(1)
1.1 ディスプレイ関連市場の動向(3)
1.1.1 市場概況(3)
1.1.2 ディスプレイデバイスおよび関連部材市場(5)
1.2 ディスプレイデバイスタイプ別市場規模推移・予測(6)
1.3 ディスプレイデバイスタイプ別用途別面積推移・予測(9)
1.3.1 ディスプレイデバイス全体用途別面積(9)
1.3.2 TFT LCD用途別面積(10)
1.3.3 TFT LCDモード別面積(11)
1.3.4 AMOLED用途別面積(13)
1.4 用途別ディスプレイデバイス市場動向・メーカーシェア(14)
1.4.1 TV(14)
1.4.2 PCモニター(22)
1.4.3 ノートPC(29)
1.4.4 タブレット(36)
1.4.5 スマートフォン(43)
1.4.6 スマートウォッチ(50)
1.4.7 車載CID(57)
1.4.8 車載メーター(64)
1.4.9 車載その他(71)
1.4.10 HMD(77)
1.4.11 スマートグラス(84)
1.4.12 その他用途(91)
1.5 主要ディスプレイデバイスメーカーの業績推移(96)
1.6 主要ディスプレイデバイスメーカーの事業戦略(98)
1.7 LCD・OLED生産ライン一覧(102)
1.8 ディスプレイ関連部材市場規模推移・予測集計(108)
1.8.1 ディスプレイ関連部材市場成長率ランキング(108)
1.8.2 LCD・OLED共通関連部材(109)
1.8.3 LCD関連部材(110)
1.8.4 OLED関連部材(111)
1.8.5 タッチパネル関連部材(112)
2.0 業界動向(113)
2.1 AR/VR向けマイクロディスプレイ市場動向(115)
2.2 OLED注目技術・部材動向(120)
2.3 車載ディスプレイ市場最新動向(124)
2.4 光学フィルム生産ライン・能力一覧(128)
2.5 PFAS削減および環境負荷低減に関する動向(134)
3.0 ディスプレイデバイス(137)
3.1 TFT LCD(139)
3.1.1 a-Si TFT LCD(139)
3.1.2 LTPS TFT LCD(145)
3.1.3 Oxide TFT LCD(151)
3.2 AMOLED(157)
3.2.1 W-OLED(157)
3.2.2 QD-OLED(163)
3.2.3 RGB蒸着リジッドOLED(169)
3.2.4 RGB蒸着プラスチックOLED(175)
3.2.5 RGB蒸着フォルダブルOLED(181)
3.3 マイクロディスプレイ(187)
3.3.1 マイクロOLED(187)
3.3.2 LCOS(191)
3.3.3 DLP(195)
3.4 マイクロLED(199)
4.0 ディスプレイ関連部材(203)
4.1 LCD・OLED共通関連部材(205)
4.1.1 ガラス基板(205)
4.1.2 カラーレジスト(209)
4.1.3 ブラックレジスト(215)
4.1.4 表面処理フィルム(220)
4.1.5 ACF(226)
4.1.6 DDIC(231)
4.2 LCD関連部材(235)
4.2.1 配向膜材料(235)
4.2.2 液晶材料(239)
4.2.3 シール剤(243)
4.2.4 偏光板(247)
4.2.5 偏光板保護フィルム・位相差フィルム(251)
4.2.6 QDシート・QD拡散板(257)
4.3 OLED関連部材(261)
4.3.1 フレキシブルガラス(261)
4.3.2 円偏光板(264)
4.3.3 円偏光板保護フィルム・位相差フィルム(268)
4.3.4 Y-OCTA用オーバーコート剤(274)
4.3.5 OLED用封止材(278)
4.3.6 蒸着型発光材料(282)
4.3.7 電荷発生材料(287)
4.3.8 TFT基板用PIワニス(有色・透明)(291)
4.3.9 OLED用バンク材・平坦化材料(295)
4.3.10 QDインク(299)
4.4 タッチパネル関連部材(303)
4.4.1 車載カバーガラス(303)
4.4.2 OCA(307)
4.4.3 OCR(310)
−お問い合わせ・お申し込みについて−
調査資料名
2024 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望

総額
198,000円(税抜 180,000円)

発刊日
2024年07月25日

報告書体裁
書籍(A4)

ページ数
312ページ

担当部署
株式会社富士キメラ総研 第二部
TEL. 03-3241-3490 FAX. 03-3241-3491

ISBNコード
ISBN978-4-8351-0036-4

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